ども、さんぺいです。
国際通りの『むつみ橋かどや』。
那覇市に残る沖縄そば屋では最古のお店で、国際通りのシンボル的存在でもありました。
閉店は、沖縄県民はじめ多くのファンにとって衝撃で、2024年6月に惜しまれながら72年の歴史に幕を下ろしました。
私たちにとっていつも当たり前の存在だった『かどや』。
その後「かどやロス」になっている方も多いと思います。
そんなあなたに朗報が。
なんと『かどや』監修の沖縄そばが浦添で食べられるんです。
情報を聞き、すぐさま店へ向かいました。
お店は『喫茶燕』。
今年できたばかりのカフェで、場所は浦添市牧港。
国道58号線からもアクセスしやすく、58号線のガルフスポーツクラブ牧港の裏手、静かな住宅地の中にお店があります。
平屋のお洒落な建物。
店の横が駐車場になっています。
白を基調としたつくりで、シンプルな外観と内装。
屋外にはテラス席も用意されています。
閑静な住宅地の中にあって、店も落ち着いた雰囲気。
ゆっくりと食事を楽しめ、コーヒーを味わうのにもぴったりの空間です。
『喫茶燕』のおすすめメニューです。
メインはカフェを営まれていて、レギュラーメニューには各種のトーストやホットサンドなどがあり、もちろんコーヒーはじめドリンクも充実しています。
店の方が『かどや』さんのご主人と縁があり、閉店を機に沖縄そばを習うことが決まったんだとか。
今でも『かどや』の石川さんがたびたび店を訪れ味の確認をしているんだそうです。
メニューは、三枚肉が載った沖縄そばと、かけそばの2種類。
『かどや』時代と同じく、替玉ができるのが嬉しいですね。
そして嬉しいのが、『かどや』の思い出の品が保存されていること。
「商い中」や「準備中」の札。
メニューの札。
貴重な、お盆まで、歴史を感じますよね。
ちょっとした緊張の瞬間。
少し待っていると沖縄そばが運ばれてきました。
白濁したスープ、そして器も『かどや』のまま。
熱々で提供してくれるのも嬉しいポイントです。
豚で出汁を取ったシンプルなスープ。
最近は様々な出汁を組み合わせたスープも多い沖縄そばですが、あくまで直球勝負。
動物系ですが、くどさやしつこい感じが全くなくて、サラッとしているのが特徴です。
軽やかさまである豚のスープを思う存分堪能しました。
ベースがしっかりしているので、七味など香辛料を加えても良く合います。
紅生姜が、スープに合わさる感じも好きなんですよね。

麺の方も変わらず伊佐製麺所。
中太で厚みある麵は、食べ応えがしっかりあります。
久しぶりに食べた茹で麺は、ああやっぱり沖縄そばの王道だなと感じました。
この麺をほおばる感じ。
沖縄そばの良きオールドスタイル。
三枚肉もしっかり厚めでボリュームある大きさ。
オーソドックスな味付けで、上品に仕上げていて脂身まで美味しい豚肉です。
コーヒーはお店の方が惚れ込んだというだけあって、ほんと美味しかったです。
苦味のあるコーヒーが好きな自分にとっては、ドンピシャに好みでした。
うんうんと思わず頷いてしまう沖縄そば。
きっと『かどや』ファンも納得の味だと思います。
老舗の味を違った店舗で引き継ぐというのは、これまであまりなかった事例のはず。
その味はもちろん、数々の品は、沖縄県民にとっても大きな財産だと思います。
後継者の問題などは、多くの沖縄そば店にとって共通の課題になっていて、今後こうした取り組みが広がっていくと良いですよね。
沖縄そばファンとしても応援していきたいです。
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さんぺいが、雑誌『ディスカバー・ジャパン』の沖縄特集で沖縄そばに関する記事を書きました。ディープな沖縄情報が満載です。
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