さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

じゅーしーの美味しいお店 2

f:id:sanpei808:20210822082506j:plain今日、8月22日は、旧暦では7月15日。
沖縄では、お盆の最終日に当たります。

沖縄は、お盆を旧暦で行うところが多く、旧暦の7月13日から15日がお盆となっています。
本土の方が、新暦で固定された日にちに行われるのに対して、毎年、日にちが変わるんです。面白いですね。

(例えば、2020年のお盆が8月31日~9月2日だったのに対し、2021年は8月20日~22日)。



先祖崇拝を大事にする沖縄では、お盆は、最も大切な行事の一つです。

お盆は、3日間で、初日が「ウンケー」、中日が「ナカビ」、最終日が「ウークイ」とされ、それぞれ決まった慣わしがあります。

そんな、お盆の初日「ウンケー」に食べるのが「じゅーしー」なんです。



沖縄そば食べ歩きの当ブログでも、たびたび登場していますが、沖縄そばの最もポピュラーなサイドメニューは「じゅーしー」と言って間違いないでしょう。

okinawasoba.hatenablog.com


「じゅーしー」については、ウィキペディアで「雑炊」に分類されていますが、沖縄の郷土料理で、本土で言うところの、炊き込みご飯です。

豚肉や昆布、しいたけ、ひじき、人参など沖縄に馴染みのある食材を用い、味付けを行ったご飯で、沖縄ではご馳走の一つ。

ja.wikipedia.org



沖縄の最重要行事であるお盆でも、初日の「ウンケー」に「じゅーしー」がお供えされ、この「じゅーしー」は特別に「ウンケージューシー」と呼ばれています。
沖縄の人と「じゅーしー」の結びつきがどれだけ強いか分かりますよね。


ちなみに、なぜ盆の初日に「じゅーしー」をお供えするようになったのか、私も知りませんでしたが、沖縄市のサイトによると以下のような由来もあるそうです。


面白いなあ。
www.city.okinawa.okinawa.jp

f:id:sanpei808:20210822084613j:plain我が家でも仏壇に、「ウンケージューシー」をお供えし、「ウンケー」の日に「じゅーしー」をいただきました。

「じゅーしー」を食べると、盆だなと思いますね。



さてさて、そんな「じゅーしー」は沖縄の行事に欠かせない家庭料理であると同時に、沖縄そば専門店では、沖縄そば最強のサイドメニューとして扱っており、店それぞれの個性があります。

当ブログでは、そんな沖縄そば専門店のお薦め「じゅーしー」を、以前取り上げてきました。

okinawasoba.hatenablog.com

 

今回は、訪問したお店も増えてきて、せっかくのお盆なので、その第2弾を行いたいと思います。
では、最近訪問した沖縄そば屋のお薦め「じゅーしー」をどうぞ。



<5.てぃあんだー>

f:id:sanpei808:20210822163329j:plain

okinawasoba.hatenablog.com

『てぃあんだー』の「じゅーしー」。
沖縄で新都心と言われる、那覇市の新興都市にある沖縄そば専門店。

『てぃあんだー』の特徴は、洗練された店構えと、上品な味付け。そして、沖縄そばの可能性を広げる新しい試みをたくさん行っていること。
訪問時に食べた琉球海老そばも、沖縄そばの範疇に収まらない魅力的な一杯でした。

そんな『てぃあんだー』の「じゅーしー」は、薄味で上品に仕上げたさすがの一品。
注文時に、「ネギ」か「ニラ」かを選べる細かい心遣いがにくい。

「ニラ」を用いた、なかなか食べられない珍しい「じゅーしー」。


<6.くぇぶぅ>

f:id:sanpei808:20210822164445j:plain

okinawasoba.hatenablog.com

『くぇぶぅ』の「じゅーしー」。
那覇市首里にある沖縄そばの専門店。

首里には沖縄そばの名店が多いですが、『くぇぶぅ』もかなりの実力店。

沖縄そば屋の「じゅーしー」で大事な点は、沖縄そばとの相性で、どんなに美味しくてもそばと合わないとやっぱり魅力が半減してしまう。

その点『くぇぶぅ』の「じゅーしー」は、あっさりとした出汁重視の沖縄そばのスープに本当に良く合ってる。
優しい味付けの「じゅーしー」は、沖縄そばの美味しさも引き出す、まさにベストマッチな一品です。


<7.すば処 うゎちち>

f:id:sanpei808:20210822165311j:plain

okinawasoba.hatenablog.com

『うゎちち』の「じゅーしー」。
沖縄市比屋根にあるこちらも沖縄そばの人気店です。

『うゎちち』の「じゅーしー」は何と言っても味付けが良い。

「じゅーしー」の好みは、具材や、ご飯の固さ、用いる出汁など色々だと思いますが、個人的には味つけの塩梅が一番。
まさに好みの部分だと思いますが、優しく味付けした『うゎちち』の「じゅーしー」は本当にいくらでも食べられる。

持ち帰りしたいぐらいの「じゅーしー」。

沖縄そばとセットだと、100円という価格も嬉しい。
訪問したら、絶対に食べるべき一品。


<8.むかいや>

f:id:sanpei808:20210822170414j:plain

okinawasoba.hatenablog.com

『むかいや』の「じゅーしー」。
沖縄市古謝の人気店『むかいや』が、今年4月に閉店をし、残念に思っていたのですが、7月に糸満市武富に移転し、オープンしました。

喜び勇んで訪問した際の「じゅーしー」です。

『むかいや』の「じゅーしー」は具沢山。
椎茸、ニンジン、豚肉など具材が色々と入っていて、味つけはしっかり目。

『むかいや』は、味噌味スープの沖縄そばを提供するなど意欲的なお店ですが、どれも品が良くて、間違いなく美味しい。
サイドメニューまでしっかり美味しいのは、さすが名店だなと思います。




今回の、じゅーしー談義はこの辺で。

「じゅーしー」は、沖縄の人にとって本当に生活に密着したご馳走で、それぞれ、好みやこだわりがあります。

是非、沖縄へ来た際は、お気に入りの「じゅーしー」を探してみてください。



<次回へ続きます>

okinawasoba.hatenablog.com