さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

読谷山そば(ゆんたんざそば)

ども、さんぺいです。

これは個人的な感想になりますが、沖縄そばの新店がベテラン店に最も敵わないのが、具だと思っています。

麺は製麺所から仕入れることが可能ですし、スープもレベルが高いものが多いように感じます。
ですが、三枚肉やソーキなど具となる豚肉の調理には長年のキャリアで差がでるのではないでしょうか。

それこそ家庭料理でもそうですが、時間をかけて培った味付け、煮込み方は特別なものがあります。

沖縄そばは、スープ、麺、具の3つが一体となっているのが大事だと思っていて、具も重要なポイントです。



今回いただいた『読谷山そば(ゆんたんざそば)』の軟骨ソーキも、キャリアを感じるような絶品でした。



 

『読谷山そば』は、1983年創業。

冊子「沖縄そば100」によると、「読谷村で初の本格的そば専門店としてオープン」。

「老舗レストランのコックだった先代」が味を作り上げたんだそうです。

最近では『金月そば』や『まいにち食堂』など人気の沖縄そば屋さんが増えている読谷村ですが、こうして老舗が残っているのもまた良いところですね。



場所は、読谷村古堅。
イオンタウン読谷ショッピングセンターの近くです。

国道58号線からのアクセスも簡単。

店舗前と裏に駐車場が用意されています。



店内は、明るくて開放感があり、親しみやすい雰囲気。

シーサーや、版画など沖縄を感じさせるインテリアも素敵です。



食堂の感じも残しつつ、清潔感があって綺麗なお店なので友人との会食にも良さそう。



席は、テーブル席と座敷があります。

家族連れにも利用しやすくて良いですよね。
この日も小さな子供連れのお客さんが多く訪れていました。



外にはテラス席も用意されています。



『読谷山そば』のメニューです。

沖縄そばは、シンプルなそばと、軟骨ソーキそば、肉そばが基本。



定食類が充実しているのもポイントで、とんかつ定食、カレーライス、豆腐チャンプルーなどがあります。

長年、地元読谷の方々の胃袋を支えてきたんでしょうね。



ほかに、アーサそばや、



フーチバーそばも(よもぎ沖縄そば)。



今回は軟骨ソーキそば900円をいただきました。

焼き物が盛んな読谷村らしく、器には沖縄のやちむん(焼き物)が使われていてテンション上がります。

盛り付けも綺麗ですね。



まず、あっさりとしたスープに驚き。

豚、鶏、鰹をベースに出汁を取っていて、すごくバランスの良いスープ。
優しい味付けで、もう、スーッと体に染み込んでいく感じ。

鰹出汁の酸味が効いていて魚介系の美味しさを感じられながら、コクもしっかり。



詰め込み過ぎてないシンプルな感じが好みでした。

飽きが来なくて、もう永遠に飲み続けられるスープ。



麺は、中太の縮れが入った麺。

角がなくソフトな口当たりで、プリプリ。

もちっとした食感が特徴で、歯が入っていくのが堪らなく嬉しい。

手もみの感じもアクセントになっています。



印象的だったのが軟骨ソーキの美味しさ。

絶品と言いたくなる味付け。
甘辛ですが濃すぎず、しっかり味が染みています。

お肉の部分とトロっとした軟骨部分の食感のバランスも最高。

さすが長年培われてきた老舗の味だなと感じました。



地域密着な雰囲気と食堂的なメニュー構成で、訪問前はオールドスクール沖縄そばをイメージしていたのですが良い意味で裏切られました。

スッキリと雑味のないスープは、ストレートに出汁の美味しさが感じられて、洗練された印象でした。
もっちりとした麺に、最高な軟骨ソーキとのバランスも良かったです。

お店には心地よい空気が流れていて、ドライブついでに寄るのにも最適だと思います。

また一つ、読谷でお薦めしたい沖縄そばが増えました。



ジューシーは、上品な味付け。
出汁の旨みをまとった優しい味で、油の感じも良かったです。

これは沖縄そばのスープと一緒に食べるの最高。
まーさん。




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余談ですが『読谷山そば』の器、どれも素敵です。
器も注目していただくと、2倍楽しめます。



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読谷村沖縄そば一覧】
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