南大東島。
沖縄本島から、東へ400km。人口約1400名程の小さな島です。
地理的にも特別な島ですが、1900年に八丈島からの移民により有人島となるなど、沖縄県の離島の中でも特に変わった歴史を持つ地域です。
そんな南大東島のそばが食べられるのが、那覇市牧志のニューパラダイス通りにある『元祖大東そば』。
沖縄そばじょーぐー(沖縄そば好き)を自称していながら、実は私も初めての訪問でした。
場所は、那覇市の「国際通り」から、一本通りを中へ入っていった所。
ドンキからも、すぐ近くです。
店はコンパクトな作りで、厨房前のカウンター席と、テーブル席と、座敷があり。
有名店のため、あっという間に満席になってしまいます。
メニューは、基本となる三枚肉の入った「大東そば」のほか、ソーキそば、肉そば、たまごそばなどがあります。
今回は、大東そばと大東寿司のセットを(大)でいただきました。1100円です。
出てきた時に、まず驚くのが一般的な沖縄そばとの違い。
極太の麺に、極厚の三枚肉、まずはルックスでやられました。
特徴的なのが、この極太の麺。
私が食べてきた中でも、最大級だと思います。
手打ちの生麺で、南大東島の海水を用いて作られているという麺。
以前は、南大東島から空輸していた時代もあったそう。
コシがありながら、固いわけではなくむしろ、もっちりとした食感が美味しい麺。
見た目の凶暴さに比べて、すごく優しい印象を受けました。
スープは豚骨をベースに魚介系の出汁も合わさったもの。
旨味はしっかりありながら、濃厚というよりもサラッとしたスープ。
麺との相性はもちろん抜群です。
さらにインパクトがあったのが、この三枚肉。
厚みがあって、食べ応え十分な豚肉。
味付けは濃すぎず、丁寧なスープをじゃますることない良い塩梅でした。
セットでいただいたのが、「大東寿司」。
大東島の郷土料理で、カジキの漬けのお寿司。
しっかりと甘辛く味付けされていて、これもまた個性的な味わい。
ちなみに、「大東そば」のスープと合わせて食べると、また美味さ倍増です。
地理的にも、歴史的にも、特別な島で、自然や文化が凄く魅力的な島でもあります。
私も一度だけ訪れたことがありますが、不思議な魅力を持った島でした。
『大東そば』では、沖縄本島にいながら、南大東島の魅力の一端を感じることができます。
沖縄県民も、観光でいらっしゃった方も、是非、一度「大東そば」を食べてほしいな。
この店でしか食べることができない、唯一無二の沖縄そばです。是非。
※浮島通りへ移転