沖縄の食堂と言えば、早くて、安くて、旨い、そしてボリューム満点。
市民の胃袋を支える存在で、家庭の味から、Aランチなど洋食まで揃う、チェーン店には無い魅力があります。
戦後、戦争未亡人が始めやすかった事もあり、多くの食堂が営まれたとも言われています。
沖縄そばも、そんな食堂の中で発展してきました。
昔は、沖縄そば専門店はそれほど多くなく、食堂の1メニューとして提供されてきたんです。
沖縄そばは、食堂の味とも言えるんですよね。
そんな沖縄食堂を代表するお店が『やんばる食堂』です。
沖縄の人なら、必ず知っているのでないかと思う有名店。
昭和49年創業で、メニューの多さ、ボリューム、旨さは圧巻です。
ある世代なら、一度は『やんばる食堂』を通ってきたのではないかと思います。
私自身も、若い頃、『やんばる食堂』の定食を食べることが本当に楽しみでした。
人気店故に、足が遠のいていたのですが、ブログを始めた事をきっかけに10年以上ぶりに、再訪しました。
自動ドアを開くと、あの雰囲気が蘇ってきます。
これこれ、『やんばる食堂』の感じ。
壁一面のメニューが圧巻です。
Aランチから、肉料理、揚げ物、ちゃんぷるー、魚料理、汁物、カレーから丼物まで何でもあります。
今回は、やんばるそば定食760円をいただきました。
やんばる食堂の沖縄そばは、そばを基本として、三枚肉そば、ソーキそば、やんばるそば、肉野菜そばなどがあります。
その「定食」バージョンが、そば定食。
『やんばる食堂』名物の一つで、沖縄そばに、刺身、揚げ物、ライスが付いてくる夢のメニューです。
若い時は、これを食べるのがどんなに嬉しかったことか。
ちなみに、「やんばるそば」は、通常の沖縄そばに、生姜焼きを乗せた一品で、『やんばる食堂』オリジナルです。
出てくるのが早いのも『やんばる食堂』の特徴。
見よ、この圧倒的なボリュームを。
もう、理屈抜きで喰らうのが、『やんばる食堂』の楽しみ方、食べる順番など考えず本能のまま喰らいつけば良し。
「やんばるそば」に。
マグロのお刺身。
「やんばるそば」定食の場合は、揚げ物の替わりに目玉焼きが付いてきます。
「やんばるそば」は、豚の生姜焼きが効いていて、ぐんぐん食べ進められます。
スープは、しっかり味付けされてますが、スッキリしてるので一杯ぺろりと食べ切れます。
途中、生姜焼きの味がスープに染みて、味クーターになるのも、また旨い。
ライスは、目玉焼きを乗せて、醤油を垂らし、こちらも、ガツガツといただきました。
途中で、沖縄そばのスープも挟めば最高。
それにしても、このライス。「日本昔ばなし」に出てくる飯のように、盛られてくるんですよね。
ガツガツ、もしゃもしゃ、ズルズル。
苦戦しながらも、完食。
満腹感と満足感に満たされて、店を出ました。
しばらく動けませんが、それも良し。
『やんばる食堂』を堪能した1日でした。
地元に長く続く食堂があるのって、あらためてありがたい。
いつでも、あの味に帰れる幸せを感じました。