今回の連休。
沖縄でも各地で成人式の式典が行われたようですが、那覇市では急遽取りやめになった会場もあったようで。
ニュースに心を痛めています。
イレギュラーはしょうがないですが、一生の思い出に残る場。私たち大人が知恵を絞って、なんとか良い方法を見つけていきたいですね。
何かできないかなぁ。
さてさて、私は休みを沖縄そば食べ歩きで満喫しました。
普段なかなか訪問できない店が良いなと思い、那覇市首里末吉町にある『しむじょう』を目指しました。
『しむじょう』は必ずと言っていいほど、沖縄の観光ガイドには紹介される、沖縄そば屈指の人気店です。
待ちが必至なので、私も最近は足が遠のいており、地元だとそういう方も多いと思います。
この時期、落ち着いて訪問ができるだろうと考え、朝イチで首里へ向かいました。
首里の静かな住宅街の中にあり、末吉公園に隣接しています。
景観が良く、テラス席からは那覇の街が展望できます。気持ち良い。
沖縄都市モノレールが写っているの見えますか。
『しむじょう』の魅力の一つは、琉球家屋の古民家をそのまま店舗として用いている点。
築150年余りで、国の登録有形文化財に指定されている貴重な建物です。
ひんぷん
フール
沖縄は、沖縄戦の影響で古い家屋はほとんど残っておらず、これだけ見事に、ひんぷんやフールが残っている姿にあらためて驚きました。
〈文化財「しむじょう」の紹介〉
沖縄の歴史や風土を感じながら食べる沖縄そばは、また格別ですよね。
落ち着いた店内の雰囲気も最高です。
沖縄の家屋では良くある、メインの座敷に仏壇がある光景も見られ、なんだか親戚の家に来たような気持ちで、そばをいただきました。
メニューは、シンプルに沖縄そばを中心としたもの。
三枚肉そば、ソーキそばがあり、ほかにゆし豆腐定食、てびち煮付け、じゅうしぃなどサイドメニューがあります。
今回は、三枚肉そば(大)のセット1200円をいただきました。
屋敷の内観を楽しみながら、わくわくしながら待っていると沖縄そばが。
豪華なセットです。
沖縄そばは、王道の端正なルックス。
厚めの三枚肉に、かまぼこ、ネギと、見た目からまず美味しそう。
スープは、鰹節と、豚を合わせた出汁で、鰹出汁がメインのすっきりとしたもの。
鰹出汁がフワッと香り食欲をそそります。
味付けはしっかり目のスープですが、雑味がなく、後味はあっさりとしていています。
とにかく味付けが絶妙で、最初の一口から最後まで美味しい。
幅広い層に受け入れられるスープだと思います。
麺は、ストレートの細麺。
啜り心地が良く、丁寧なつくりのスープとの相性も凄く良かった。
印象的だったが三枚肉。
肉厚でしっかりと固めに仕上げられていて、味付けは濃いめ。
開店当初から継ぎ足ししているタレを用いられているとのことですが、確かに美味しい。
最近では、淡麗なスープに味付けを抑える豚肉が多いなかで、『しむじょう』の三枚肉は個性があって、ここでしか味わえない三枚肉です。
ちなみに、厚切りのかまぼこも美味。
主役になることが少ないかまぼこですが、店のこだわりを感じました。
じゅうしぃに。
昆布と蒟蒻の小鉢。モズクはうっすらニンニクが効いていて良い。
最後に、デザートのジーマミ豆腐が美味しかった。
食感が良く、今まで、食べたジーマミ豆腐の中でも、最高の一品です。
沖縄そば屋のデザートは見過ごしがちですが、『しむじょう』へ行ったら、ジーマミ豆腐お薦めします。
景観も堪能し、沖縄そばから、じゅうしぃ、ジーマミ豆腐まで美味しくいただいて。
良い休日になりました。
ちょっと時間がなくて、なかなか『しむじょう』へ行く機会がなかった地元沖縄の方。
今なら比較的、待ちがなく利用できるので、お薦めですよ。