首里城があることでも知られているこの地域は、琉球王府時代の中心地であり、歴史的な史跡、建造物が多く残されています。
市街地のような華やかさはありませんが、ゆったりとした空気と、歴史を感じられる街です。
観光で訪れた方も多いのではないでしょうか。
そんな首里は、沖縄そばのメッカでもあります。
那覇市の中でも、それほど大きな地域ではないのですが、沖縄そば屋の数は多く、また県内でも有数の名店が多くあります。
名前を聞いたことがある店がきっとあるはず。
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最近、新しく訪問した首里のお店で、またお気に入りを見つけました。
那覇市首里鳥堀町にある『ゆくい処 くぇぶぅ』です。
首里高校グラウンドから開邦高校へ抜ける道沿いにあり、周囲は閑静な住宅街になっています。
木造の小さな店は、地域の溶け込むようにひっそりと佇むようにあり、店の落ち着いた雰囲気をそのまま体現したような外観です。
お店の入口です。
小ぢんまりとしたお店で、カウンター席、テーブル一つ、座敷と、合わせて16席ほどのお店。
周囲が住宅地ということもあり、とても静かでのんびりとした雰囲気。
このサイズ感、めちゃくちゃ好きです。
メニューは、シンプルに沖縄そばのみ。
三枚肉そばや、軟骨ソーキそば、てびちそばなどがあり、メディアでは「黒こしょうもやしそば」が取り上げられることが多いです。
初訪問も今回は、お店の名を冠した「くぇぶうそば」(ロース肉の沖縄そば)(大)700円をいただきました。
のんびり外を眺めながら待っていると、運ばれてきたのがこちら。
まず、ルックスの美しさに息をのみました。
丁寧な盛り付けと、美しいスープ。
胸がときめきます。
スープは、豚骨と鰹節などから取られた出汁のスープ。
驚いたのが本当に最小限の味付けで、出汁の美味しさを引き出していること。
薄味という感じではなくて、無駄な味付けがなく、出汁の旨味が存分に味わえるスープ。
動物系の出汁も効いているので「あっさり」というよりも、コクが十分にありながら「すっきり」しているという感じ。
余計なものを足さないで、出汁の旨味でこんなに沖縄そばって美味しくなるんだと、感動しました。
麺は、人気の亀浜製麺。
細めで長いことが特徴で、しっかりとした固めの麺です。
間違いない組み合わせで、繊細なスープと良く合っていました。
この麺も、綺麗ですね。
食べ終えるのが惜しくなるような沖縄そば。
最後の方は、少しゆっくり食べました。
簡潔で、だけど余韻がずっと残るような一杯でした。
首里にまた好きなお店が出来ました。