ども、さんぺいです。
今日、5月15日は、沖縄が本土復帰した日になります。
沖縄戦のあと27年にわたってアメリカ統治下に置かれた沖縄は、1972年(昭和47年)の5月15日に、日本本土に復帰しました。
ちょうど50年になる節目の年にあたり、様々な式典が行われています。
そんな復帰50周年と関連してか、今年は沖縄関連の企画がメディアでも多いですよね。
なかでも、沖縄県民の間でよく話題になっているのが、NHKの朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』です。
沖縄の食をテーマにしたドラマということもあって、さんぺいもすごく楽しみにしています。
タイトルの「ちむどんどん」は良く沖縄では使われる言葉で、意味は「胸がドキドキ」といった感じでしょうか。
そんな、NHKの『ちむどんどん』を意識したのかしないのか、この度、日清から沖縄風そばとして『どんどん兵衛』が発売されました。
このタイミングで、『どんどん兵衛』と名付けて、沖縄風そばを発売する日清のセンス、嫌いじゃないです。
日清の『どん兵衛』と言えば、カップ麺業界では、「うどん」「そば」ジャンルにおいて、マルちゃん(東洋水産)と並んで、協力なブランド。
『どん兵衛』の「うどん」「そば」って誰でも一度は食べたことがあるんじゃないでしょうか。
そんな『どん兵衛』ブランドが、はじめて出した沖縄風そば、めちゃくちゃ惹かれます。
ちなみに、今回『どん兵衛』が、「沖縄風そば」と少し回りくどい言い方をしたのは、おそらく沖縄そばには、厳密に言うと製造方法や、原材料、麺の厚さなど「本場沖縄そば」の定義があるからなんだと思います。
詳しくは、上記のサイトに定義が掲載されていますが。
沖縄県民の一人としては、「沖縄風そば」という表現を使った『どん兵衛』(日清)さんの細やかな配慮にグッときました。
さて、実食です。
蓋を開けると・・・。
粉末スープと、玉子・ネギなどのかやく、そして紅生姜が。
紅生姜が入っているあたりが沖縄そばらしいですよね。
細かい所に、工夫が行き届いています。
かやくと、粉末スープを投入し。
お湯をかけ、5分待ちます。
はい!完成です。
この手軽さが、カップ麺の良い所ですよね。
いつでも、食べたい時に、食べたい場所で、いただくことができます。
『どんどん兵衛』のルックスは、玉子やネギ、かまぼこなど鮮やかな印象。
さすがに、通常の沖縄そばのような「三枚肉」や「ソーキ」など豪華な豚肉は望めませんが、紅生姜が乗ることによってだいぶ雰囲気は出ていると思います。
味の方で印象的だったのは2点あります。
沖縄そばは、一般的には、鰹節と豚骨などの豚の両方で出汁を取ります。
この点が、うどんや蕎麦など魚介系で出汁を取る「和風出汁」との違いになっていて、また油のパンチを効かせたラーメンのスープとも違った特性があります。
このラーメンほどコッテリはしていないんだけど、うどん・そばよりも重厚なスープという特徴が『どんどん兵衛』ではよく再現できているなと感じました。
味つけのバランスも良くて、沖縄そばの特徴は残しながら、多くの人に好かれそうな味です。
もう1点は、これも沖縄そばの特徴である麺。
『どんどん兵衛』の麺は、うどんよりも細く、ウェーブがかかっています。
カップ麺というと、どうしても「フニャッ」とした感じがあるのですが、『どんどん兵衛・沖縄風そば』は、硬めの食感でコシが感じられます。
このしっかりとした食感が、沖縄そばらしくて好印象でした。
美味しさは『どん兵衛』ブランドらしく文句なし。
個人的には、どのくらい沖縄そばを再現できているのかに興味があったのですが、スープ、麺とも沖縄そばの特徴を良くとらえているなと感じました。
もちろんカップ麺という範囲内ではありますが、沖縄そばの雰囲気を味わうことができるありがたい一品だと思います。
様々な事情で、本土から沖縄への往来も難しい状況もあります。
コンビニやスーパーで手軽に購入できる商品ですので、『どんどん兵衛』を食べて、少しでも沖縄に思いをはせていただけたら、沖縄県民としては嬉しい限り。
そして、いつか現地沖縄でも、沖縄そばを楽しんでください。