さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

和泉食堂

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「てびち」は、沖縄で広く食べられている豚足の煮付けです。


豚肉大好きの沖縄県民。
豚は沖縄の食文化に欠かすことのできない食材で、「豚は、鳴き声以外は全部食べる」と言われているほど。

全国的には、豚足に馴染みがない地域もあると思いますが、多くの沖縄県民にとって、「てびち」はご馳走で、大好物です。



沖縄県民あるあるですが、沖縄ではホテルなどの宴会の場で、ビュッフェ形式で、肉料理や寿司、刺身と並んで、「てびち」が提供される事があるのですが。


皆が一番に並ぶのが、ローストビーフでも寿司でもなく「てびち」なんです。

人気の「てびち」はすぐに無くなってしまうからですが、「てびち」行列が出来るのは沖縄ならではの現象だと思います。



そんな、「てびち」で有名な店が、沖縄市池原にある『和泉(いずみ)食堂』。
最近、沖縄のローカル番組、『コザの裏側』で紹介されたこともあって、どうしても行きたかった沖縄そば屋です。

『コザの裏側』はネットでも視聴できますよ。

www.youtube.com




『和泉食堂』は、1979年にうるま市石川で創業し、金武町屋嘉を経て、現在は沖縄市で営業されています。
歴史ある店ですが、有名なのが「てびち」。

「てびち」にうるさい沖縄県民に長年愛されてきた店。
楽しみです。

ちなみに、『アゲアゲめし公式ガイドブック』でも、『和泉食堂』の「てびち」が紹介されていますよ。

okinawasoba.hatenablog.com



場所は、329号線の道路沿い。
駐車場も大きめに確保されています。

カウンター席、テーブル席、座敷が38席。
清潔感のある店内です。


f:id:sanpei808:20210416094209j:plain店内に複数ある、豚のイラストが可愛い。
豚への愛を感じます。

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メニューがこちら。
沖縄そばは、基本のそばに、塩軟骨ソーキ、てびち、中味、野菜、本ソーキなどがあります。

お客さんは、「てびち煮付」、「煮付」、「てびちそば」を注文されている方が多くいらっしゃいました。
何気に「ソーキの黒酢で酢豚」も気になります。


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今回は、初訪問なので「てびちそば」780円をいただきました。


f:id:sanpei808:20210416094902j:plainこの圧巻の「てびち」よ。
大ぶりの「てびち」が3つも入っています。
本土の方にはうまく伝わらないかと思いますが、この価格でこの量は、かなりリーズナブル。

f:id:sanpei808:20210416095118j:plain「てびち」は骨が多いので、骨は別皿へ。
かなり大きな「てびち」が入っているので、沖縄そばを食べ進めるために、最初は別皿を利用して食べると良いです。
薬味に生姜が入っているのも嬉しいですね。



まずはやっぱり、「てびち」にかぶりつく。
骨にぐるっとお肉が付いている「てびち」は上品に食べるのは難しい。
思い切りよく食べて良し。

「てびち」は食感が命ですが。
『和泉食堂』の「てびち」もぷるぷるで、最高の食感でした。
肉は、しっかりめの固さで残しており、食べ応えもしっかり。

煮付けと違って、てびちそばは、味付けは抑えめにしており、沖縄そばとのバランスも凄く良かったです。


沖縄そばは、豚ベースで深みもありながら、鰹節の風味が香る、しっかりとしたスープ。
醤油の味付けも効いていて、ふつう「てびち」に負けそうな所ですが、沖縄そばの存在感が出ていました。
味はしっかり目ですが、くどさは全然なく、最後まで美味しく飲み干せるようなスープです。

麺は、中太の麺で、こちらも麺の美味しさがしっかり感じられました。

沖縄そば単体としても、レベルが高い一杯。
次回は、是非、「てびち」抜きのプレーンで食べてみたいです。



「てびち」のボリュームに苦戦しながらも完食。
間違いなく、「てびち」で満足できるお店です。

「てびち」初心者にも、「てびち」大好き黒帯にも自信を持ってお薦めしたい『和泉食堂』。
少し遠出しても行く価値あり、です。



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