さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ゆくい処 笑島(わしま)


ども、さんぺいです。

今日も昼から雨です。
雨続きで、沖縄県内では各地で土砂崩れの懸念があるそう。

今年5月の降水量は、平年の3倍で、観測史上最多なんだとか。
体感的にも、今年は雨が多いなと思っていたので、なるほどです。



ritohaku.okinawastory.jp

今回は、そんな梅雨の最中訪れた、久米島での沖縄そば食べ歩きについてです。
幸い、晴れ間もあり、助かりました。

久米島は、久米島町の一つの島で、那覇市からは約100kmに位置する沖縄県内では中規模の離島です。

飛行機では30分ほど、フェリーだと約3時間で行くことができます。
美しい海はもちろん、豊かな自然にかこまれた素敵な島です。



ryukyushimpo.jp
今回訪問したのは、久米島町西銘にある『ゆくい処 笑島(わしま)』。

上記は、沖縄の地元紙「琉球新報」の記事。
『笑島』の「車海老そば」が、
シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物」世界大会でグランプリを獲得したとの記事です。

久米島は、島特有の「海洋深層水」を活かした車海老の養殖を行っており、なんと
生産量は日本一。
『笑島』の「車海老そば」は、車海老をはじめ、味噌、もやし、麺など全て久米島産を使用した一杯なんだそう。

いつか絶対に食べたいと思っていたのでした。



『ゆくい処 笑島(わしま)』は、久米島町西銘にあります。

店は高台にあり、眺望が素晴らしい。
店頭にある山羊の看板がインパクトありますね。
ちなみに、店の裏手で可愛い山羊たちが暮らしていました。


店内に入ってみると、お洒落なインテリア。
小物も素敵です。

清潔感があり、ゆったりとした空間で食事を取ることができます。
Caféのような雰囲気で、観光や会食で訪れるのもすごくお薦めです。


テラス席があり風を感じながら食事ができるほか、店内の窓側の席はどこも眺めが良い。
海まで見渡すことができます。
今回はせっかくなので、窓側のカウンター席を選びました。




メニューは、一番人気の「車海老そば」に。


基本の沖縄そばももちろんあります。
変わったところで、イカスミそばなんてのも。


マンゴーチキンカレーも美味しそうでした。
タコライスなど沖縄の定番メニューがあるのも嬉しい。




私は、もちろん今回目当ての「車海老そば」を注文。

車海老を用いた沖縄そばは初めてでしたが、いい意味で予想のはるか上を行くようなそばでした。

最初は、単純に沖縄そばの具材として車海老が乗ったそばだと思っていたのですが、さにあらず。
スープ自体が海老から作られた沖縄そばなんです。



見た目からも伝わると思うのですが、一般的な豚と鰹から取った出汁のスープではなく、まさに海老から取られた出汁のスープ。

超濃厚なスープ、海老の旨みがギュッと詰まったスープで、ひと口、ひと口が高級な洋食のスープのように美味しい。
濃厚で、でも雑味はなく、旨味だけを抽出したようなスープなんです、これはほんとご馳走だ。

久米島特産の味噌を用い、エビの頭やガラからも出汁を取り、ごま油、豆板醤を合わせているんだそう。



沖縄そばの麺は、中太の平打麺で少し捻じれの入った麺。

プリッとしていて、硬さもしっかりあって、スープのインパクトに負けないような麺。
麺自体の美味しさもちゃんと感じられて、スープにも良く合っていました。



スペシャルな具材の車海老は、もちろん最高。
「やわら」と呼ばれる、脱皮したての車海老で殻ごと食べることができます。

海老自体旨みが強い食材だと思うのですが、身の細部まで本当に旨みが詰まったような海老でした。これは、海老好きには最高だな。

贅沢にこの「やわら」が2つ入っているほか、写真では見えませんが、「むきエビ」がいくつも入っていて楽しませてくれます。



印象的だったのが全体のバランスの良さ。

車海老という具材と、海老のスープがインパクトが強いのですが、他の具材のもやしや、麺もきちんとバランスを取っていて、トータルで美味しい一杯になってるんです。

こちらも久米島産のもやしは、瑞々しくシャキシャキとしていて濃厚なスープに清涼感を与えてくれます。
脇役のネギも、薬味として良い働きしてる。
糸唐辛子の彩も素敵です。

スープと、具材、そして沖縄そば麺が調和していて、最後の一滴まで本当に美味しくいただくことができました。



具材の車海老はもちろんですが、驚きだったのはなんと言っても車海老のスープ。
久米島の名産「車海老」の美味しさがギュッと詰まった沖縄そばのスープは、『笑島』以外では食べる事ができない、まさに唯一無二の味だと思います。

久米島に行ったら絶対に食べに訪れてほしいスペシャルな沖縄そばです。




帰りの船は、晴れていました。




久米島町沖縄そば一覧】

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