さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

薫風(くんぷう)

ども、さんぺいです。

日々変化していく沖縄そばの世界。
沖縄そば専門店の増加と共に、味も店舗のスタイルも多様化が進んでいます。

最新の沖縄そばも良いけど、ホッとするような沖縄そばが食べたい、そんな時ってありますよね。

今回は名護の地で20年以上続くお店を訪問しました。

 


お店は『薫風(くんぷう)』。

名護市役所近くにあり、地元で長年愛されているベテラン店です。

「薫風(くんぷう)」とは初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風の意味。
素敵な店名ですね。

名護市の中心市街地にあり、町に溶け込むように店はあります。


 

すぐ近くにある名護市役所。

1981年に完成した建物だそう。

没個性的なイメージが強い市町村の役所ですが、名護市役所は一度見たら忘れられないインパクトがあります。



外観同様に町にしっかり馴染んだ雰囲気の店内。

まさに町の食堂といった感じです。

常連さん多く、皆さん慣れた様子で注文していました。



席は、テーブル席と小上がりの席があります。

家族連れでも利用しやすそう。

気取らず、飾らない感じなので、ひとりで入っても全然緊張しないです。



なんと店内には製麺室が併設されてるんです。

コンパクトなお店ですが、自家製麺で提供を行っていて、沖縄そばへのこだわりを感じます。



店内には、偉人「名護親方」、程 順則(てい じゅんそく)の絵が飾られていました。



『薫風』のメニューです。

基本の三枚肉そば、ソーキそばがあり、両方味わえる「薫風そば」が用意されています。
さらに数量限定で「激辛薫風そば」も。

自家製麺と並んで、ポイントがリーズナブルさ。

三枚肉そば500円、ソーキそば600円という価格設定で、今時、この価格で沖縄そばを食べられる店はほとんどないはず。

自家製麺は、普通麺、細麺、よもぎ麺から選ぶことができます。



今回は、三枚肉そば500円をいただきました。

あらためて500円という値段に驚き。



三枚肉の上にかまぼこが載るところがチャーミング。

スープはいわゆる定番の沖縄そば。

沖縄県民が思い浮かべる「普通の沖縄そば」のイメージです。



バランス良く動物系の出汁も効いていて、コクもしっかり。

こってりまでは行かず、最後まで無理なく飲み干せるスープ。

飽きの来ない味付けで、毎日でも食べたくなる沖縄そばです。




店の特徴でもある自家製麺。

中細で厚みもあります。

つるっとして啜り心地も良く、噛みしめて美味しい麺でした。



三枚肉はしっかり食感の残した伝統的なスタイル。

味付けは穏やかで、脂身まで美味しい三枚肉。

ベテランの味です。




今でもフルサイズの三枚肉そばが500円で食べられることに驚き。

変化球一切なしで、オーソドックスなスタイルの沖縄そば。

逆に、今の時代こんな沖縄そばに出会うのが難しくなっています。

気軽に『薫風』に通える名護市民が羨ましく感じました。



 

せっかくなので、近くにある名護市役所の画像を。



暑さ対策が施された工夫が詰まった建築。



たびたび建て替えの話も出てくるので、見られるうちに見ておいた方がいいかもしれません。



【名護市の沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com



【オリジナルグッズ販売中です】

suzuri.jp

Tシャツやキャップ、パーカーなど沖縄そばのオリジナルグッズを販売中です。
収益は、全てブログの運営費などに充てられます。
さんぺいの沖縄そば活動へのご支援よろしくお願いします!