さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

キミ食堂

ども、さんぺいです。

今回は、石垣島で創業約50年になる『キミ食堂』の紹介です。

沖縄タイムスが、今年行った好きな沖縄そばアンケートでも、上位6選に選ばれたお店。
石垣島民なら誰でも知っている長年愛され続ける食堂です。




場所は、八重山高校近く。

名前の通り、八重山そば以外も幅広く扱う「食堂」で、誰でも入りやすい雰囲気。
いつも地元のお客さんで賑わっています。

仕事の合間の昼食や、家族連れ、ひとり客など客層も様々。

みな慣れた様子で、お気に入りのメニューを注文しているのが印象的でした。
もう、目当ての一品が決まってるんでしょうね。



店の向かいに大型のスーパー「マックスバリュ」があり、そこに駐車が可能です。
広めの駐車場なので、車での来店も安心。



店の看板メニューが、「味噌そば」。

沖縄そばは一般的に、鰹や豚で出汁を取り、塩や醤油を中心に味付けするため、味噌ベースの沖縄そばは珍しいといえます。

石垣島の中でも味噌ベースのそばは少ないと思います。

メニューには、もちろん基本の八重山そばや、ソーキそば、三枚肉そばなど定番が揃っています。



「味噌そば」をアレンジした「ピリ辛味噌そば」も人気で、多くのお客さんが注文されていました。

牛バージョンの、「牛味噌そば」も美味しそう。




サイドメニューも充実していて、牛丼やカレーライス、TKGなど。

牛丼とそばセットなど組み合わせでいただくこともできます。



私はもちろん名物の「味噌そば」700円を注文。

十数年前に食べて以来、石垣島を訪れたら絶対に食べたい一杯になっています。

どうですかこの山盛りの野菜。
葉野菜に、もやしがどっさりと乗っています。

器からはみ出しそうなボリューム。





味の決め手は、自家製の味噌。

「味噌そば」誕生のきっかけをお伺いしたら、創業当時から先代が自家製の「宮古味噌」を作っていたからなんだそう。

石垣島の地域で「味噌そば」の文化があったというよりは、店の自然な流れだったようです。

味噌がオリジナルなので、他所で同じように「味噌そば」を作っても、他店で同じ味は出せないとのこと。

なるほど、それで『キミ食堂』の「味噌そば」が名物になっているんですね。




スープは、味噌の美味しさを前面に出したもの。

一般的な沖縄そばのスープと違い、沖縄でよく食べられている「みそ汁」のようなイメージです。
想像以上にこってりとした感じではなく、油の感じはないのでサラッとしたスープ。

味付けはしっかりしていてキレのある美味しさ。



もう、何と言っても最大の魅力は、この味噌の旨みたっぷりのスープと、シャキシャキもやしを食べること。

もやしは、食感を残してあって、味噌のスープと合わせて食べると絶妙な美味しさ。
この組み合わせが最高に旨い。

豪快に、ワシワシといただくのが「味噌そば」の流儀。

カオスな美味しさが堪りません。



緬は、八重山そば特有の丸麺で、中細のストレート。

もっちり感もあって、ソフトな口当たりの麺は、味噌のスープとも良く合います。



さりげないですが、石垣島の名物でもあるカマボコも良い感じ。



一見気づきませんが、味の染みたサイコロ状の豚肉もゴロゴロと入っています。

これで、麺も一気に進みます。

スープに浸しながら食べてももちろん美味しい。

ボリューム感も抜群な一杯になっています。



野菜、麺、豚肉、それらを包み込む味噌の美味しさ。

しっかりとした味の味噌で、それがまたクセになる。
一度食べたら、なぜかまた食べたくなる。

お客さんの中には、二日酔いの日に必ず食べにくる方もいるだとか。
めっちゃ分かる、その気持ち。

自分も時々、沖縄本島にいても『キミ食堂』の「味噌そば」が恋しくなります。

石垣市民のソウフルフード。

毎日「味噌そば」が食べられる石垣の方が羨ましいなと本気で思う。




石垣市沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com