さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

いしぐふー小禄具志店 3 炙りソーキそば

ども、さんぺいです。

沖縄そば好きでなくても、『いしぐふー』の名前は聞いたことがあると思います。

個人経営が中心で複数店舗を持つ店が少ない沖縄そば業界にあって、暖簾分け制度などで多店舗展開するなど特徴的なお店です。

2003年に名護市のやんばる店を創業し、現在では小禄具志店、浦添大公園店、東風平店など沖縄そばで6店舗、ラーメンが2店舗あります。



okinawasoba.hatenablog.com書籍『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』では、「沖縄そば年表 県民とともに歩んだ一三〇年史」として沖縄そばの歴史にも触れており、この中で、『いしぐふー』も取り上げています。

今では当たり前になったけど、アグー出汁の塩味スープも、ぷりぷりの自家製麺も、炙りソーキ、器まで、最初は衝撃でした。

行ったことがないという方には必ずお薦めしている沖縄そばを代表するお店の一つです。



今回は、『いしぐふー』の小禄具志店を訪問しました。
ほかに浦添市、八重瀬町、那覇市港町などにもお店がありますが、那覇空港からのアクセスも容易で、『いしぐふー』の定番メニューが食べられるお店です。



小禄の住宅街にありますが、駐車場も用意されています。

まずは、店舗左に3台。



店舗右側にも1台駐車が可能です。



さらに店舗向かいの坂を100メートルほど登っていった先、右手に駐車場が確保されています。


 

車での訪問も安心ですね。




店内は木調を基本とした内装で、落ち着いた雰囲気。

清潔感があって、会食にも最適です。

この日も観光客を含め団体のお客さんで賑わっていました。



席は、大小のテーブル席があります。

窓が多めで、外から差し込む光が心地よい。



キープができるマイ箸も『いしぐふー』ならではの光景ですよね。




『いしぐふー小禄具志店』のメニューです。

最も基本なのは、玉子焼きが載った「たまごそば」で、これに本ソーキを合わせたそばや、炙り軟骨ソーキのそば、両方食べられる「特選そば」があります。

初めてなら、まずは人気の「炙り軟骨ソーキそば」がお薦め。



ちなみに、『いしぐふー』は焼き餃子もめちゃくちゃ美味しいのです。




夏季限定の冷やし担々麺も要チェック。



今回は基本に立ち返って、元祖炙りソーキそば1040円をいただきました。

沖縄そば軟骨ソーキが別皿で提供される一品。

甘辛の軟骨ソーキは炙られていて香りをまとっています。




『いしぐふー』の代名詞ともなった大きな薄焼きの玉子焼き。
鮮やかな黄色がインパクトあります。

スープはアグーを用いた動物系のスープ。

コクを強く感じますが、すごく円やか。

甘味も感じるスープで出汁の厚みがあって、ふくよかなスープに思わずうっとりします。


 

味付けはシンプルに塩でされていて余計な感じがなく、ほんと純粋に出汁の美味しさを味わうことができます。

油感もあって動物系の旨みが詰まっているのですが、嫌味なところが全然ないのも凄いなと思いました。




味変アイテムの「鰹節」も『いしぐふー』のアイデア。

途中で「鰹節」を入れる事によって、より鰹の風味を楽しむことができます。

ブワッと鰹が広がるのでお楽しみに。



特徴あるオリジナルの麺。

中細の平打ち麺で、生麺の特徴を生かしコシの強さが印象的です。


啜った時のサイズ感も好み。

プリっとしていて、噛み応えがしっかりある硬めの麺。

コシが絶妙なんです。



こちらが看板メニュー炙り軟骨ソーキ。

しっかり味が染みていて、かなり濃厚なトロトロの軟骨ソーキ。

これはやっぱり別皿が良いですね。



炙り軟骨ソーキには、からしと、山葵が用意されています。

芸が細かいのも『いしぐふー』の特徴。

贅沢に違いを楽しめます。



今回、初めていただいた水餃子。
『いしぐふー』は焼き餃子が有名なのですが、実は水餃子も旨い。

ひき肉、キャベツ、ニラなどが入っていてシャキシャキ感も感じる餡。
そしてポイントはもっちりとした厚めの皮。
出汁の効いたスープと一緒に食べると最高です。

これは餃子専門店レベルでは。



いつ食べても満足度の高い沖縄そば。

沖縄そば自体が美味しいのはもちろん、綺麗な店舗、丁寧な接客、楽しんで食べられる創意工夫までトータルが『いしぐふー』品質なんだなと感じます。


定期的に訪問したいお店です。




【那覇市の沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com



【沖縄そばのトークイベントやります】


沖縄そば本の発売を記念してトークイベントやります!

那覇のジュンク堂にて、7月20日(日)15時から約1時間。入場無料です。

お相手は沖縄そばにも詳しいボーダーインクの新城和博氏。
本制作の裏話から、今気になっているお店までディープに語ります。