さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

パーラー徳ちゃん 朝4時から食べられる沖縄そば


ども、さんぺいです。

沖縄には独特の「パーラー文化」が存在するのをご存知でしょうか。

パーラーとは、沖縄では簡易店舗を意味し、主にテイクアウトで軽食やドリンクを販売するお店。
場所によっては、ベンチなどを設け、イートインできるような店もあります。

昔は中学校や高校、公園などの近くにたくさんパーラーがあり、地域の憩いの場所になっていました。

コンビニの増加などで減少傾向にありますが、今も現役バリバリの人気店を訪ねました。




那覇市港町にある『パーラー徳ちゃん』は30年以上続く、地元に愛されるパーラー。

早朝4時から16時までの営業で、弁当や軽食を販売しています。

実は、沖縄そば好きの間では沖縄そばの美味しさも有名なんです。



地名の「港町」の名前のとおり、港湾地帯にあり、周辺には市場、卸問屋、工場などが並んでいる地域。

パーラーですが、駐車場も確保されているのが嬉しい。

すぐ目の前は海というロケーションです。



店舗を囲むように、屋根付きのスペースが設けられていてイートインが可能。

皆さん思い思いに食事を楽しんでいます。



客層は本当に多様で、仕事の合間にサッと食事を取る方もいれば、遠方から沖縄そばを目当てに訪問する人も。



地域の胃袋を支えて来たんだなと感じます。




弁当や、サンドイッチ、照り焼きチキンバーガー、ポーク玉子おにぎり、ゆで卵、沖縄では定番の「金ちゃんヌードル」といったラインナップ。

ぜんざいにかき氷、コーヒーから泡盛まで揃っています。

正しくパーラーですよね。



沖縄そばは、前払い制となっていてカウンターで注文を行い、少し待ちます。

メニューは3種類。

三枚肉そばに、軟骨ソーキそば、カマボコと豚肉の細切りが載った「徳ちゃんそば」があります。

どれも並500円とリーズナブルな価格設定が嬉しい。



お好みで、紅生姜、コーレーグース、一味を入れていただきます。



今回は、軟骨ソーキそばをいただきました。
もし初めてなら、ボリュームある軟骨ソーキそばがお薦め。

鰹ベースの絶妙にスッキリとしたあと味のスープがポイント。

豚骨と鰹節で出汁を取っているそうですが、丁寧に作られていて油分がなく凄く飲みやすいんです。

どんなタイミングでも美味しくいただけ、特に朝食べる沖縄そばとしては最高。



厚みがしっかりという沖縄そばのタイプとはまた違いますが、ジャンクさは全然なくて、完全にパーラーの味を超えてくる沖縄そば。

甘さも感じるスープで、不思議な引力があります。

また食べたくなるような飽きの来ないスープです。



麺は王道の伊佐製麺所。

「ザ・沖縄そば」を感じる中太で厚みのある麺。

どっしりとしていて食べ応えがある麺で、満足感がしっかり。




ボリュームある軟骨ソーキ。

味クーター(味濃いめ)な仕様で、ガッツリ感あります。

柔らかく煮込んでいて、とろりとした豚肉が堪らない。



せっかくなので沖縄そば以外のメニューも。

これがパーラーの楽しさですよね。



照り焼きチキンバーガーは、最近流行りの高級バーガー店や大手チェーン店とは一線を画すパーラーの味。



午前中にのんびりと海を見ながらの食事。

幸せはすぐそこにあると感じます。

大人の癒しであり休憩所。
パーラー文化がいつまでも続いてほしい。



【那覇市の沖縄そば一覧】

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