ども、さんぺいです。
石垣島の八重山そばシリーズ、最後の9店舗目は、こちらも老舗の『なかよし食堂』です。
沖縄タイムスが、今年行った好きな沖縄そばアンケートでも、上位6選に選ばれたお店。
まさに昔ながら定番の八重山そばのお店ですね。
『なかよし食堂』は、石垣島の新栄町で、創業50年以上になる食堂です。
どうですかこの外観、画になりますよね。
私は、沖縄の食堂マニアでもあるので、年季の入った食堂に出会うとグッときます。
チェーン店やファストフードが増えて、沖縄の食堂もだいぶ減ってきました。
昔ながらのお店って、今や貴重なんです。
ザ・町の食堂といった雰囲気で、すごく親しみやすい感じです。
この日は16時の訪問でしたが、ふらっと地元の方がきて八重山そばを啜っていました。
地元に愛されているお店であることが良く分かります。
席は、テーブル席と、小上がりの席があります。
『なかよし食堂』のメニューです。
八重山そば以外にもチャンプルーや、みそ汁、カツ丼など食堂定番のメニューが揃っています。
地元でも有名なのが提供スピードの早さ。
この日は、八重山そばを注文しましたが、まさにハイスピードでそばが出てきました。
「早くて、安くて、旨い」3拍子揃ったお店なんです。
なんと八重山そばは、今でもワンコインの500円。
今どき、沖縄そばをワンコインでいただけるお店はほとんど無いんじゃないかな。
スープは、豚骨を主体に出汁を取っていて、動物系の出汁がよく効いています。
コクがすごくあるんだけど、重たくはない感じ。
醤油が効いたしっかりとした味付けが特徴的でした。
今まで食べた八重山そばの中でもオリジナルな味付けで、素朴なんだけど力強くて、シンプルに旨い。
不思議な中毒性があって、なぜかまた一口と飲みたくなります。
「繊細」な八重山そばも良いですが、ワイルド味もあって魅力的なスープ。
麺は八重山そば定番の中細ストレートの丸麺です。
ちょっと黄色がかっているのも特徴。
一般的な沖縄そばの細麺だと、コシや固さをイメージしますが、八重山そばは柔らかめでソフトな食感。
このソフトが口当たりが良いんですよね。
もう、スッといけちゃいます。
具材は豚肉の細切りとネギ。
豚肉は固めで、よく味が付いています。
この豚肉で、麺が進むんだ、また。
八重山そばの構成って、シンプルだけど味の構成が良く考えられているなと思います。
途中から、八重山特有の香辛料「ピパーチ」を投入。
この香りが、八重山そばに本当に良く合う。
ワンコインでさっと食べられて、お腹いっぱいになる。
過度な具材はなく、麺をたぐる幸せ。
沖縄そばの原点はこんな感じだったのかなとも思います。
時代は「洗練」や、「映え」に行ってるけど、昔ながらの沖縄そばには抗えない魅力がありますね。
どこかホッとする味。
沖縄そばが、日常に根ざした食べ物であることを再確認した一杯でした。