ども、さんぺいです。
八重山編のラストになります。
今回も離島の個性的な沖縄そばの紹介。
前回の『源』から引き続き、石垣島に滞在しました。
ritohaku.okinawastory.jp
石垣島は、沖縄県では3番目に大きな島で、本土から飛行機で直行便が出ていることなどから、メジャーな観光地です。
「石垣島」という名称も、今や全国でかなり知られているんじゃないでしょうか。
沖縄本島と並んで、行ってみたい観光地の一つですよね。
今回少し寄ることができた、石垣市内の「唐人墓(とうじんばか)」。
バウン号事件で非業の死を遂げた中国人の霊を祀った墓なんだそう。
離島に行ったら、できるだけ島の歴史に触れたいなと思っています。
獅子も重みがありますね。
もちろん、忘れてないのが沖縄そば屋巡り。
昼時は、どこに行こうかと思案します。
今回訪問したのは、石垣市石垣にある『一休』。
石垣島の老舗食堂で長年地元に愛されている名店です。
山羊料理と牛汁が有名なお店。
https://nagominiikou.ti-da.net/e8773581.html
昔のブログを見返していたら、6年ぶりの訪問でした。
駐車場は広めですが、人気店のため昼時はかなり込み合いますので、ピーク時を避けた訪問がお薦めです。
店内は、テーブル席多数と座敷の席が。
席数はかなりありますが、あっと言う間に埋まっていきます。
老舗らしい落ち着いた雰囲気で、とても入りやすい食堂。
『一休食堂』のメニューです。
有名なのはやっぱり「山羊汁」でしょうか、並んで「牛汁」も人気です。
カレーライス450円も気になるな。
お子さんでも食べられるよう、メニューを揃えているんでしょうね。
「山羊そば」も気になったが、ここは「牛そば」700円をチョイスしました。
「牛そば」の名前のとおり、牛汁をベースにしたスープの沖縄そばです。
沖縄そばは、一般的に鰹節や昆布などと、豚の出汁を合わせてスープを作りますが、牛から取った出汁のスープは珍しい。
igpa.jp
沖縄本島で、「牛そば」に出会うことはほとんど無いのですが、石垣島では長く親しまれているよう。
私も昔、『パーラーあんぶれら』で初めて「牛そば」を食べた時に衝撃を受けました。
石垣島にはもともと牛汁を食べる文化があり、それが八重山そばと結びついて今日の「牛そば」が生まれたんですね。
沖縄では各地域で異なった沖縄そばの文化があり面白いなぁ。
ルックスも美しい、『一休食堂』の牛そば。
出てきた瞬間に心が鷲掴みに。
牛肉と、八重山そばの麺、ネギにスープとシンプルな構成ながら、なんて美しいんだろう。
ひと口啜ってみると、牛汁のたまらないコクのあるスープ。
重厚で、一般的な沖縄そばとはちょっと違った牛ならではの満足感があります。
これはご馳走だ。
見た目は濃そうですが濃厚という感じではなく、最後まで美味しく飲み干せます。
牛というと、少しくどいイメージがあるのですが、『一休食堂』の牛そばは、そんなことなく、動物系スープの美味しさがしっかりと味わえました。
そして、この牛肉の量。
ノーマルな「牛そば」でこのボリューム。
大ぶりの牛肉がゴロゴロと入っています。
柔らかくて最高なお肉が、これでもかと堪能できます。
これはたまらなく幸せな一杯。
麺はもちろん、八重山そばの麺。
okinawasoba.hatenablog.com
もう何度も繰り返しになりますが、捕捉で。
沖縄そばは、地域ごとに少しずつ違った特徴があります。「八重山そば」は、石垣島など八重山地方で食べられている沖縄そばの一種で。
沖縄本島で食べられているそばとの違いに、
①平打ち麺ではなく、丸麺を使用。麺はやや柔らかめ。
②具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる。
③香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる。
などがあります。
『一休食堂』の麺は、細麺で、丸麺でなく平打麺。
ただ、沖縄本島の麺よりも幅広ではない感じ。
八重山そばの麺でも様々なタイプがあるのが面白いですね。
口当たりがソフトで、喉越しが良い麺。
牛のスープと、牛肉が重厚感があるので、重たくなりすぎない細麺がベストマッチでした。
これならいつでも食べられる。
『一休食堂』の「牛そば」。
牛汁をベースにしたそばは、一般的な沖縄そばにはないパンチと重厚感があって、凄い魅力があるんですよね。
力強い美味しさ。
石垣島には「牛そば」を提供しているお店が多くあるそうなので、いつか「牛そば」巡りの旅もしてみたいな。
石垣の沖縄そば文化の深さの一端に触れた気分です。