さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ゴールデンウィークに行きたい沖縄そば屋10選 2024

ども、さんぺいです。

いよいよ明日から、2024年のゴールデンウィークがはじまります。
予定がある方も、ない方も、素敵な連休になったらいいなと思います。

沖縄そば好きの私が提案させていただきたいのは、ズバリ沖縄そばの食べ歩き。

休みを利用して、普段だと行けないような沖縄そば屋さんへ遠出してみてはどうでしょうか。

観光の方はもちろん、うちなーんちゅ(沖縄人)も満足できる、雰囲気も楽しめてもちろん沖縄そばも美味しい10店をセレクトしました。

ゴールデンウィーク沖縄そば食べ歩きに出かけましょう。



1.伊豆味そば(本部町

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名前の通り、本部町の伊豆味にある沖縄そば屋さん。
本部町の自然豊かな森の中にあり、古民家風の建物を用いていて最高のロケーションで食事を楽しむことができます。

時間の流れ遅くなったように錯覚するほどゆったりと空気が流れていて、心身ともにリラックスできる空間。

創業は2019年と比較的新しい沖縄そば屋さんですが、昨年行われた沖縄タイムス沖縄そばに関するアンケートでは北部地域で9選に入っていて実力は折り紙つき。
他が、『宮里そば』『きしもと食堂』『我部祖河そば』など沖縄そば界のレジェンドということを感がえると、その凄さが分かると思います。

沖縄そばは、すっきりとした味わいのスープ。
澄んだスープで雑味がなく、ひと口飲むと鰹節の風味がいっぱいに広がります。
自家製の麺は、中細で少し縮れの入った麺。コシがかなりあって、食べ応えのある麺になっています。

ひとつひとつの作りが丁寧で、一度行くとファンになってしまう魅力的なお店。
遠出してでも食べに行きたい沖縄そばです。




2.しむじょう(那覇市首里

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那覇市首里末吉町にある『しむじょう』。
首里の高台、末吉公園に隣接して店はあります。

魅力の一つは、琉球家屋の古民家をそのまま店舗として用いている点。
築150年余りで、国の登録有形文化財に指定されている貴重な建物なんです。

沖縄の歴史や風土を感じながら食べる沖縄そばは、また格別。

沖縄そばは、王道の端正なルックス。

スープは、鰹節と、豚を合わせた出汁で、鰹出汁がメインのすっきりとしたもの。
味付けはしっかり目のスープですが、雑味がなく、後味はあっさりとしていています。とにかく味付けが絶妙で、最初の一口から最後まで美味しい。

印象的なのが三枚肉。
肉厚でしっかりと固めに仕上げられていて、味付けは濃いめ。
開店当初から継ぎ足ししているタレを用いられていて、ここでしか味わえない三枚肉です。

歴史を感じながら食べる沖縄そばは、スペシャルな体験になるはず。



3.沖縄そば峰(南城市

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南城市玉城にある『沖縄そば 峰』。
食材にこだわり、オリジナルな沖縄そばづくりでも有名なお店です。

瓦屋根の素敵な建物で、抜群のロケーション。
大きなガラスがある窓際の席からの景色は最高です。

店内は、天井も高く、空間を贅沢に使っていて開放感があります。

既存の沖縄そばベースにブラシュアップした一杯。

スープは、豚、鰹節、昆布のほかに、鯖節、うるめ節、そうだ節、あご、煮干しなどで出汁を取っていて、厚みのある魚介系の出汁は、飲む度に色んな表情を見せるスープになっています。
自家製麺は、もちもち麺とつるつる麺から選べます。
ひと口啜った瞬間からもう違いが分かる、風味の強さ。
この歯応え、絶対に忘れられない、絶品な麺です。

カマボコまで自作されている所からも店の本気度が分かると思います。
こだわりが詰まった沖縄そばです。




4.真壁ちなー(糸満市

okinawasoba.hatenablog.com糸満市真壁にある『真壁ちなー』。
鮮烈な赤の瓦屋根が印象的です。

1891年に建造された、沖縄の古い家屋を用いて沖縄そば屋さんを営まれています。
国の有形文化財に指定されている貴重なものなんです。

元は家屋なので、お家のような親しみやすさもありながら、お洒落なインテリアで素敵。
食事だけでなく、建物が持つ雰囲気を是非堪能してほしいなと思います。

見た目も美しい沖縄そば
綺麗に盛り付けされた、軟骨ソーキ、かまぼこ、ネギの丹精なルックス。

魚介系と動物系のバランスがとても良いスープで、魚介系の風味がたまらなく食欲をそそります。
もう、どんどん飲み進めてしまう。

麺は、細めで丸麺に近い口当たりの良い麺。
手揉みが入っていて、啜った時の良いアクセントになっています。

沖縄そばと、貴重な琉球建築、「沖縄の文化」を一度に二倍楽しめるのでお得ですよね。
本土からのお客さんをもてなすのにもお薦めです。





5.海が見えるそば家(嘉手納町

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店名のとおり、嘉手納町の海沿いにある『海が見えるそば屋』。
創業2002年とキャリアのあるお店で、沖縄そばじょーぐー(沖縄そば好き)なら知らない人はいないんじゃないかと思う有名店です。

思わず「綺麗」と声が出てしまった店内。
大きく窓が配置されていて、海を臨むことが出来ます。
テーブルや椅子など、インテリアも素敵で、こんな場所で沖縄そばが食べられるなんて感激。

綺麗な盛り付けからも、繊細さが伝わってきます。

スープは、鰹、昆布、豚骨などから取っているんだそう。
雑味がないクリアな味わいが印象的で、魚介系の旨みがすごく効いています。
味付けはしっかり目で、出汁の美味しさがストレートに伝わってくるようなスープ。

緬は、細めの平打ちストレート。
啜り心地が良く、繊細なスープにも良く合っていて、美味しすぎるあまりペロリといけてしまう。

最高な風景を楽しみながらいただいた一杯。
だけど、結局途中からは沖縄そばに夢中に・・・。




6.守良屋(すろーやー)

okinawasoba.hatenablog.com名護市許田にある『守良屋(すろーやー)』。
沖縄自動車道許田インター近くで、集落の中に静かに佇むように店があります。

店は沖縄の古い家屋を用いていて、自然に囲まれた落ち着いた雰囲気。
風を感じながら沖縄そばをいただくことができます。
沖縄の古いお家って風通しが良くて涼しいんですよね。

『守良屋(すろーやー)』は聞きなれない言葉ですが、沖縄では良く使われる「屋号」なんです。

『守良屋(すろーやー)』の特徴の一つがスープ。
ごくごく優しい味わいで尖ったところがなく、奥行きのある味わい。
飲み進めるたびに印象が変わっていくような、複雑さがあります。
す。

麺も負けないぐらい特徴的。

自家製の手打ち麺は、中細の平打麺で、細かい縮れが独特の食感を生み出します。
しっかり弾力があって、でも硬いだけでなくもちっとした面もあるオリジナルな沖縄そば麺。

スープも麺もてびちも、全てがハイクオリティで、細部までつくりこまれた印象の沖縄そば
特にスープと麺は、他で食べる事ができない逸品だと思います。




7.りんくる食堂(北谷町

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北谷町にある『りんくる食堂』。
北谷と言えばアメリカンビレッジがあることでも有名ですが、まさにアメリカンカルチャーと沖縄文化が交錯するような個性的な沖縄そば屋さんです。

一見、カフェ?ダイニングバー?と思うような外観とインテリア。
「外人住宅」を使っていて、インテリアがとにかく素敵。
小物だけでなく、沖縄のやちむん(焼き物)などもミックスされているのがポイントで、眺めているだけでも楽しいお店です。


メニューも個性的で、お薦めが鶏そば。
沖縄そばでも珍しい、衣のある鶏肉を揚げたまさにフライドチキン。
衣があることでスパイスがより感じられ堪らない美味しさです。

沖縄そばとしても本格派で、国産、県産を中心に素材として使い、化学調味料無添加のスープ。
出汁の旨みが効いていて、厚みのあるスープ。
ゆっくり時間をかけて味わいたくなる。
麺までオリジナルで、中太ストレートのもっちりとした食感が特徴です。

お店にも沖縄そばにもこだわりまくった個性的な沖縄そば屋さん。お薦めです。




8.今帰仁そば(今帰仁村

最近、沖縄そば屋さんの出店が増えている熱い地域、今帰仁村の『今帰仁そば』。
その中でも特別キラッと輝きを放っているお店です。

今帰仁村ののどかな集落の中にお店があり、これだけ立派なフクギ並木は今の沖縄では珍しいはず。

古民家を用いていて、沖縄の原風景を体感しながら沖縄そばをいただくことができます。

アグーと鰹出汁メインというスープは、「あっさり」という言葉では全然足りないぐらい深い味わい。
スッキリとしていますがですがコクがあり力強さも感じます。
味付けは、シンプルに塩中心で余計なものがない美味しさ。

麺は、貴重な木灰麺がいただけます。
沖縄そばの伝統的な製法である、木灰汁を使い作られる麺。
現在ではかん水を使う店がほとんどで、数えるほどしか扱っているお店はありません。

細部までこだわりが感じられて「凄み」すら覚える沖縄そば
今、食べてほしい沖縄そば屋さんの一つです。




9.沖縄SoBaとPanの店 シラノ(沖縄市

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沖縄市高原にある『沖縄SoBaとPanの店 シラノ』。
名前の通り、沖縄そばがいただけるほか、パンの販売も行っているお店。
なんと元フレンチシェフが手掛けるお店なんです。

店舗はまさにレストラン。
エントランスからもう異空間になっていて、心を掴まれます。
部屋がいくつかに分かれていて、それぞれ違った楽しみ方ができそう。

大きな窓のあるカウンター席は、目の前に緑が広がる開放感のある席になっていて、最高に贅沢。

セットが変わっていて、沖縄そばに、デザートのプリン、そしてジューシーではなく肉まんが付いてくるというこれまた面白い組み合わせ。
沖縄そばのスープを肉まんと合わせていただくんです。

抑制の効いたあっさりとした滋味のあるスープで、味付けは優しく、とても円やか。
革新的というよりも、ベースを守りながらさらに美味しくしたような印象です。

パンの店でもあることから分かるとおり、小麦にこだわった自家製麺が特徴。
ゆっくりと歯が入っていくようなもっちりとした食感。

沖縄そばの世界の広がりを感じるようなお店。会話も弾みそうです。




10.首里そば(那覇市首里

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これまでも様々なメディアで取り上げられてきた有名店ではありますが、あらためて『首里そば』をお薦め。

沖縄県民をはじめ、沖縄そば好きで知らない方はあまりいないと思うのですが、行列店ということで、地元沖縄でも行ったことが無いという方も実はけっこういるのでは。
昭和26年から平成5年まで営業されていた伝説のお店『さくら屋』の味を引き継ぐと言われている『首里そば』。

休みを利用して、この機会に名店を訪ねるというのも良いかなと思います。

 

首里そば』の特徴が自家製の手打ち麺。
硬さがしっかりあってコシの強い麺。
プツンと切れるような食感で、口に触れた感じ、啜り心地、噛み締めた時の感じ、いずれも独特の美味しさがあります。
これは絶対に『首里そば』でしか味わえない麺。

出汁は、鰹節と豚肉から取っていて、鰹節が主体。
あっさりとしていますが、とても豊かな出汁の味わい。
シンプルだけど力強い出汁に、はじめての方はきっと驚くはず。

oki-park.jp
今回、『首里そば』を取り上げたのは、セットで首里城も訪問してほしいため。
首里そば』からは徒歩で行くこともできます。

現在、再建中の首里城は、再建の様子を含め見学することが可能。
逆にこのタイミングでしか見ることができない首里城を訪れるには、ゴールデンウィークは良い機会です。
沖縄県民を含め、多くの方に訪問してほしいです。