今日も沖縄は快晴。
春の陽気が続いています。
ガッツリ行くぞってことで、那覇市上之屋にある『田舎 泊店』を訪問しました。
前回は、安謝店を紹介しましたが、今回は別店舗を。
『田舎』と言えば、早くて、安くて、すごく美味い沖縄そばの中でも、リーズナブルさで言えば群を抜いて有名な沖縄そば専門店です。
『田舎』は、沖縄県内で複数店舗を展開しており、那覇市の公設市場や、泊、安謝、読谷村などにお店があり、それぞれ賑わっています
〈『田舎 安謝店』の過去記事はこちら〉
今回訪問した『田舎 泊店』は、泊高校や、泊いゆまちの近くにあります。
パンチのある外観で、一目見たら忘れられないインパクト、期待が高まります。
店は、厨房を囲んでカウンター席が複数と、テーブルが一つという、コンパクトな作り。
駅前の日本そば屋のように、さっと食べていくスタイルですね。
個人的には、内装や余計なものにこだわらず、食べ物一つで勝負するストロングスタイル、大好きです。
名物のソーキそばは、前回食べたので、今回は「宮古そば」(大)700円をいただきました。
カウンターで待っていると、時間もかからず出てきたのがこれ。
器に、大盛りの麺に、具が乗っていない「宮古そば」です。
沖縄の宮古地方で食べられている「宮古そば」には特徴がいくつかあり、細く縮れがないストレートの平麺で、スープはあっさりなどが挙げられます。
そして、ルックスの最大の特徴が、具材を麺の下に隠すように置かれること。
その理由には諸説あり、
①具の表面が乾かないようにするため
②「具も乗せられないくらいに貧しい」という風に見せかけて、近所の目や年貢の取り立てに対抗した
③麺を盛り上げて、より量を多く見せようとした
など様々な説があります。
やはり提供する際に、具材が分かりにくいのか、本番宮古島でも、旧来の方法で提供する店は少なくなっており。
沖縄本島でも、「宮古そば」をうたう店はあるものの、この方法は極めて少ないと思います。
インスタ映えが叫ばれる時代に、あえてメインの具を見せない。
そんな潔さがあっても良いと思います。
伝統や、地域の風習を残すやり方、私は応援したいですね。
大盛りの麺は、もちろん「宮古そば」の特徴である、細麺のストレート。
茹で方もほどよく、歯応えのしっかりある麺が美味い。
がんがん食べ進むと、具材の底にはしっかりと赤肉とかまぼこが入っています。
赤肉は、4つか5つ入っているでしょうか。
脂身が少なく、味付けも抑えめな赤肉は、また違った豚肉の魅力があります。
途中からは、具も楽しみながら、豚ベース出汁のすっきりとしたスープに絡めながら、細麺を啜っていきます。
(大)は、ちょっと満腹がきついぐらい、食べ応えある一杯でした。
今日は、旧来の「宮古そば」が食べられただけでテンションの上がる一日になりました。
なかなかこのスタイルで沖縄そばを食べられる機会はないと思います。
興味を持った方は、是非、『田舎 泊店』で、チャレンジしてみてください。
沖縄そばの世界が広がりますよ。