さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

むつみ橋 かどや

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ブログを開始して、本格的に沖縄そばの食べ歩きをはじめ、良かった事の一つに、地元沖縄をより深く知るきっかけになった事があります。


沖縄生まれ、沖縄育ちの私ですが、地元について知らない事もあって。


見過ごしがちだった、地域の大切なものを、いま再発見してる感じです。




最近訪問した、那覇市牧志の『むつみ橋 かどや』もその一つ。


場所は、沖縄で最も有名な通り「国際通り」のちょうど中央、ドンキの近くです。

『かどや』の名前のとおり、「国際通り」と「市場本通り」が交差する角にあったんだそう。



創業は、1952年(昭和27年)。

戦後すぐで、沖縄はまだアメリカの施政権下にあった時代ですよね。

那覇市では現存する最も古い沖縄そば専門店になります。


沖縄で最も移り変わりが激しい、国際通りで、特に変化の激しい飲食業を68年続けているのは、奇跡と言うとチープだけど、感嘆しかありません。

沖縄そば好きとしては、もうただただ、尊敬ですよね。




そんな、『むつみ橋 かどや』を訪問しました。

ブルーの看板が印象的な外観、中は小ぢんまりとしたつくりで、テーブル席が複数、カウンター席があります。


壁に貼られたメニューは、ごくシンプル。

沖縄そばのかけそば(肉なし)300円、三枚肉そば600円、ソーキそば700円、いなり寿司(2個)100円。

珍しいのが、おかわり麺があるんですね。沖縄そばにも替え玉があったとは。


今回は、ソーキそばをいただきました。



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程なくして運ばれてきた、沖縄そばは熱々。

白濁したスープに、脂がとても美味しそう。

ソーキに、かまぼこ、ネギに紅生姜のルックスも素敵です。


凄く印象的だったのが、このスープ。

豚の旨味が良く出た、動物系の濃厚な味わいのスープ。

でも、びっくりするぐらい、滑らかで、雑味やくどさが全然ないんです。


濃厚な部類に入るスープですが、塩の味付けは優しく、出汁の美味しさで飲ませ、最後の一滴まで自然に胃袋に入っていきました。



沖縄そばは一般的に、鰹節と豚骨で出汁を取ることが多いのですが、『かどや』のスープは豚骨をベースにした豚の出汁のみを使っているんだそう。

最近では、豚骨を前面に出す沖縄そばが少なくなっている中で、珍しいスープです。


スープにしっかり絡む、中太の麺も美味しかった。


また、どっしりとした本ソーキも、食べ応えがあり。

味付けは、濃くなく、どっしりとしたスープ、麺とのバランスがとても良かったです。




商業の街、「那覇」の胃袋を支えてきた、老舗の一杯は、気取ることがない、また直ぐにでも食べたくなるような沖縄そばでした。


当たり前の風景すぎて、見過ごしがちですが、今、本当に貴重なお店だと思います。


観光地になっている「国際通り」ですが、沖縄県民にこそ、今、『むつみ橋 かどや』の沖縄そばを食べてほしい。

強く思います。