さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

ジェフ ゴーヤーバーガーを沖縄の無形文化財にしたい


ども、さんぺいです。

皆さんは沖縄が誇るローカルなハンバーガーショップ『ジェフ』をご存知でしょうか。

沖縄の人なら知らない人はいない「ゴーヤーバーガー」という大ヒット商品を持ち、地域に長年愛されるファストフード店です。



jefokinawa.co.jp

マクドナルドも良い、モスバーガーも大好きだ、だけど沖縄県民なら『ジェフ』を食べてほしい。

『ジェフ』の歴史は古く、1986年に与那原店を出店したそう。
私自身も子どもの頃からもう定着している存在だった気がする。

そんな『ジェフ』が沖縄県内でも大ブレイクしたのが1993年のゴーヤーバーガーの販売。
ゴーヤー好きの県民の間でも、まさかゴーヤーをハンバーガーにするという発想は斬新でかなり話題になりました。




今回、『ジェフ』を訪問したきっかけは、自分自身、最近久しく『ジェフ』に行ってないことに気づいたから。

普段「沖縄生まれ、沖縄育ち」と掲げていながら、てりやきなんちゃらバーガーに浮かれている自分に気づいたのです。

自分の中の『ジェフ』愛を取り戻さねば。



youtu.be

実は自分には苦い思い出があって。

以前沖縄には、同様にオリジナルブランドの『ビクモン』『VICMONT』というファストフード店がったのです。
うっすらとした記憶ですが当時はかなり店舗数もあったのですが。

しかし、時代の移り変わりの中で、沖縄市が最後の店舗となってしまったのです。
今思えば、店舗があるうちに通っておけば良かった。



飲食店との関係はいつも、後悔先に立たず、思いついたら即行動です。
いつか行こうと思ってたら、いつか行けなくなるよ。



『ジェフ』のメニューです。
やっぱり看板メニューは「ゴーヤーバーガー」と「ぬーやるバーガー」。

沖縄人(うちなーんちゅ)以外は、何の意味か分からないネーミングセンスも最高だ。

ゴーヤーリングは未だ食べた事ないなぁ。



メニューを見ていただくと、一般的なファストフード店と遜色ないラインナップなのがお分かりいただけるはず。

基本のハンバーガーやチーズバーガー、サンドイッチなどももちろん揃ってます。



沖縄らしい黒糖シャーベットぜんざいなど、デザートも充実。

個人的にはあげパンがめっちゃ気になる。




サンライズ那覇店の店内はこんな感じ。

シンプルだけど、市場の中にある店舗だからローカル感があって、客層も幅広く、馴染みやすくて私は好きだ。



今回いただいたのは、『ジェフ』の看板メニュー「ゴーヤーバーガー」400円。

まさか、ゴーヤーをハンバーガーにするなんて。
当時の沖縄県民も驚いた逸品。

発想だけで200万点叩き出してる。



でももっと驚くのは、そのクオリティ。

ゴーヤーを卵でとじて作ったパティを肉の代わりにバンズにはさんでいますが、これが旨いんだ。

ゴーヤーを苦くしない絶妙な工夫と、ふわふわの食感。

パティと一緒にチーズとマヨネーズが入っていて、肉を使用していないバーガーながらボリュームをしっかり感じる工夫もされています。



ゴーヤー感もしっかり感じられながら、ハンバーガーとしてもちゃんと着地してる。

これなら、ゴーヤーが苦手な子どもも食べられるはず。

もちろん、沖縄のゴーヤー大好きおじさんも満足させられる、老若男女に好かれる味。

私も久しぶりに食べて、その技術力の高さに驚きました。
肉を使っていないことで、重たくなりすぎない点も好きだな。



ゴーヤーという意表を突いたハンバーガーという事で「一発屋」と思われがちですが、30年も沖縄で愛されている事を考えれば、その実力は証明済みでしょう。

私も含めて、沖縄県民は「ゴーヤーバーガー」の存在を過少評価しすぎだったのでは。

今でこそご当地バーガーとか、ローカルのハンバーガーショップが注目されていますが、既に30年前に沖縄ローカルでヒット商品を出した『ジェフ』は早すぎる天才なのかも。

沖縄発のポーク玉子おにぎりが、日本全国で大ヒットしている現在。

知事は、早く「ゴーヤーバーガー」を沖縄の無形文化財に登録していただきたい。