沖縄本島以外の離島の沖縄そばも紹介している当ブログ。
沖縄そばは、県民食と言って良いほど、沖縄県民に広く、深く愛されている郷土料理。
沖縄そば専門店から、食堂やレストラン、パーラーまで、沖縄そばを提供するお店は無数に存在します。
地域的にも、沖縄本島だけでなく、宮古地方、八重山地方など、ほぼ全ての島々で作られており、少しずつ異なるその地域性も面白さになっています。
今回は、そんな離島の沖縄そばについてご紹介。
座間味村(ざまみそん)で食べた沖縄そばを3回に分けて取り上げたいと思います。
座間味村は、那覇市の西方約40kmに位置し、座間味島を始め20余りの島からなる村です。
このうち有人島は、座間味島、阿嘉島、慶留間島の3島となっており、人口は800人ほど。
那覇の泊港から高速船を使うと1時間程度で行くことができ、また日帰りも可能なので、アクセスがしやすい離島の一つです。
特に海がとても綺麗で、マリンスポーツで凄く人気のある観光地となっています。
泊港から、座間味行きのフェリーに乗り込みます。
価格は往復で、4,000円ほど。
今回は、座間味村にある有人島のうち、阿嘉島(あかじま)を最初に訪れました。
フェリーは、阿嘉島を経由して、座間味島が最終港となっています。
息を呑むような景色。
阿嘉島の海に、心をギュッと掴まれました。
沖縄生まれの私ですが、そんな自分でも、阿嘉島の海には驚きました。
独特のブルー、そして透明度。
とにかく景観が素晴らしい。
阿嘉島の様子は、以下のサイトでも詳しく見ることができます。
阿嘉島内には、港近くを中心に複数の飲食店があります。
レンタルサイクルのお店に、「沖縄そばを扱っているお店ありますか?」と尋ねて、教えていただいたのが『軽食パーラーひびき』。
港から、徒歩で5分から10分ほどの距離にある、民家の中に佇むようにあるお店。
民家を用いた作りで、沖縄の親戚の家にいるような、ホッとした雰囲気。
この時期、外から入ってくる風がとても心地よく、のんびりとした気持ちで沖縄そばを待ちます。
『軽食パーラーひびき』のメニュー。
沖縄そばはもちろん、ハンバーグたトンカツ、から揚げなどの定食も揃っています。
島でこのラインナップは、貴重なお店です。
ちなみに、沖縄そばは、イカ墨麺、よもぎ麺、ノーマル麺の3種類から選ぶことができます。本格的ですね。
他にもお薦めメニューが。
ちゃんぷるーに、タコライスまで、郷土料理が食べられるのも嬉しい。
今回は、もちろん目当ての沖縄そば800円をいただきました。
麺は、基本の味を食べてみたかったので、ノーマル麺で。
本ソーキが乗った、沖縄そば、美味しそうです。
かまぼこに、ネギ、紅生姜が乗った、定番の仕様。
スープがかなり独特で、力強さが印象的。
いわゆる「味くーたー」なスープです。
味つけの塩味が濃いわけではなく、魚介系も動物系も、出汁が強く出ているスープ。
出汁の濃さがすごい。
麺は、平打ちの中麺ストレート。
滑らかな口当たりで、少し柔らかめ。
食感がとても良い麺です。
つるつると啜るのが嬉しい。
出汁の旨みがギュッと詰まったような、力強いスープ。
飲んだ後、しばらく余韻が残るような。
離島で食べる沖縄そばは、やっぱり個性的で、味わいがあります。
『軽食パーラーひびき』の沖縄そばもそんなオリジナルな一杯でした。
阿嘉島では、この後、天然記念物の「ケラマジカ」に遭遇しました。
離島では、色々な出会いや驚きがありますね。
座間味村編、次回へ続きます。
【座間味村の沖縄そば一覧】