さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

あさぎ 隠れ家的沖縄そば屋さん

ども、さんぺいです。

2025年の新店シリーズ。

沖縄そばでは、昨年に引き続き毎週お店がオープンするような状況が続いています。
回るのが大変ですが、沖縄そば好きとしては嬉しい悲鳴。

新店舗が増えている中で感じるのが、店舗の多様化。
焼肉屋との組み合わせ、アパレルとの融合、マンゴー農園が営む沖縄そばなど、本当に様々。

okinawasoba.hatenablog.com
以前は民謡を流して、昔の沖縄をイメージしたお店が多かったのですが。

最近は、カフェのような店も増え。

主人の趣味や嗜好を活かした、個性的で自由なスタイルのお店ができています。



今回も従来の沖縄そばにはなかったようなお店です。

那覇市久茂地の『あさぎ』。

「那覇文化芸術劇場なはーと」から近く、那覇市久茂地の飲食店が集中してある繁華街に店があります。



場所は、有名な『喫茶店クリスタル』の裏側にあります。

隠れ家的なお店で、表通りからは見えないようになっている店舗。

お店の意向で、店舗内外の撮影はNGとのことなので、マップを参考に訪問いただけたらと思います。

お店の方は「インテリアも含め、来店してからの楽しみを大事にしたい」と話されていました。
店に入るまでのワクワク感を楽しむのも素敵だと思います。



というわけで、店舗の紹介は端折りますが。

店内は、落ち着いた、大人の雰囲気。

コの字型にカウンターが配置されています。

『あさぎ』のメニューは、基本の沖縄そば(三枚肉)に、スジ肉のそば、限定の骨肉そば、そして素そばがあります。
ジューシーと小鉢が付いてくるセットがお得です。



今回は沖縄そばセット1300円をいただきました

盛り付けの美しさから、丁寧に作られているのが伝わってきます。

料理の内容も、一つ一つ説明いただきました。



一般の沖縄そばとはまた違ったルックス。

薄くスライスされた三枚肉、柔らかく煮込まれたスジ肉、大きめのネギが載った豪華な沖縄そば。



スープは、鰹と豚を中心に出汁を取られているそうで、優しさが印象的。

穏やかで繊細なスープです。

塩味も控えめで、尖ったところがなく、繊細な出汁の美味しさが味わえます。
スーっと身体に染み渡る感じ。

魚介系の風味が特徴的ですが、後からゆっくりとコクも感じます。


丁寧に味わいたくなるような、そんなスープでした。



麺は中太で、少し縮れの入った生麺。

生麺の特徴を生かし、つるっとしていてプリ感もある麵です。

啜った感じも心地よく、噛み応えもしっかり。



三枚肉は箸でほぐれるほど柔らかく。

味付けがスープ同様に優しいのが印象的でした。

全体のバランスが壊れることなく、スープの美味しさも味わえます。



スジ肉がたくさん入っていてボリューム感もしっかり。



出汁の美味しさで食べさせるような、穏やかな味付けのジューシー。

あっさりとしていて、沖縄そばとの相性もばっちりです。




小鉢の、焼きなすと若鶏の煮浸し。

上品な味付けで美味しい。




松前漬け、沖縄ではあまり食べる機会がないかも。

小鉢も毎回変わっていくようなので、行く楽しみがありますね。



最後にいただく、トマトの甘煮はデザート的に。

可愛いですね。



ちょっとしたコースを食べたような満足感。

どれも手の込んだ料理で、普段は食べられないような品も。
プチ贅沢な気分が味わえます。

お店の雰囲気、接客、沖縄そば、それぞれにスペシャル感があって、隠れ家的な立地ともマッチしています。

味付けは全体的にすごく上品で穏やか。

三枚肉やバラ肉、ネギの使い方、特徴あるスープなど、新しいアプローチだと思います。

是非、訪問してみてください。




【那覇市の沖縄そば屋一覧】

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