ども、さんぺいです。
7月20日にジュンク堂那覇店で行った『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』刊行イベント、無事、盛況のうちに終えることができました。
立ち見が出るほど大勢の方にお集まりいただき、感激でした。
今、本書で紹介させていただいた沖縄そば屋へお礼に回っているのですが、『てぃあんだー』もその一つです。

2002年に那覇市首里で創業し、その後那覇市天久の「新都心」と呼ばれる地域に移転。
当時の新都心の新しい街の雰囲気ともマッチしたニュータイプの沖縄そばは衝撃でした。
「てぃあんだー」とは沖縄の方言で、直訳すると「手の油」、丁寧に愛情を持って作った料理という意味が込められています
場所は、新都心の商業地「りうぼう楽市」の裏手にあります。
お洒落な建物の一角に店があり、お店も沖縄そば屋さんというよりはカフェのような雰囲気。
落ち着いた雰囲気の店内。
客層は本当に様々で、会食で利用されている方、子ども連れ、ひとりで沖縄そばを楽しみに来ている方などバラバラ。
ゆっくりと食事を楽しむことができます。
天井が高いので、席数の割に空間がもっと大きく感じます。
ドライフラワーなどインテリアも素敵。
席は、カウンター席と、テーブル席があります。
私は、カウンター席で入口近くがお気に入り。
注文は食券制です。
『てぃあんだー』のメニューは、基本の沖縄そば(三枚肉)に、軟骨ソーキそば、本ソーキそば、てびちそばなどが揃っています。
変わった所では、フーチバーを麺に練り込んだ「フーチバーそば」や、海老出汁スープの「琉球海老そば」があります。
okinawasoba.hatenablog.com特に「琉球海老そば」は他では絶対に食べられない逸品なので、お薦め。
今回は、本ソーキそば(中)980円をいただきました。
『てぃあんだー』では、麺を細麺・太麺の2種類から選ぶことができます。
より沖縄そばらしさを求めるなら太麺がお薦め。
平打ちの麺で、歯応えがあり、もっちり感が味わえます。
細麺は、のど越しが良く、食べやすいタイプなので、私は気分によって選んでいます。
沖縄そばは、具の本ソーキと、そばが別で提供されます。
本ソーキは甘辛に煮付けてあるので、まずは純粋にスープを楽しめるようにとの配慮なんでしょうね。
最初に感じる、魚介の出汁。
ガツンと来る旨さのスープもありますが、『てぃあんだー』は逆で始めは優しい印象。
後からジワジワと美味しさがやって来るんです。
穏やかなんだけど、すごく豊かで芳醇な味わい。

今回は細麺をチョイスしました。
自家製の手打ち麺で、中細で角がなく緩く手もみが入った麺。
口当たりがすごく良くて、つるつるな麺は、啜り心地も最高です。
歯がゆっくりと入っていくもっちり感があって、コシも絶妙。
本ソーキの美味しさに唸りました。
骨付きの分厚いお肉は、これぞキングオブ豚肉。
これまでも沢山、本ソーキを食べてきましたが歴代ベストに挙げたいぐらい、味付け、食感、味染みの具合などどれも好み。
味変の調味料も進化していて面白い。
「にらにんにくラー油」と「生にんにくとうがらし」があります。
少量いただきましたが、「にらにんにくラー油」はすごく香りが良くて食欲が爆上げします。
「生にんにくとうがらし」はしっかり辛く、刺激がほしい時にぴったり。

ジューシーまでしっかり美味しいのが『てぃあんだー』。
ネギ沢山のルックスがインパクトありますが、それだけじゃなくて、にんじん、しいたけ、昆布、豚など具沢山。
特にニンジンがゴロゴロ入っているので、ネギも合わせて食感がとても豊かなジューシーになっています。
20年を超えてベテランの域に入っていますが、何度行っても新鮮な驚きがあります。
口当たりが良くて、絶妙なコシのある麺に、飲むほどに旨みが増すような優しいスープ。
ソーキなど細部まで丁寧に作られていて、思わず笑顔になってしまう。
もし未食でしたら、是非、新都心にある『てぃあんだー』訪問してみてください。
お薦めです。
【那覇市の沖縄そば一覧】
【さんぺい初の書籍が出ました】
borderink.com
さんぺい初の書籍が、2025年7月に発売されました。
沖縄県内の書店で販売されているほか、ボーダーインクのサイトからも購入できます。
沖縄そば好きに是非読んでいただきたいです。