さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

帆掛きそば(ふーかきそば)

ども、さんぺいです。

沖縄そば好きも色々なタイプがいて、お気に入りの店に毎日通い定番の一杯を食べる方もいれば、新店をひたすら回る方など、思い思いに楽しんでいます。

私は昔からコレクター気質だったこともあり、好奇心からできるだけ沢山のお店を回りたいというタイプ。

沖縄そばハンターとして日々沖縄中を飛び回り、未だ見ぬ沖縄そばとの出会いを探しています。




そんな生活の中で、最近一番衝撃を受けた沖縄そばがありました。

お店はうるま市にある『帆掛きそば(ふーかきそば)』。


 

場所は、うるま市の宇堅ビーチの近く。

沖縄自動車道からだと「沖縄北IC」から20分程です。



敷地にはゆとりがあって、沖縄そばには珍しく庭園も。

外観もインテリアも綺麗で素敵なお店です。



店舗横に駐車場があります。



名物のソフトクリームの置物が可愛い入口。

さすが人気店で、この日も行列が出来ていました。



店内には、サバニ(沖縄の昔からの漁船)が飾られていたり、インテリアとして海に関する小物が多く用いられています。

センスが良くてどれも見入ってしまう。



清潔感があって、整頓された店内。

席は、テーブル席と小上がりの席、窓際のカウンター席があります。



『帆掛きそば』のメニューです。

メニューに特徴があって、沖縄そばは2種類。
県産豚、鰹節、昆布、日替わり鮮魚の出汁の「帆掛きそば」。そして、あさりを用い動物系出汁をつかわない「海風そば」から選べます。

また、麺は、県産小麦「かなさん」を使った生麺と、照喜名製麺所のちぢれ麺がチョイスできます。

ほかにサイドメニューとして、ジューシーやそぼろご飯などもあります。



名物のソフトクリーム。

注文されているお客さんも多くいらっしゃいました。



初訪問の今回は、「帆掛きそば」の(大)を、県産小麦「かなさん」を使った生麺でいただきました。1200円です。




一番の驚きだったのが、抑制の効いたスープ。

県産豚、鰹節、昆布、日替わり鮮魚の出汁で取られているそう。

一見、濃そうな味付けに見えますが、ごくごく控えめな味付け。
余計な味付けをしないことで、100%「出汁」の美味しさにフォーカスしたスープを味わえます。

化学調味料無添加というスープは、ガツンとくるような旨みではなく、ゆっくりと広がっていくような美味しさ。



丁寧に作られていることが分かるスープ。
こちらも丁寧に味わいたくなります。

あっさりとしたスープは、繊細で危うく壊れてしまいそう。
とにかくゆっくりと、出汁の旨みを確かめるようにいただきました。



麺の方にも驚きが。

県産小麦を使っているという麺は、まず風味がすごく良くて、麺自体の美味しさがしっかりと味わえます。

沖縄そばだと細麺に入る部類だと思うのですが、細麺とは思えない力強さ。

ゆるくウェーブがかかった平打ち麺で、ツルっとした啜り心地と、しっかりとしたコシが特徴です。
噛み締めるほど美味しい麵でした。



軟骨ソーキも、一見濃そうな味付けに見えますが、すごく穏やかな味付け。

よく味が染みていますが、塩味は優しく、スープとのバランスも良いです。

トロトロ感が凄くて、幸せを感じるようなソーキ。最高です。



刻み生姜がちょうど良いアクセントになっていました。

この沖縄そばだと、紅生姜はちょっとキツすぎるはず。



目立ちませんが、具材として昆布も入ってるんです。
柔らかく仕上げていて美味でした。

細部の具材まですごく神経を使っているのがよく分かります。



インパクトやパンチ重視の料理が多い中、これだけ引き算した沖縄そばって本当に凄いと思います。

ある意味ストイックな沖縄そばが、大人気なのも凄い。
多くの方は、この店を目当てにうるま市に来られたお客さんだと思います。

細部まで丁寧につくられていて、「こだわりしかない沖縄そば」。

遠出してでも食べに行く価値あります。
是非、訪問してみてください。




ジューシーも優しく上品な味付けで、もちろん沖縄そばとの相性は抜群でした。
まーさん。

 



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