【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。
自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。
沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。
〈『あやぐ食堂』の過去記事〉
ども、さんぺいです。
だいぶ間が開いてしまったあやぐ食堂企画。
仕事の都合でなかなか平日の訪問が叶わなかったのですが、台風で久米島出張がなくなり、行く事ができました。
前回が昨年の8月なので、8か月ぶりでしょうか。
前メニュー制覇、本当にできるんだろうか・・・。
あやぐ食堂は、那覇市首里にある食堂で、沖縄食堂の中では有名な存在です。
地元はもちろん、ファンも幅広く、メディアでも良く取り上げられています。
席は、カウンター席が少しと、テーブル席、座敷があります。
町の食堂といった雰囲気で、華美なところはなく素朴な内装。
肩ひじ張らず、誰でも入りやすいところが良い。
私にとっては、幼少期から通っている思い出の食堂でもあります。
ア『あやぐ食堂』のメニューです。
食堂定番の壁に札が貼られているスタイル。
沖縄そばはもちろん、みそ汁、ゆし豆腐、ソーキ汁など郷土料理の定番が並びます。
みんな大好きなカツカレー、オムライス、カツ丼ももちろんあります。
定食類も充実しています。
ゴーヤーや野菜ちゃんぷるーはもちろん、焼肉系、揚げ物系、炒め系が揃っています。
メニューを見ながら迷っている時間が至福。
「あやぐ食堂全制覇への道」、23回目は「中味汁定食」をいただきました。
沖縄の郷土料理「中味汁」に、ライス、揚げ出し豆腐、刺身が付いた定食です。
「中味汁」と聞いて、馴染みがないという方もいるはず。
「中身汁」「中味汁」とも表記される沖縄の伝統的な料理です。
www.maff.go.jp
豚の大腸や小腸、胃とい胃といった中身を具にし、すまし汁仕立てでシンプルに仕上げた郷土料理 です。
豚の内臓(ホルモン)を用いた料理ですが、他の肉料理と違って、あっさりとしたスープで仕上げているのが特徴で、独特の食感と味わいの深さが魅力です。
沖縄では家庭の味でもあり、「中味汁」が大好物という沖縄県民も多いはず。
私もその一人。
運ばれてきた瞬間からテンション上がる「中味汁」。
スープをひと口飲んで、その優しい味わい涙が出そう。
二日酔いの身体に、ジーンと染み渡っていく感じ。
パンチがあるとは逆方向の、滋味深いスープです。
さすがキャリアのある『あやぐ食堂』ですよね。
具材は、豚のモツ(中身)と、椎茸、コンニャク。
「中味汁」のベーシックな構成そのまま。
「中味汁」の特徴で、モツを扱っているため、下処理が丁寧なものでないとどうしても臭みが残るのですが、『あやぐ食堂』は全くそんな事はありません。
雑味がなく、美味しい「中身」。
最大の魅力は、やっぱりその食感。
種類の違うモツ(中身)が入っているのですが、それぞれ違った特徴があります。
出汁の効いたスープを吸った「中身」が最高に美味しい。
臭みがないので、あまり必要ないですが、生姜も投入。
「中味汁」は生姜と合わせて食べるのが一般的です。
量はお好みで。
若い頃は、食堂というと、すぐにCランチや唐揚げ定食、カツ丼にいっていました。
だけど・・・
歳とったら分かる。
結局美味いのは、汁物なのよ。
『あやぐ食堂』の「中味汁」、文句なしに優勝。
デフォでも大盛のご飯。
感謝しかない。
『あやぐ食堂』で初めて食べた揚げ出し豆腐。
外側はカリっと、中はフワフワの豆腐が。
タレも良い塩梅。
他の定食にも付くのかな。
定食800円で、刺身まで付いてくる『あやぐ食堂』のホスピタリティ。
今時なかなか無いよね。
1000円あれば、最高の気分で帰ることが出来ます。
『あやぐ食堂』の「中味汁定食」。
「中味」大好き沖縄県民はもちろん、まだ食べた事が無いよという本土のビギナーの方にもお薦めです。
なかなか本土の方では食べられない料理なんじゃないでしょうか。
この食感は、食べたらきっとクセになるはず。
沖縄料理の中でも、私が特に好きな料理の一つです。