さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

丸安そば

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人間の記憶で不思議だなと思うのが、ふとした瞬間に昔を思い出す時って、匂いだったり、味だったりしませんか。
見たものは、はっきり思い出せないんだけど、匂いや味でその時の感情や、雰囲気が蘇ってくる感じ。

食べ歩きをしていて、良かったことの一つに、味でふと何かを思い出すって事がありまあす。
今回は、そんな話。


那覇市樋川にある『丸安そば』は、那覇市のある年代の人は、必ず知っている食堂です。
1973年創業で、農連市場近くにあり、市場の方や市民の胃袋を長年支えてきました。

特徴的なのが、カウンターで営業するスタイルと、24時間営業だったこと。
早朝は市場の方が、昼間は開南の買い物客が、深夜は酔いどれのサラリーマンや若者がといった感じで、引っ切り無しにお客さんが訪れる店でした。

『丸安そば』にお世話になったという人、多いと思います。


沖縄そばについてまとめられた本としては、わりと初期の1995年発刊、『すばやー物語』でも、「そばスタンドの代表格!24時間」として紹介されていますよ。

okinawasoba.hatenablog.com

店は、農連市場など地域の再開発に伴って、2016年3月に移転となりました。
カウンターの雰囲気が、一つの名物だったので、無くなると聞いた時はやっぱりショックでしたね。
閉店の直前に、仕事帰りに慌てて食べに走りました。

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<移転前に慌てて食べ行ったときの記事>

nagominiikou.ti-da.net

 

そんな、俺たちの『丸安そば』が、2017年に農連市場をリニューアルして作られた「のうれんプラザ」内にテナントとして入り、完全復活しました。

新店舗のなってからは初めての訪問、ドキドキします。



国際通りからも歩いていける那覇市樋川。
那覇市中心市街地なので、車で行く場合は、コインパークを利用ください。

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のうれんプラザには、食料品に関するお店が軒を連ね、施設内で飲食できるお店も多数あります。
沖縄独特の野菜や果物、食べ物も豊富にあるので、観光で訪れてもきっと楽しめるはず。

f:id:sanpei808:20210427083631j:plain新しくなった『丸安そば』。
施設側からの風景です。
のれんが、良い感じ。

店は、厨房前のカウンター席が7席と、テーブルが5つ。
コンパクトな店内は、以前の雰囲気を残しています。

f:id:sanpei808:20210427083935j:plainメニューは、沖縄そばを中心に。
ちゃんぷるーから、定食に丼もの、沖縄料理の定番汁物にカレーまで、幅広いラインナップ。



今回は、あの最後に食べた「肉野菜そば」700円をいただきました。

f:id:sanpei808:20210427084255j:plain運ばれてきたのが、こちら。


f:id:sanpei808:20210427084346j:plain食べる前まで、記憶が曖昧だったのですが。
一口目のスープですぐに記憶が蘇りました「そうそう、この味」。

豚、鶏、鰹節などから取った出汁のスープは、すごくあっさり。
強すぎないこのスープが、肉野菜に良く合うんです。


逆に野菜炒めはコショウを効かせたパンチある味わいで、これぞ『丸安そば』といった味付け。
野菜のボリュームは、県内食堂の「肉野菜そば」の中でも最強クラスだと思われ。
もやしに、にんじん、キャベツ、葉野菜をガツガツと食べます。

麺は、人気の「照喜名製麺」。
細かい縮れからくる食感が特徴的な麺で、しっかりとしたコシ。
肉野菜に負けない存在感で、食べ応えあります。
これも『丸安そば』の定番ですね。


f:id:sanpei808:20210427085148j:plain訪問前は、曖昧だった『丸安そば』の記憶。

自分でも驚きだったのが、食べてみるとはっきりと「肉野菜そば」の味が蘇ってきました。
こんなにしっかり味を覚えているなんて。
味の記憶は偉大ですね。

2016年の自分と重ねながら「肉野菜そば」を食べました。
あの時の辛かったこと・・・、楽しかったこと・・・

珍しく、思い出に浸る時間になりました。


那覇の歴史ともいえる老舗食堂。
リニューアルした『丸安そば』、久しぶりという方も是非どうぞ。