ども、さんぺいです。
最近経済の話題になると、円安とか、インフレとかネガティブなものが多いですね。
ウクライナ情勢とか長引くコロナの影響で、石油も食料も高騰していて、スーパーの売り場は軒並み値上げです。
私はあまり小売の価格に敏感な方ではないのですが、いつも買っているアレや、アレが20円も30円もアップしているのを見て、物価高を痛感しています。
もちろん、沖縄そば業界も例外ではなく。
食べ歩きの中で、良く行くお店のほとんどが値上げをしています。
この時代、値上げはやむなしだと思うので、個人的には沖縄そば店の値上げは賛成派です。
美味しい沖縄そばを安定して食べられることが、作り手さんにとっても、消費者にとっても1番ですからね。
ただ、そんな物価高の世の中で、「奇跡」とも言える沖縄そばを提供しているお店があるんです。
各種メディアに取り上げられ、沖縄そば業界の中でも随一のコスパを誇るお店、『田舎』です。
okinawasoba.hatenablog.com過去にも、安謝店、泊店を紹介してきましたが、県内に複数店舗を展開する、有名店です。
沖縄県民で沖縄そば好きなら、まず知らない人はいないんじゃないかな。
今回は、『田舎 公設市場南店』におじゃましました。
場所は、那覇市松尾の公設市場内にあります。
国際通りからも近い、沖縄県民ご用達の市場ですね。
食料品、衣料品、お土産店が並ぶ市場。
再開発が決まっていますが、このアーケード街が、私にとっての那覇の町の原風景。
懐かしさと同時に、雑多でカオスな雰囲気にいつもドキドキします。
路地の先に、お店(『田舎』)があります。
ワクワクするぜ・・・
『田舎 公設市場南店』の店頭です。
どうですかこの年季の入った看板。
黄色いのぼりや看板が目印になっていて、目立つので初めての方も探しやすいはず。
ドアを開けるのにちょっと勇気がいりますね。
店内は、カウンター席と、テーブル席が少し。
小ぢんまりとしたお店です。
でも不思議と活気と熱気が伝わってくるような雰囲気があって、年季のはいったカウンターや、壁に見入っていました。
歴史が刻まれているというか、どれだけのお客さんがここで沖縄そばを食べてきたんだろう。
公設市場店は約20年前、本店の安謝店は約25年ほど前に創業。
そして、「奇跡のソーキそば」と呼びたいのが、その価格。
『田舎』のソーキそばは、なんと480円。
ノーマルの沖縄そば(ネギそば)は、300円という安さなんです。
私の感覚でいくと、現時点では一般的な三枚肉が乗ったオーソドックスな沖縄そばでも、一杯500円というお店はほとんどなく、600円から700円が相場です。
さらに、上位互換の「ソーキそば」となると、価格は750円以上から900円はします。
『田舎』のソーキそばが480円というのが、いかに安いか分かるはず。
今回いただいたのは、ソーキそば(ノーマル)480円です。
ワンコインでお釣りがくるなんて、本当に驚き。
ちなみに、このソーキそばを(大)にしても700円という安さ。
ほかメニューとして、沖縄そば(三枚肉)、てびちそばがありますが、ソーキがダントツにコスパが良いため、ソーキが苦手でなければソーキ一択で良いかと思います。
それにしてもどうですか、この大ぶりの軟骨ソーキ。
480円だからといって手を抜く様子は一切なく、一般の沖縄そば店の通常を凌駕する勢いです。
正直この量に、驚きました。
トロトロに煮込まれた軟骨ソーキは、簡単に箸でほぐれる柔らかさ。
味つけは、バッチリしっかり目。
濃い味の豚肉を、これでもかと味わうことができます。
今時の洒落た沖縄そばじゃなく、あくまでワイルドに豚肉を食べる喜び。
食べても食べてもなくならない軟骨ソーキに歓喜。
『田舎』のソーキそばは、直球。
動物系主体の出汁で、ガツンとパンチのあるスープが特徴的。
上品で繊細なスープの沖縄そばも良いけど、市場で食べるんなら、こんなストレートな美味しさの沖縄そばが良い。
濃いめの味付けで、分かりやすい美味しさ。
このスープがまた軟骨ソーキと良く合うんだ。
麺は、『田舎』の定番、亀浜製麺の麺。
細麺で長めのストレート。
しっかりと固めの麺で、沖縄県内でも最も好まれている麺の一つです。
これは間違いない美味しさ。
しっかり味の軟骨ソーキ、パンチのあるスープ、安定感抜群の麺。
完成された一杯は、いつ食べても変わらない満足感があります。
夢中でそばを啜り、あっという間に完食しました。
『田舎』の「奇跡のソーキそば」。
以前からコスパで他を圧倒してきた『田舎』ですが、物価高が家計を直撃し、激やばの2022年の今こそ『田舎』を再評価したい。
そんな気持ちでいっぱいです。
「沖縄そばは庶民の食べ物」、そんなフレーズを体現しているのが『田舎』のソーキそばなんじゃないでしょうか。
500円でお釣りがくるなんて、今やどのジャンルの飲食店を探しても稀有な存在。
今こそ沖縄県民は『田舎』へ走るべき。