ども、さんぺいです。
以前、「沖縄そばの世界」の中で、「牛そば」が東京でも食べられるお店として南青山にある『島唄楽園（しまうたパラダイス）』を紹介しました。
今回はその続編で、お店で食べた「八重山そば」についてのお話です。
＜前回の記事＞
お店のご主人は石垣島の出身で長く東京で沖縄料理店を営まれています。
店では珍しい「牛そば」を食べる事ができますが、もう一つの目玉が、「八重山そば」が食べられること。
本場の石垣島から麺を取り寄せるという徹底ぶりで、沖縄本島でもなかなか食べられない「八重山そば」がなんと東京の地で味わうことができるんです。
そもそも、「八重山そば」ってどんな沖縄そば？という話ですが。
同じ沖縄そばでも、実は沖縄本島、宮古地方、八重山地方など、各地域によってスープや麺にそれぞれ違いが在ります。
おそらく本土の方がイメージするのは沖縄本島の沖縄そばだと思うのですが、沖縄では各島々によって、地域固有の沖縄そばがあるんです。
蕎麦やうどんにも、全国各地のに「ご当地」の蕎麦、うどんがあるのと同じですよね。
「八重山そば」は、石垣島や竹富島、西表島など八重山地方で食べられている沖縄そばです。
「八重山そば」の特徴をあげると
①平打ち麺ではなく、丸麺を使用することが多い。麺はやや柔らかめ。
②具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる。
③香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる。
など。
通りを歩いて行くと。
『島唄楽園（しまうたパラダイス）』が。
店内は、石垣や沖縄に関するポスターや小物が溢れ、店にいると一瞬、東京にいることを忘れてしまいます。もう沖縄の雰囲気。
店には沖縄関係の芸能人も多数訪れるんだそう。
ランチで、各種の沖縄料理を味わうことができます。
沖縄そばメニューは、基本の「八重山そば」に「ソーキそば」、アーサトッピングの「アーサそば」があります。
定食には、ジューシー、小鉢２つ、サラダが付きます。
沖縄では定番の沖縄そば麺を使った焼きそばもあるのが嬉しい。
ゴーヤーチャンプルー、豆腐チャンプルーなどのチャンプルーほか、タコライスにポーク玉子定食も。
これで沖縄料理への欲求はかなり満たせるはず。
店内には、八重山地方独特の香辛料、「ピパーチ」も置いていました。
さすが八重山そばのお店。
「ピパーチ」「ピィパーズ」「ひはち」などと呼ばれる八重山地方独特の香辛料。
沖縄本島ではほとんど食べる機会がない「ピパーチ」。
私も普段、使う機会はなく、石垣島へ行った時や、沖縄本島の「八重山そば」で見かける感じです。
コショウ科ですが、刺激的な味というよりも、香りづけの要素が大きい気がします。
私は、シナモンに近い印象があって、「八重山そば」に独特の風味が加わっていっそう美味しく感じます。
「八重山そば」を食べる時は、是非利用してみてください。
「牛そば」に続いていただいたのがこちら「八重山そば」です。
写真でお分かりいただけると思いますが、まず印象的なのが澄んだスープ。
透明に近い、澄み渡ったスープは沖縄そばでも珍しく、『島唄楽園』のスッキリとした味が想像できます。
ひと口啜ると、やっぱり優しい味わい。
味つけは最小限に、出汁の美味しさを活かした本格的な「八重山そば」。
あっさりとしていながら甘味があってすごく豊かなスープ。
思わずレンゲが止まらなくなります。
尖ったところがなくて、ほんと円やか。
身体に自然と出汁の旨みが染みていく感じです。
麺は、「八重山そば」特有の丸みのあるストレートの麺。
角ばっていないので口当たりがソフトで、啜り心地も最高です。
スープ同様に、麺も優しい印象。
一般的な沖縄そばよりも細めの麺になっているので重たくなく、食べやすいと思います。
モチっとした独特の食感。
この麺は、沖縄でも主に八重山地方で食べられているので、東京で食べる事ができるのは本当に貴重。
具材はこちらも「八重山そば」定番の豚肉とカマボコの細切り。
さらにネギが添えらています。
豚肉は、甘辛く煮付けられていて、スープとの相性もバッチリ。
豚肉とカマボコが同じサイズに細切りにされているのもポイントです。
東京ではあまり食べられる機会がないであろう『島唄楽園』の「八重山そば」。
石垣島出身のご主人が作っているので間違いなく本格派の『八重山そば』です。
もちろん味の方も、本場石垣島で食べた「八重山そば」同様で、優しい味わいの「八重山そば」の特徴が良く出ているなと感じました。
普段はなかなかいく事が叶わない石垣島ですが、東京で石垣島を感じたくなったら『島唄楽園』がお薦めです。
ジューシーはあっさりと仕上げていて美味。
このジューシーなら何杯でも食べられる。
最後に記念撮影に応じていただけました。
ありがとうございます。
