さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ゆかり食堂 わんぱくでもいい沖縄そば定食


ども、さんぺいです。

当ブログをはじめて5年近く。
沖縄そばの事ばかりを取り上げて、マニアックな情報をお伝えしています。

目的の一つに、沖縄そばはどれもみんな同じじゃない、麵やスープ、具材に違いがあり、バラエティ豊かなことを知ってほしい、というものがあります。

一方で、沖縄そばの専門店が増えてきたのは、沖縄そばの歴史からするとわりと最近で、長年食堂で親しまれてきた食べ物です。

安価で安心して食べられ、お腹いっぱいになる、そんな庶民性が沖縄そばの大きな魅力です。

今回は、沖縄そばのわんぱくな一面を体現するような食堂を訪問しました。



八重瀬町にある『ゆかり食堂』。

噂は以前から聞いていて、ずっと訪問したかったお店です。

今回念願が叶いました。



場所は八重瀬町世那城。
大通りの507号線からすぐで、周辺は畑の多い地域。

近隣には「南光」の「神谷酒造所」があります。

お店近くに駐車場が用意されています。



店は、飾らない町の食堂といった雰囲気。

予想していた以上の地元人気の高さに驚きました。

開店直後から一気に席は満席に。

日にもよると思いますが、ほとんどが地域の常連客で、皆さん慣れた様子で注文していきます。



昼11時から、おそらく70は超えるであろうおじさん達が、オリオンビールジョッキと山羊刺しを楽しんでいる姿に最高だなと思いました。

自分も将来あんな感じになりたい。



コンパクトな店内はテーブル席と座敷席があり、すぐに満席になります。



『ゆかり食堂』のメニューです。

沖縄そばは、基本の「沖縄そば」に、ソーキそば、野菜そば、中味、てびち、豚キムチそばと豊富に揃っています。

汁物が有名なお店で、いか汁、中味汁、ソーキ汁など充実のラインナップ。

食堂定番のちゃんぷるーに、カツ丼、カレーも揃っています。



そして沖縄といえば、山羊。
山羊汁、山羊刺し、山羊そばも扱っています。

なるほど他のお客さんの様子をチラ見したら、どのメニューも山盛りで出てきます。

人気なわけだ。



今回は、沖縄そば定食を950円をいただきました。

色んな意味で凄い沖縄そば定食。

沖縄そばをメインに、ライス、おかずが付くという豪華さ。

しかも、トンカツ、唐揚げ、チキンカツ、白身魚、サバ、サンマ、アジフライから選べるという夢のメニュー。

さらに、厚揚げ豆腐や、フーチバー(よもぎ)まで付いてくるというきめ細かさです。今時、どこに行ってもこの値段でこの内容には出会えません。



沖縄そばはシンプルな仕様。
かまぼこにネギが入っています。



初期段階でフーチバーを投入し、よくスープに馴染ませます。



スープはワイルドさも残したバランスの良いタイプ。

食堂らしくガツンとくる感じもあって飲み応えあります。

醤油も効いた、味クーター(味の濃い)なスープ。
白飯が進みます。

そして、フーチバーがめちゃくちゃ合う、ナイスアシストでした。



麵は平打ちの中細麺で、薄めなので啜り心地の良いタイプ。

ツルっと感もあって、もう無限に啜れそう。

このボリュームですがペロリといけちゃいました。



あるのと無いのでは全然違うかまぼこ。



このスープに合わない訳がない白飯。

沖縄そばの後半にコーレーグースを投入して、パンチを増しながら白飯をかき込みました。



箸休めにも最適な沢庵。

一見、爆盛り系の大味な食堂に見えますが、そんなことはなく細部への気遣いが満載です。



厚揚げ豆腐まで付いてくるの嬉しすぎる。



そしてトンカツ。

沖縄そば定食なのに、主役を凌駕する存在感。

ソースたっぷりのカツを、ガツガツいただきます。

トンカツと、白飯、沖縄そばスープの永遠のループが最幸すぎる。



出てきた時、一瞬だけ心配しましたが杞憂でした。

平常運転で完食。

そば定食にルールは不要。
好きなものから好きなように食べる、ただそれだけ。
沖縄そばの麵からでも、トンカツでも、白米でも何でも良いんです。

幸せなランチを満喫しました。

地域に熱愛されている『ゆかり食堂』。

こんな食堂がいつまでも沖縄に残ってほしいです。


 

【八重瀬町の沖縄そば屋一覧】

okinawasoba.hatenablog.com



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