ども、さんぺいです。
今回は、沖縄そばの歴史を知る上でも貴重な沖縄そばを紹介したいと思います。
沖縄そばは、明治期に一般に食べられるようになりました。
中国人がつくる「支那そば」が沖縄そばの源流の一つとなったようです。
その後、様々な改良が加えられ沖縄そばが形成されていくのですが、その中で人気を博したのが、通称「ベーラーそば」。
粟国島出身の比嘉さんが出したお店で、卵のヒラヤーチーを載せた沖縄そばは、当時話題となり、人気店となったようです。
そんな「ベーラーそば」を再現した沖縄そばが食べられると聞き、お店へ向かいました。
お店は、嘉手納町にある『みよ家』。
スッキリとした丁寧なスープと、小麦の美味しさが感じられる自家製麺が人気の沖縄そば専門店です。
場所は、嘉手納町の中心地、役場近くにあります。
幹線道路の国道58号線からも近いのでアクセスしやすいはず。
駐車場は隣のコインパーキングを利用しました。
清潔感があって、整頓された店内。
お店は庶民的で入りやすい、町の食堂といった雰囲気。
沖縄そばだけでなく定食類も扱っていて、客層もほんと様々です。
ひとり客でも、家族連れでも、会食でも気軽に入れる感じです。
席は、テーブル席に小上がりの席、カウンター席があります。
カウンター席の前には大きなガラス窓があって、開放感があります。
カウンター席も多めなので、私のようなひとり客にもありがたいつくり。
注文は食券制です。
沖縄そばは、基本となる三枚肉そば、本ソーキそばに加えて、中味そばやてびちそば、野菜そばなど、沖縄そばの定番がほぼ揃っています。
変わったところで、カレーそばなんてメニューも。
ほかにも、トンカツや唐揚げ、カレーなど定食類を扱っていて、幅広いニーズに応えてくれます。
この辺も地元に愛されている理由なんでしょうね。
今回は「ベーラーそば」900円をいただきました。
私も食べるのは初めてで、すごく楽しみ。
これが「ベーラーそば」です。
まず見た目が今の沖縄そばとは全然違います。
大きな玉子のヒラヤーチーと、真っ黒なスープが特徴的なルックス。
なかなか味の想像がつきません。
まずはスープから。
魚介系の出汁を中心に、醤油を効かせたスープになっています。
見た目から濃い味を想像しましたが、そんなことはなく醤油はマイルドな味わい。
尖った感じが無く甘みもあって円やかなスープ。
出汁の美味しさもしっかり感じられます。
塩を中心に味付けをする現在の沖縄そばとはまた違った味わいがあって。
醤油の美味しさについつい引き込まれてしまう。
厚めの玉子のヒラヤーチー、フワッと仕上げています。
そのままでも美味しいですが、この玉子がスープを吸うと美味しさ倍増。
ベーラーそばが、この玉子焼きで人気を呼んだことに納得です。
通常の沖縄そばと違って、より味がしっかりした醤油のスープがこの玉子焼きと良く合っていました。
最初は気づきませんでしたが、玉子焼きの下にはゴロゴロと豚の赤肉が。
けっこうな分量で入っています。
赤肉にしているのも当時の再現なんでしょうね。
脂身の少ない赤肉は、これまた醤油ベースのスープに良く合っていて、全体にボリュームを加えてくれます。
麺は、『みよ家』の有名な自家製生麺。
中細のかなり縮れが入った麺で、プリッとした食感が心地よい。
何より小麦の風味がしっかり感じられ、麺自体がすごく美味しい麺なんです。
これだけしっかりと風味を味わえる麺はほかになかなかないと思います。
縮れ麺はスープとの絡みも良く、満足感たっぷりの麺でした。
『みよ家』の「ベーラーそば」。
歴史の名作を再現した一杯で、現在の沖縄そばとの違いも楽しめます。
醤油ベースのスープで、また違った魅力のある沖縄そばでした。
食べる事で、その後沖縄そばがどう発展していったのか知ることもできるはず。
沖縄そばファンは、メニュー化されている今の内に食べることをお薦めします。
優しい味付けのジューシー。
『みよ家』のメニューはどれも味付けが上品。
まーさん。
「沖縄そばスタンプラリー」12個目のスタンプをゲット。