(※『おきなわそばヨネハマ』)
ども、さんぺいです。
沖縄の人は、沖縄そばを食べるのも大好きですが、沖縄そばを語るのも好き。
3人集まれば、どこの沖縄そば屋さんが美味いとか、どんな麺が好みか沖縄そば談義がはじまります。
幼少の頃から沖縄そばを食べて育つ沖縄県民は、みんな何かしらこだわりがあるんですよね。
「沖縄そば問題」では、沖縄そばに関して、県民の間でも好みが分かれる問題を深堀して取り上げています。
1.問題提起
(※『謝苅そば』)
今回のテーマは、「玉子焼き」について。
沖縄そばの定番の具材と言えば、三枚肉にかまぼこ、ネギ。
最近ではソーキも人気です。
「玉子焼き」については、全体でみると乗せない沖縄そば専門店の割合が多いかなと思います。
私の周りでも、「玉子焼き」は好みが分かれるところで、沖縄そばに「玉子焼き」は不要という人と、けっこう好きという人がいます。
2.どんなタイプがあるの
(※『ちゅるげーそば』)
玉子焼きの使い方ですが、まず多いタイプが「錦糸卵」。
素焼き玉子を、細く切ったものです。
彩りも綺麗ですし、スープを吸った玉子はまた違った美味しいさがあります。
ネギとのコントラストも鮮やかですね。
(※『なーざと家』)
先ほどの「錦糸卵」と同じ、薄切りの玉子を切ったものですが、やや太めにするお店もあります。
先ほどのものが軽やかな口当たりなのに対して、しっかり玉子焼き感を残したタイプですね。
このタイプもよく見かけます。
(※『つきしろそば』)
珍しいですが、玉子焼きを丸っと入れるタイプの専門店もあります。
こちらはスープは浸透しにくいですが、ガッツリ玉子焼き感を味わえるのが特徴ですね。
(※『いしぐふー小禄具志店)
最後に、薄い玉子焼きをオンするタイプがあります。
最近では『いしぐふー』オリジナルの料理方法と言ってもいいかもしれません。
ルックス的にも特徴的で、一発でどこの店か分かります。
薄焼き玉子を、アグー出汁のスープに浸して食べると美味しいんですよね。
3.伝統的にはどうなのか
(※『高江洲そば』)
(※『浜屋』)
個人的には、玉子焼きと言って真っ先に思い出す沖縄そば家さんは『高江洲そば』、その系統の『浜屋』です。
それぞれキャリアのあるお店で、玉子焼きの彩が、シンボルにもなっていますよね。
一方で、歴史が長いと言われている『きしもと食堂』や『新山食堂』、『かどや』などでは玉子焼きを用いておらず、歴史のあるお店でも玉子焼きを使う店は少数派のようです。
ちなみに沖縄そばに玉子焼きを乗せた歴史は意外にも古く。
明治中期頃に通称「ベーラーそば」と呼ばれた比嘉さんが沖縄そばに「卵のヒラヤーチー」を乗せて人気を博したと言われています。
ですので、玉子焼きのトッピングは歴史的に正統なアプローチなんですよね。
4.傾向として
(※『うちなーイタリアンSOLA』)
ここからは、個人的な考察になりますが・・・
歴史的には古い、沖縄そばの具材としての玉子焼き。
ここ20~30年の傾向でいくと、乗せる沖縄そば専門店は『高江洲そば』や『浜屋』『東江そば』など少数派だったかと思います。
ですが、ここ最近の特に新店を中心として玉子焼きを乗せるお店が増えてきている気がします。
その要因として、インスタグラムに代表されるSNSでの写真「映え」があるのではないでしょうか。
(※『ひとつ』2022年創業)
(※『にぃぶんじゃ~』2022年開業)
最近の飲食店にとって「写真写り」や「見た目」は、味と並んでとても重要なものになっています。
豚肉と、スープ、麺で構成される沖縄そばは、どうしても色味に欠けるところがあり、それを補うのが玉子焼きというわけ。
玉子が入るだけで、画的にもぐっと明るくなりますよね。
私は、今後さらに玉子焼きを扱う店が増えるんじゃないかなと良そうしています。
5.あなたはどっち派
タイプ別の玉子の使い方と、歴史、最近の傾向をみてきましたが。
沖縄県民の間でも、けっこう好みは分かれるところです。
シンプルに麺とスープを味わいたいという方は、玉子焼きは不要という方も多くいて。
私は、口直し的な効果もあって、好き派なのですが。
さて、あなたはどっち派でしょうか?
是非、ブログのコメント欄や、ツイッターなどでご意見聞かせていただけると嬉しいです。
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