ども、さんぺいです。
前回に引き続き、久米島の沖縄そばの紹介です。
久米島は沖縄本島の西、約100kmほどに位置し、船で約2時間50分ほど、飛行機だと35分ほどで行くことができます。
人口は、約7,000人。
面積は63.21kmで、沖縄の島としては、沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目の大きさになります。
沖縄の離島をいくつか巡りましたが、独特の自然があって、文化や産業も豊かな島ですね。
私が久米島で興味を持ったのが、硫黄鳥島から久米島への移民について。
沖縄県民として恥ずかしいのですが、最近久米島へ行くまで知りませんでした。
硫黄鳥島は、鹿児島県の奄美群島に近い島で、沖縄県の最北端の島になります。
硫黄鳥島にはかつて居住者がいたのですが、火山活動が激しくなり、1900年代初頭にいよいよ島に住むのは危険となった際に、久米島が移民を受け入れたそうなんです。
移民の居住地は、現在も久米島町「鳥島」として地名に残っています。
食糧が厳しい時代に、積極的に硫黄鳥島の住民を受けいれた久米島の方々の懐の広さに驚きと、感動があります。
久米島町鳥島には、「七御嶽(ななうたき)神社」があります。
久米島町の資料によると、硫黄鳥島には、7つの御嶽(うたき)があり移住に際し、7つの御嶽の砂を取り壺に収め、祈願所としたのが「「七御嶽神社」なんだそうです。
移住者の苦労を偲びながら神社をお参りしました。
土地を離れなければならなかった先人はどんな思いだったのでしょうか。
境内には「鳥島移住記念の碑」が建てられています。
さて、ここからは久米島町の沖縄そばをご紹介。
いつもの企画にもどります。
久米島町の東側、イーフビーチ近くにある『お食事処 はなくめ』を訪問しました。
お昼時はほぼ満席で賑わっていました。
夏が本番を迎え、観光客も増えてきていますね。
店頭に駐車場もあり、明るい雰囲気で入りやすいお店です。
町の食堂といった雰囲気。
カウンター席にテーブル席、座敷があり、家族連れや会食でも安心して利用できそう。
アイスコーヒーのサービスも嬉しいです。
『はなくめ』のメニューです。
沖縄そばは、基本の久米島そばに、野菜そば、あんかけ野菜そば、もずくそばがあります。
定食類が充実していて、とんかつ定食やエビフライ定食などがあり、カレーがあるのも良いですね。
この日は、お昼からビールを飲んでいる方もいて、羨ましかった。
今回『はなくめ』でいただいたのは、「久米島そば」700円。
玉子焼きの黄色が鮮やかな沖縄そば。
三枚肉に、本ソーキと異なる種類の豚肉が楽しめる贅沢な一杯です。
ひと口スープを啜って驚いたのが、すっきりとしていて深みのある魚介の出汁。
久米島ではどちらかと言うと、味噌を用いていたり、動物系のどっしりとしたスープが多い印象だったので、『はなくめ』の和風よりの繊細なスープが意外でした。
同じ久米島の中でも、多様な沖縄そばがあることが分かります。
スープは鰹節をベースにしていてほかでも出汁を取っていると思うのですが、とても上品。
思わずれんげが止まらなくなるような美味しさです。
あっさりとしていて飲みやすいので、もう永遠に飲んでいたくなるような味わいのスープ。
麺は、中細で、平打麺、ゆるく縮れの入った久米島では定番のタイプです。
手もみでしょうか、麺に独特の縮れがあり、食感的にもアクセントになっています。
味染みの三枚肉も印象的な美味しさでした。
あっさりのスープとも良く合っていいて、味つけがほんと良い。
三枚肉と本ソーキの両方が楽しめるのでお得です。
沖縄そばでは珍しい具材の玉子焼きが乗るのも嬉しい。
沖縄そばでの玉子焼きは好みが分かれるようですが、私は大好きです。
出汁の旨みが染みた玉子焼きがまた美味しいんですよね。
『はなくめ』の久米島そば。
上品な味付けで、身体にスーッとはいってくるようなスープの沖縄そばでした。
久米島の中でもこってり系からあっさり系まで、各店舗それぞれ特色があるんですね。
あっさり派に、久米島でお薦めの沖縄そば屋さんです。
【久米島町の沖縄そば一覧】