沖縄そばの具材って、何を思い浮かべますか?
やっぱり定番の三枚肉、豪華に本ソーキ、それとも、ゆし豆腐と言ったところでしょうか。
沖縄そばは元々はシンプルに麺とスープだったものが、紅生姜やかまぼこを乗せる店が現れ、後に豚肉のソーキや、ゆし豆腐が出てきた経緯があります。
発展を続ける沖縄そばですが、定番の具材は三枚肉やソーキそばなどの豚肉で、新しいトッピングはなかなか生まれてこないもの。
私は、沖縄出身ですが、幼少期から沖縄そばの具材って、そんなに変わっていない気がします。
個人的には、もっと沖縄そばのトッピングに広がりがあっても良いんじゃないかなと思っており、以前ブログではこんな記事も書いています。
そんな中で出会ったのが、金武町金武にある『並松そば』。
なんと具材は、「きつね」=「油揚げ」なんです。
今日の沖縄は、超快晴。
夏真っ盛りというような天気でテンション上がったので、ドライブがてら金武町へ車を走らせました。
『並松そば』は、国道329号線を北向けに走って、「金武」の十字路を右折。
300メートルほど行くと、左手にお店が在ります。
お店の看板で直ぐに分かるはず、店舗横に駐車場があります。
店は高台にあり、眺めが最高です。
座敷席の方からは、海まで見渡せますよ。
キッチン前の壁一面にメニューが。
基本の三枚肉そばや、ソーキそばなどの他、蕎麦も扱っているのが特徴です。
沖縄では、沖縄そばと区別にして、蕎麦は「日本そば」と呼ばれることが一般的。
沖縄そば専門店では、『あじゃず』など一部を除いて、扱っているのは大変珍しい。
また、『並松そば』の特徴として、麺は「細麺」と「平麺」から選べ、サイズも「ミニ」から「特々々大」まで7段階から選べる点。
替え玉まで用意しており、ここまで細かく設定しているの、サービス精神が凄い。
今回は、スペシャルそば(中)825円を「平麺」でいただきました。
別皿で、三枚肉、本ソーキ、軟骨ソーキが付いてきます。
なんとも豪華な、沖縄そば。
「きつね」が乗った沖縄そばを初めて食べましたが、これはアリ。
元来、うどんや蕎麦のトッピングとして有名で、汁物との相性は既に証明済みなので、沖縄そばでも良く合います。
特に、スープを吸ったきつねの美味しさは、抜群。
写真で見えますでしょうか。
『並松そば』の麺は、かなり幅広の平打ち麺で、沖縄そばとしては特大の平たさ。
沖縄本島北部地域に特有の麺ですが、もっちりとした食感が特徴です。
うどんに近いこの麺が、また「きつね」とベストマッチ。
「きつね」の甘さが良いアクセントになって、麺が進む。
スープは、鰹出汁主体のあっさり系。
上品で出汁の美味しさがしっかりと伝わってくる、余韻のあるスープです。
和風に寄った沖縄そばといった印象。
最後までしっかり美味しいです。
「きつね」と聞いて最初は少し驚きますが、奇をてらった所がなく、食べたら技術に裏打ちされた沖縄そばなんだと分かります。
スープと平麺との相性が凄く良く、バランスのとれた一杯でした。
甘辛くしっかりと味付けされた三枚肉とソーキも美味しかった。
「きつね」も、沖縄そばの新しい具材候補として、取り上げられていくと面白いですね。