ども、さんぺいです。
日々、沖縄そばを食べ歩いている私。
もちろん定番の沖縄そばも大好きですが、沖縄そばから派生した新たなジャンルも追いかけています。
なかでもずっと注目しているのが沖縄そばの「カレーそば」。
沖縄そばで「カレーそば」と言うと意外な感じもしますが、実は、カレーうどんや、カレーラーメンなど、麺料理ではすでに確立されたジャンルでもあります。
力強い沖縄そばの麺は「カレーそば」にも良く合うため、実はポテンシャルの高い分野では?と個人的に思っています。
そして、沖縄そば界ではまだ未開のジャンルであるため、各店が自由に創作を行っていて、ノーマルの沖縄そば以上に店の個性が爆発しているのも特徴。
発展途上の面白さが詰まっています。
今回訪問したのは『STAND EIBUN』。
あの人気店『EIBUN(えいぶん)』が「カレーそば」を手掛けたらどうなるか、すごくワクワクします。
okinawasoba.hatenablog.com説明不要かと思いますが、『EIBUN』は、那覇市壺屋にある沖縄そば専門店で、2016年オープン。
沖縄そば界屈指の超人気店で、行列が絶えません。
従来の沖縄そば専門店のイメージとは違ったスタイリッシュな店舗と、沖縄そばの枠を広げるようなメニュー展開が魅力です。
『EIBUN』の2号店『STANND EIBUN』は、『EIBUN』からわずか百メートルほど先にあります。

外観、内観とも洗練されたデザイン。
本店からすぐという立地でメニューの構成もほぼ同じのため、時間に余裕がない方には2号店がお薦めです。
簡潔にデザインされた空間。
完全に沖縄そば屋の枠を超えたお店で、店にいるだけでもテンション上がります。
これから出てくる沖縄そばにドキドキ。
席はカウンター席になっています。
グッズも販売してるんですね。
Tシャツほしいかも。

『EIBUN』の一つの特徴で、従来の沖縄そば専門店にないような香辛料も揃っています。
ブラックペッパーやカレー粉、花椒まで。
自由な楽しみ方ができるのも良いですね。
注文は食券制です。
基本の沖縄そば、軟骨ソーキそばがあり、豊富なトッピングでアレンジできるのが特徴。
三枚肉、軟骨ソーキがトッピングできるのはもちろん、味玉やパクチーなど、今までの沖縄そばではないような具材も。
オリジナルな沖縄そばを自分でつくれるのは楽しいですね。
『EIBUN』の代表作となった「特製冷やしジュレダレぶっかけまぜそば」や「牛もやしそばパクチーまみれ」も食べることができます。

今回いただいたのは、カレー牛もやし沖縄そば1420円。
A5ランクの宮崎牛の牛すじ肉を用い、牛そばを「カレーそば」にアレンジした一品。
もやしだけでなく、大量に載ったパクチーが印象的です。
運ばれてきた瞬間、まず堪らない香り。
食欲が暴走します。
「カレーそば」と聞くと、とろみのあるスープを思い浮かべますが、見た目の印象とは違ってサラッとしたタイプ。
そして、スパイスが効いているのが特徴です。
さすが『EIBUN』、ただの「カレーそば」で終わらせるはずもなく、幾重にもスパイスを合わせた複雑な味わいに悶絶。
牛そばをベースに、スパイスの香りをまとったスープ。
出汁にはトマトも使われていて、辛味だけでなく、酸味、甘味、旨味などが複雑に絡まり合い、ひと口毎に印象が変わるような万華鏡のような美味しさ。
沼のように引き込まれていく天才的な味です。
麺は中細のストレート麺。
しっかりコシも感じられて、カレーのスープや牛肉と合わせても埋没することなく、存在感を発揮していました。
他の具材が濃厚なので、ライトに食べられる中細麺がちょうど良かったです。
スープとの相性もばっちり。

パクチーも良い仕事してました。
カレーのスープだけでも十分美味しいのですが、パクチーが加わることで清涼感を増し全体の良いアクセントに。
アジアンな雰囲気をまとい、牛そば×カレー×パクチーと、もうどこの国の料理か分からない、まんちゃー(ミクスチャー)な魅力が爆発してます。
そしてもう一つの主役、牛肉。
贅沢にA5ランクのお肉がドカンと載っています。
しっかり味の染みたトロトロのお肉は、もう食べ応えしかない。
そのままでも良し、スパイシーなカレーのスープと合わせても良し。
たっぷり載ったシャキシャキのもやしも名脇役。
個性が強いメンバーを一つにまとめてくれる頼もしい存在でした。

あまりに濃厚なスープに、たまらずジューシーを追加注文。

「カレーそば」の多くが、沖縄そばの出汁感をベースに作られているのですが。
『STAND EIBUN(スタンド エイブン)』は、既存のそれとは全く違うベクトルのスパイスを前面に出したそば。
スパイスの加減が本当に絶妙で、これは沖縄そば好きだけでなく、カレーファンにも是非食べてほしい逸品。
食べたら絶対にハマる中毒性抜群の一杯です。
【那覇市の沖縄そば一覧】
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遂に!さんぺい初の著書が発売されました。
その名も『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』。
お店の紹介だけでなく、沖縄そばの地域ごとの分類や、ソーキや三枚肉など具のバラエティについても解説。
もちろん「カレーそば」も取り上げています。
