さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

おおしろそば


ども、さんぺいです。

沖縄そば食べ歩きの楽しみって何でしょう?

沖縄そばに限らず、ラーメンや立ち食い蕎麦、うどんなど麺類の食べ歩きを趣味にしている方は多いと思います。
楽しいのは色々な店舗を訪れることで、味を食べ比べたり、知らない土地を訪ねて新しい発見があることでしょうか。

私自身、できるだけ色々な沖縄そばを食べてみたいという好奇心があるので、新店舗の訪問が中心になっています。



でも、一方で固定のお店を訪問し続けるのも、食べ歩きの醍醐味のひとつ。

特に、10年、20年、時には自分の年齢さえも超えるお店を訪問し、あの時食べた味を再確認できるのは至高の喜びです。

全ての飲食店にいつまでも続けてほしい、と願っていますが、悲しいことに回転が速いのも飲食業界の特徴。

あの店美味しかったのにな・・・もっと食べに行けば良かったと後悔することも度々あります。




私にとって思い出の名店が、移転しリニューアルオープンしたと聞き、勇んで訪問してきました。

名護市にある『おおしろそば』です。

10年以上も前、私が以前の職場で「沖縄そば談義」をしていたところ、「ここの沖縄そばが一番美味い」と同僚に紹介してもらったお店です。

名護市は、沖縄そばの激戦区で、当時の私は『宮里そば』や『我部祖河そば』が有名で、『おおしろそば』の存在は知らなかったのです。

訪問して分かったのですが、名護市の中心市街地にあった店は、駐車場がなく、小ぢんまりとした目立たない外観でした。

しかし、沖縄そばを食べた時に、その美味しさに驚いたのを今でも覚えています。
現に、地元のお客さんでいつも店は満席。溢れるほどいっぱいでした。

https://nagominiikou.ti-da.net/e3516767.html

もう10年以上前になる、前身のブログ記事がこちら(2012年08月13日)。

 

 


現在は、名護市大北3丁目30−23に、移転されています。

沖縄の幹線道路、58号線から北向けに右折してすぐ近くにあり、沖縄自動車道「名護IC」からのアクセスも容易です。

嬉しいのが、駐車場が確保されているので、以前と比べて利用しやすくなった点。
あと店舗も大きくなったため、入店のチャンスが増えました。
(それでも並ぶのは覚悟)。



新しくなった『おおしろそば』の外観です。
飾り過ぎず、素朴ないイメージは以前のお店のままかも。

のれんのデザインが可愛いですね。




時間を外して訪問しましたが、到着時は満席でした。

内装もシンプルで、沖縄の食堂らしくて好感持てます。
ふらっと入るなら、こんなお店が良いですよね。

仕事の合間の昼食にも、週末に家族連れの食事にも、友人どうしの会食にもOK。

若い方の利用が多かったのも嬉しかったな。
地元のお客さん率が高く、『おおしろそば』が名護市民に愛されているのが良く分かります。

店は、カウンター席、座敷、テーブル席があり、カウンターが多めで一人でも利用しやすいのがポイント。

 

注文は食券制です。

沖縄そばは、以前と同じで、1種類だから迷うことはなし。
サイズのみ大中小と選べます。

自信の一択で、名店の証拠ですね。

ちなみにこの日は、サイドメニューのじゅーしー、油味噌おにぎり、共に売り切れでした。
残念。

人気店だから仕方ないですね。
今度は早く来よう。




印象的な、レタスの緑。

このレタスが、『おおしろそば』の伝統的な特徴なんです。

沖縄そばで、レタスを用いる沖縄そば専門店は珍しく、私も記憶にないかも。
いわゆる「肉野菜そば」以外のノーマルそばで、しかも生でレタスが乗っているのここだけかも。

具材は、他に三枚肉に本ソーキ、厚揚げ豆腐、かまぼこが入っています。

変わらないスタイルが嬉しい。



ひと口目はスープから。

スープを啜ると、優しい出汁の美味しさが。じわーッと身体中に広がっていきます。

すごく澄んだ味わいのスープで、尖ったところがなく自然。

あっさりとしているけど、奥行きがあって、味つけも出汁の感じも絶妙なんです。
しょう油をちょっと効かせているのも沖縄本島北部らしい。

鰹節と豚からの出汁だと思いますが、魚介系の美味しさを強く感じました。

もうずっとスープを飲んでいたい。
余韻があると言えばいいんでしょうか。あとひく感じのスープです。

美味ぃ。



厚みある三枚肉。
柔らかく、味つけも絶妙です。

長く営業されている沖縄そば専門店は、スープや麺だけじゃなく豚肉も間違いなく美味しい。

写真だと分かりづらいと思うんですけど、三枚肉は、1枚だけじゃなくゴロゴロ入ってます。
このボリュームでこの価格は安いかも。



本ソーキの味付けもほんとさすが。
味が染みていて、それでいて濃すぎず。しっかり肉感があります。

食べ応えあるなぁ。

さりげなく、かまぼこも美味しい。



厚揚げがあるのも、沖縄そばでは珍しい。

豆腐好きの私としては嬉しい具材です。



麺は中太の平打ち麺を中心に、幅の広さが違った麺を用いています。
不揃いなことで、違った食感になるので面白い。

もっちりとして弾力があって、美味しい麺。



この、シャキシャキのレタスが、沖縄そばのスープに浸った時の美味しさといったら

この旨さは食べないと分からないはず。

『おおしろそば』でしか味わえない沖縄そばです。



個人的には、これが沖縄そばだと言いたくなるような一杯。

派手さはないけど、出汁の美味しさが存分に味わえて、各具材と麺がそれぞれ美味しい。

今日食べても、明日また食べたくなる。それが良い沖縄そばなんじゃないかな。
味つけも具材も過剰さがないのも好みです。

名店がリニューアルして、利用しやすくなったのが本当に嬉しい。

より多くの方に、長年、名護で愛されてきた沖縄そばを味わってほしいです。
お薦め!



【名護市の沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com