ども、さんぺいです。
おかげさまでブログも2年を過ぎ、紹介した沖縄そばも300に近づいてきました。
企画として、沖縄そばの食べ歩きについて、まとまったものを書いてみようかなと思い、タイトルを『沖縄そばの歩き方』としました。
もともと、沖縄そばの美味しさ、楽しさ、文化をもっと知ってほしいと思って始めたブログなのでぴったりのタイトルかなと。
第1回目は、「そばじょーぐー」について。
1.「そばじょーぐー」ってどういう意味?
沖縄では、「そばじょーぐー」、「すばじょーぐー」という言葉が良く使われます。
当ブログでも頻繁に用いている言葉です。
一般社団法人沖縄そば発展継承の会が主催する「第11回沖縄そばスタンプラリー」でも、全22店舗制覇の証として、「沖縄そばじょーぐー」の認定証が渡されました。
では、「そばじょーぐー」とはどんな意味なんでしょうか?
国立国語研究所の「沖縄語辞典」によると。
zooguu⑪(名。接尾).上戸。出定の食べ物を好む者。…好き。酒に限らずいう。
sa-kinu~,jaN.酒好きだ。sakizooguu.(酒好き。上戸)
?aNmueiZoogUu..(あんもち好き)など。
なるほど、「じょーぐー」は、「~好き」の意味。
「じょーぐー」なので、お酒の「上戸(じょうご)=酒の好きな人。また、酒が好きで、たくさん飲める人。酒飲み。」からきているんでしょうか。
お酒に限らず、沖縄では、豆腐好きなら「豆腐じょーぐー」、沖縄そば好きなら「そばじょーぐー」といった使い方をします。
一般的なのは、「ビールじょーぐー」でしょうか。
沖縄で「そば」と言えば、「沖縄そば」を指すことが多いので、「そばじょーぐー」は「沖縄そば好き」という意味です。
また、「じょーぐー」は、「いつも〇〇を食べている人、飲んでいる人」といったニュアンスもあります。
居酒屋でビールばかり頼んでいると、周囲から「あの人は、ビールじょーぐーだからね」と言われるわけです。
2.「そばじょーぐー」はどんな人種か
では、「そばじょーぐー」とはどんな類の人間なのでしょうか。
先ほど紹介したように「〇〇好き」という意味で、いつも〇〇を食べているということなので、自称「そばじょーぐー」、他称「そばじょーぐー」、どちらもアリです。
沖縄県民は、家庭でも外食でも、何ならコンビニでも沖縄そばを食べます。
日常食でもある沖縄そばなので、月に1回、いや週に1回ぐらい食べるという方も多いはず。
そんな沖縄県民の中でも、飛びぬけて沖縄そばが好きで、ついつい毎昼食沖縄そばを食べてしまったり、週末沖縄そば屋を巡ってしまう、それが「そばじょーぐー」なんじゃないでしょうか。
最近では、ありがたいことに県外の方でも沖縄そば好きの方が増えていて、なかには沖縄県民顔負けの沖縄そばに詳しい方がいらっしゃいます。
ameblo.jp<千葉のKenさんの『沖縄の鉄人❓ ブログ』、沖縄そばに詳しい!>
3.そういう「そばじょーぐー」に私はなりたい
そういう訳で、「私も沖縄そばが大好き!」というあなたは、もうすでに立派な「そばじょーぐー」です。
「そばじょーぐー」は数を競うものではないし、知識を競うものでもない。
ただ「好き」という気持ちが大切。
私自信、色々な沖縄そばを食べてみたいという好奇心から店を回っていますが、毎日同じ食堂で、同じメニューの沖縄そばをお昼に食べ続けているようなタイプこそ、「そばじょーぐー」なんじゃないかと思ってしまいます。
グルメサイトでは味の評価が盛んですが、沖縄そばに限って言えば、もっと日常に根差したもので味のことだけ話しても意味ないのかなとも思います。
沖縄そばは、食堂で食べる「庶民の食べ物」がスタートで、自分が住んでいる町でふらっと入って昼食を取ったり、勤め人がサッと食べていくような存在なんですよね。
だから、利用しやすさが大切で、入りやすい雰囲気で、手ごろな値段なのが良い。
某有名サイトで点数が何点であろうが、繁盛している町中の沖縄そば屋さんや食堂がたくさんあります。
あまりネットの評価に左右されず、自然体で、地域に根差した沖縄そば屋さんの味を、素直に楽しんだら良いんじゃないでしょうか。
私の今の目標は、「そばじょーぐー」を増やしていくこと。
沖縄県内はもちろん、本土の方や、外国の方にも、もっと沖縄そばを知ってもらい、好きになってほしい。
「そばじょーぐー」がいつか、世界語になったら良いですよね。
個人としては・・・
沖縄そばのブログを続けていて、理屈っぽいことばかり書いている私ですが。
やっぱり最終的には、単純な沖縄そば好き、「そばじょーぐー」として、ただただ沖縄そばを楽しみ続ける生活を全うしたいな。
人と競うんじゃなくて、シンプルに沖縄そばを毎日食べ続けたい。
そんな「そばじょーぐー」に私はなりたい。