ども、さんぺいです。
番組放送後に、ブログ、Twitter、Instagramにたくさん反響いただきました。
こんな零細ブログに興味を持っていただいて、本当にありがとうございます。
反応で多かったのが、久米島(くめじま)の味噌そばを、初めて知ったというもの。
実は私自身も、以前から沖縄そばを食べ歩いていたものの、「久米島味噌そば」に出会ったのは最近です。
今回は「久米島味噌そば」が食べられるお店を紹介しますね。
1.久米島について
2.地方ごとの沖縄そばの分類
3.久米島味噌そばとは?
4.久米島味噌そばが食べられるお店
1.久米島について
久米島は、沖縄県の離島で、久米島町にあります。
那覇市から西に、距離でいうと約100kmほど。
船で約2時間50分ほど、飛行機だと35分ほどで行くことができます。
人口は、約7,000人で、沖縄の離島の中では、宮古島や石垣島に次いで人口の多い島で、中規模の離島といえるかなと思います。
自然が豊かな島で、海の綺麗さは、沖縄本島にずっと住んでいる私でも驚くほど。
息を呑むような景観が広がる美しい島です。
2.地方ごとの沖縄そばの分類
okinawasoba.hatenablog.com
そもそもですが、「沖縄そば」とひと口に言っても、沖縄本島の中南部で食べられているもの、北部で食べられているもの、宮古地方、八重山地方でそれぞれ、麺やスープにも違いがあります。
うどんや、蕎麦でも、日本全国で違いがあるのと同じですよね。
特に、離島の多い沖縄では、地理的な理由から固有の進化をする沖縄そばが多かったんだと思います。
大まかな地域ごとの違いを上の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
3.久米島味噌そばとは?
okinawasoba.hatenablog.com捕捉ですが。
一般的に、久米島でも、沖縄本島でも「久米島味噌そば」の呼称やジャンル分けは定着しているわけではなく、私の提案です。
久米島にはもともと製麺所があり、久米島産の麺を使った沖縄そばが「久米島そば」として広く定着していて、「久米島そば」を提供しているお店がたくさんあります。
その中でも、
「久米島味噌」や、特産の「もやし」を用いた、久米島でしかできない「味噌」スープの沖縄そばを「久米島味噌そば」とカテゴライズして、久米島を盛り上げられないか?というのが私の提案になります。
これまでもご当地の沖縄そばがありましたが、
「宮古そば」、「八重山そば」に次ぐ第3の離島そばとして広まっていく可能性が「久米島味噌そば」にはあると思っています。
あくまで私の提案ベースになりますので、同じ「味噌」を使った沖縄そばでも各店舗での呼び方は様々。
提供しているそばの内容ももちろん店によって異なっているので、上記の特徴を兼ね備えている品を、私が個人的にカテゴライズということを、ご了承ください。
4.久米島味噌そばが食べられるお店
okinawasoba.hatenablog.com
番組でも紹介された『やん小(やんぐゎー)』。
名前は、沖縄でよく使われている「屋号」です。
今も家屋として使われている赤瓦の古民家を店舗として使用。
店の趣きも最高です。
『やん小』で提供しているのが「島味噌もやしそば」。
久米島特産の味噌を使ったスープ、これも特産の惣慶もやし、さらに麺には久米島の海洋深層水を用いて自家製造しています。
まさに久米島の自然と風土が生み出した一杯。
スープは、事前に思っていたよりずっとマイルドな味わい。
「味噌」と聞くと、こってりとしたイメージを持ちますが、油はなくもっとサラッとしたスープ。
くどい感じは全然なく、どんどん飲み進めてしまう。
特に、後半、もやし炒めのニンニクが味噌スープに合わさって、旨味の二重奏、三重奏というような美味しさがあって、堪らないです。
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『ゆくい処 笑島(わしま)』も個性的な沖縄そばのお店。
ルックスがもう200点の「車海老そば」。
この品は、シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物」世界大会でグランプリを獲得しているんだそう。凄いですね。
久米島は、島特有の「海洋深層水」を活かした車海老の養殖を行っており、なんと生産量は日本一。
『笑島』の「車海老そば」は、車海老をはじめ、味噌、もやし、麺など全て久米島産を使用した一杯なんだそうです。
いい意味で予想のはるか上を行くようなそば。
最初は、単純に沖縄そばの具材として車海老が乗ったそばだと思っていたのですが、さにあらず。スープ自体が海老から作られた沖縄そばなんです。
超濃厚なスープ、海老の旨みがギュッと詰まったスープで、ひと口、ひと口が高級な洋食のスープのように美味しい。
久米島特産の味噌を用い、エビの頭やガラからも出汁を取り、ごま油、豆板醤を合わせているんだそう。
「車海老」の美味しさがギュッと詰まったスープは、『笑島』以外では食べる事ができない、まさに唯一無二の味。
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イーフビーチ近くにあるパーラー。
パーラーですが、天井も椅子も整備されていて、ゆっくり食事が取れます。
驚くべきは、パーラーとは思えない沖縄そばの実力。
お薦めは「ピリ辛味噌そば」です。
『パーラースリーピース』のピリ辛味噌そばは、名前の通り、辛さが効いた一杯。
ひと口スープを啜った時に、ラー油系のピリッとした辛さが舌を刺し、パンチの強さを感じました。
この辛さが良くて、思わずレンゲが止まらない。
味噌のコクはありますが、濃厚というよりもサラッとした後味でしつこさはなし。
そして、山盛りのもやし。マシマシです。
細めでシャキッとした食感が最高。
挽き肉を、ピリ辛のスープと合わせて食べてみれば、沖縄そば麺もどんどん進みます。
麺と、具材のバランスが絶妙で、満足感のある一杯。
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鳥島にある飲食店『海の店 むる星』。
沖縄そばだけでなく、生姜焼きや唐揚なので各種定食や、タコライス、ラーメン、餃子も食べることができます。
久米島そばの「もやし担々」は、久米島特産のもやしと、挽肉が沖縄そばに乗った一杯。
スープは、動物系の出汁をベースにしたもの。
「担々麺」の沖縄そば版ですが、辛さは前面に出る感じではなく、ほどよく食欲をそそる感じ。
あくまで沖縄そばのスープをベースに、辛さのアクセントを効かせた感じです。
具材の、もやしと挽肉を、このスープに合わせて食べると美味しさが倍増。
さらに一緒に麺を啜ってみれば、最高の旨さ。
最後は、もやしと挽肉、沖縄そばの麺、紅生姜、ネギが、ピリ辛のスープと混然一体となって、カオスな美味しさに酔いました。
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イーフビーチ近くにある『海鮮味処 亀吉』
メニューが充実していて居酒屋としても人気です。
『亀吉』でいただくことができるのはズバリ「味噌そば」。
野味噌スープは、尖ったところがない優しい味わい。
辛さはなく、柔らかな印象です。
もちろん出汁も効いていて、スープ自体がまず美味しい。
そして山盛りの野菜。
「味噌ラーメン」を食べた事がある方はすぐ分かると思うのですが、「味噌味」と野菜炒めが合わないわけが無い。
細かく刻んだニンニクが、野菜や豚肉と共に炒められており、隠れたパンチ感を出しています。
あくまでも優しい味付けの「味噌スープ」ですが、野菜炒めにニンニクが加わることによって、風味が増し、旨さを倍増しています。
通常の沖縄そばに入れると、やや強すぎるニンニクですが、そこはベースがしっかりしている「味噌」ですから。最高な味付けでした。
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仲泊にある『レストラン竜』。
久米島の中でも屈指のメニュー数のあるレストランです。
創業はなんと1979年(昭和54年)。
人気なのが「牛肉もやしそば」。
この「牛肉もやしそば」、かなりのピリ辛なんです。
ベースは沖縄そばに、牛肉ともやし炒めを乗せたものですが、炒め物をピリ辛に仕上げていて、スープも濃厚でしっかり辛いパンチあるものになっています。
細めのもやしは瑞々しくシャキシャキしていて本当に良い食感。
牛肉もしっかりとした食べ応え。
牛肉は、豚とはまた違うガッツリとした肉感がありますね。
濃厚で、飲み進めるほどに辛味が増していく。
でもただ辛いだけじゃなく、沖縄そばとしての旨みもしっかり感じられて。
飲むのが止められなくなる、禁断的な美味しさ。
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比嘉にある『お食事処 はなくめ』。
地元客に親しまれているのはもちろん、ビーチも近くにあるため観光のお客さんも多く訪れます。
「久米島味噌そば」とは違うのですが、珍しい「あんかけ野菜そば」を食べる事ができます。
あんかけと言うと、五目ラーメンや、チャーハンを想像するのですが、沖縄そばでは珍しいですよね。
沖縄そばで「肉野菜そば」というと、沖縄そばのしっかりとした出汁に、野菜炒めの旨みを含んだ汁が一体となったスープが魅力なんですが。
「あんかけ野菜そば」は、その「肉野菜そば」をさらにギュッとあんで閉じ込めたような一杯。
単純に、沖縄そばに野菜炒めを閉じたあんをオンした、という感じではなく、スープとあんがもう一体的なんです。
特に、最後まで熱々な点と、「肉野菜そば」の旨みをギュッと凝縮したあんが印象的。
『はなくめ』は、沖縄そばのスープの出汁の美味しさも感じられて、しっかりとラーメンとの違いも感じられました。
独特のあんのとろみと、沖縄そばの麺にしっかり絡む感じが忘れられません。
これは食べないと分からない美味しさ。