さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

具志川そば

ども、さんぺいです。

一般的な沖縄そばは、鰹出汁と豚出汁をベースにしていて、その比率によりどちらを前面に出すかがお店の個性になります。

okinawasoba.hatenablog.com鰹を効かせたタイプか、豚出汁が強めか、はたまた上手くバランスを取ったタイプか。

沖縄そば好きの沖縄県民の間でも意見は分かれ、それぞれこだわりがあるテーマになっています。


ちなみに、私のX(Twitter)アカウントで行ったアンケートでは、鰹出汁派が76%を占め、豚出汁よりも多い結果となりました。

私の肌感覚でも、「あっさり系」の沖縄そばが最近のトレンドなのかなとも感じます。



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一方で、1952年創業で沖縄そばを代表するお店だった那覇市の『むつみ橋かどや』は、豚骨をベースにした豚の出汁のみを使っていました。

豚出汁は、間違いなく沖縄そばの魅力の一つでもあります。

今回は沖縄そばの中でも豚出汁派が喜ぶお店を紹介したいと思います。




お店は、うるま市大田にある『具志川そば』。

サンエー与勝シティ近くで、県道8号線沿いにあります。

目立つ看板なのですぐに気づくはず。



店舗前と横に、広めの駐車場が用意されています。



ビビッドな黄色に「グシカワソバ」の文字。

移転も含め創業30年以上になるお店だそうで、そいれだけ地元に支持されてるんですね。



店内は整頓されていて、清潔感があります。

家族連れも安心ですよね。

11時の開店と同時にお客さんがどんどん入ってきます。

ほとんどが地元の方で、若い方、女性が多いのも印象的でした。



席は、テーブル席。カウンター席、小上がりの席があります。

広めなので大人数での利用も可能です。



カウンターもあるので、私のようなひとり客も入りやすい。

明るい雰囲気なので初めてでも気兼ねなく利用できる感じです。



注文は食券制です。

沖縄そばは、三枚肉そば、軟骨ソーキそば、本ソーキそばが基本メニュー。

さらにゆしどうふそばがあり、全部載せ的な「具志川そば」が看板メニューになっています。

スープが2種類あり、「こっさり」と「あっさり」から選ぶことができます。
濃厚な豚出汁が苦手という方は、「あっさり」をチョイスできるので、家族でいっても安心です。




今回は、三枚肉、本ソーキ、軟骨ソーキが全て味わえる「具志川そば」(並)をジューシーとセット1000円でいただきました。

まず真っ白なスープに目を奪われます。

どうですかこの綺麗に乳化したスープ。

これだけの豚出汁、久しぶりに見たな。



ひと口飲んで、「これだーーーーーー」と叫びたくなったスープ。

濃厚なコクがありますが、油はそれほどでもないため、意外なほどしつこさはありません。

雑味がなく、飲み口はとても滑らか。

動物系スープの美味しさが、自然に身体に入っていきます。



味付けの方も、塩味がきつくないので、最後まで飲み干せるはず。

重厚感があるのですが、尖った感じがないのが凄いです。



麺は、中細の生麺で、ゆるく縮れが入っています。

コシが強くて、歯を押し返すような力強い麺。

スープのインパクトに負けないような麺です。

小さく粒が見えるのですが、何か練り込んでいるのでしょうか。

ただ硬いだけではなく、心地よい弾力の美味しい麺でした。



三枚肉は、柔らかく煮込まれていて、とろりと脂身まで美味しい。



炙った軟骨ソーキは、香ばしく食欲をそそります。

甘辛で濃い味付けが、豚骨スープと良く合っていて、麺もスープも進む。



肉身のしっかりとした本ソーキは歯応えがあって満足感がしっかり。

噛みしめて美味しい豚肉でした。



ジューシーの方は、一転して優しい味付け。

少し硬めで好みのタイプ。

濃厚なスープとの相性もバッチリ。
お腹に余裕があればセットがお薦めです。




豚骨前面に出した一杯で、濃厚な味わいもまた沖縄そばの魅力の一つです。

「結局、みんなこれが好きなんでしょ」と言いたくなる。

飾らず、ストレートな力強いスープで、こってり好きならハマる味。
私も、沖縄そばの「豚骨リスト」に入れました。

大味にならず、丁寧に作られている点も凄いなと思います。

豚出汁好きの皆さん、是非訪問してみてください。



【うるま市の沖縄そば一覧】

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