
ども、さんぺいです。
沖縄には「パーラー文化」というものがありまして。
簡易な店舗で、軽食やドリンクを販売し、屋根付きの店もあったりするスタイルです。
昔は、中学校や高校近くには必ずパーラーがありましたし、海や公園などの近くで営業する店も多くありました。
コンビニの進出などで、町からパーラーが姿を消し、学校帰りに軽食を食べるなんてことも少なくなっていったのですが・・・。
最近では珍しい「パーラー」の新店が出来たんです。
お店の名前は『パーラーみなと』。
2025年6月17日にオープン。
地元の店主さんが、地域を元気にしたいと立ち上げたお店です。
場所は、北谷町の宮城海岸近く。
沖縄で同世代(50歳前後?)の人には伝わると思うけど、かつてドライブやデートで北谷の宮城海岸付近に行くというカルチャーがありまして。
対岸の美浜を眺めながら、何時間でもお喋りしたことを思い出しました。
たくさんの相談ごとをしたな。
お店は北谷町港の住宅街の一角にあります。
海岸から徒歩3分といったところでしょうか。
すぐ近くが海という、パーラーとしては最高なロケーション。

お店は、屋根付きですが半分屋外というつくりになっていて、自然の風が心地よい。
雨などは気にせず食事できますが、良い意味でパーラーらしさも残した店舗になっています。
席は、大小のテーブル席が複数あります。
開放的なので、誰でもフラッと寄れる気軽さが魅力です。
この日も、老若男女、幅広い世代のお客さんで賑わっていました。
カウンターで注文、受け取りを行うスタイルです。
注文は食券制です。
沖縄そばは、三枚肉そば、軟骨ソーキそば、本ソーキそば、てびちそばと本格的なラインナップ。
しかも、三枚肉そば(並)が500円とめちゃくちゃ安いんです。
軟骨ソーキ(並)でも600円、今時、この価格ではなかなか食べられません。
パーラーの良い所ですよね。
今回は、チキンそば(並)600円をいただきました。
しっかり具が載って、この値段はありがたい。
真っ白で綺麗な豚のパイタンスープで、見た目のとおりパンチの効いた味わい。
塩味もビシっと決まっていて、食欲爆上がり。
動物系のコクが魅力のスープですが、雑味が無く、くどくないのでどんどん飲み進められます。

マイルドなスープで油も少ないので、あと味は意外とスッキリ。
チープな感じはなく、満足感しっかりです。
麺は、幅が広く薄めの平打ち麺で、これが良くスープに絡みます。
「ザ・沖縄そば」な感じの麺で嬉しい。
麺量もあって、ほんとこの価格なのが信じられません。
具は、沖縄そばでは珍しい鶏肉をチョイスしてみました。
厚みがあって、ジューシーな鶏肉。
味付けは穏やかでスープとのバランスも良く、重たすぎないので、ちょっと軽く行きたいなという時にお薦めです。
卓上の調味料には、コーレーグースや七味などの他に、胡麻、ニンニクが。
スープはベースがしっかりとした豚骨なので、ニンニクを入れても良く合います。
パンチ力が倍増し、食欲が進む。
さらに、ミニカレーもマストな一品。
これで350円。
ミニと言うにはボリュームがあり過ぎなカレーで、これで一食いけるかも。
具材がゴロゴロと入っているのが特徴です。
味は、ちょっとスパイシーな欧風カレーといった感じ。
辛さはないので、子どもでも食べられます。
主役は具、と思うほど具沢山。
大ぶりな三枚肉、にんじん、じゃがいもが入っていて、結局一番好きなカレーはこれじゃない?
もう誰が食べても大満足すると思います。
流れてくるBGMは、久保田利伸や佐野元春、往年の名曲が青春すぎて泣ける。
海を近くに感じるパーラーでいただく沖縄そばとカレー。
パーラーらしく、誰でも気軽に寄れる雰囲気が素敵。
北谷に行ったら必ず寄りたい、リピート確定のお店です。
【北谷町の沖縄そば一覧】
【10月17日「沖縄そばの日」イベントやります】

okinawasoba.hatenablog.com10月17日、「沖縄そばの日」に沖縄そばを語りつくすトークショーを企画しました。
場所は、沖縄カルチャーの聖地「桜坂劇場」で19時15分から。
昼は沖縄そばを食べ、夜は沖縄そば談義で盛り上がりましょう。
桜坂劇場にて、電話予約受付中です。(桜坂劇場:098-860-9555)