さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

月黒木(つきくるち)

ども、さんぺいです。

先月のちょうど8月5日、台風の最中に突発で、Twitterの「スペース」機能を使って配信を行いました。
音声だけを聞くことができる、YouTubeの配信みたいな感じです。

その中で、Twitter沖縄そば仲間、「おまる」さんや「イラブチャー」さんと盛り合った「次に行きたい沖縄そば屋」というテーマで盛り上がったのがうるま市にある『月黒木(つきくるち)』。

配信の後からずっと行きたかったのですが、念願叶って訪問することができました。



うるま市野比にある『月黒木』。

『月黒木』と書いて「つきくるち」と読みます。
「くるち」は「くろき」の方言読みで、三線の原材料にもされる高級木材です。

お店の特徴の一つが、外観に看板がないこと。

目立つ看板でアピールすることが多い世の中で、逆にシンプルな店構えは、沖縄そばじょーぐー(沖縄そば好き)の間でも話題を呼んでいます。



店の前には小さな看板が備えられており、営業時間には「沖縄そば」ののぼりも立っているので、近くまで行けば見落とすことはないはず。

沖縄自動車道からだと、「沖縄北IC」を下りて、そのまま国道331号線を北上。
「後原」から右折してすぐの場所にあります。

大きな通り沿いなのでアクセスは難しくありません。



店舗前が駐車場になっているのと、店舗横にも広めにスペースが取られているので、自動車での訪問も安心です。



店内は、オープンキッチンになっていて、大きな厨房が印象的です。
調理の様子を見ながら料理を待つのも楽しいですね。

清潔感があって、お洒落な雰囲気なので会食にも良いかも。

すごく入りやすい感じです。



席は、テーブル席と、厨房前のカウンター席、小上がりの席があります。

なんとカウンターには電源が用意されているんです。
沖縄そば専門店では珍しい配慮ですね。



さらにフリーWi-Fiのサービスまであります。

紅生姜とコーレーグースーに、電源まであるなんて、時代を感じます。




『月黒木(つきくるち)』は食券制です。

基本の沖縄そばがあり、さらに三枚肉そば、軟骨ソーキそばが選べ、サイズも並、大、小が選択できます。

『月黒木』の特徴の一つは、追加50円で、「こってり」が選べること。

サイドメニューにはもちろん定番のじゅーしーが用意されています。



初訪問の今回は、軟骨ソーキそば(並)850円に、「こってり」50円を追加しました。

まずどうですかこのビジュアル。

期待を裏切らない、豚骨のこってり感。

食べる前からもうテンション上がりまくりです。



見た目も美しい、薄く白濁したスープ。

真っ白な「パイタン」ほどではなく、薄っすら白いぐらい。
油もあるので、粘度もほどよく感じられます。

強烈なスープをイメージしたのですが、ラーメンほど塩味が強くないため、ひと口目はパンチの強さよりも円やかさが印象的でした。

尖った感じはなくて、だけど動物系のコクがしっかり味わえるスープ。

長浜ラーメンの美味しさを思い出しました。



力強いスープに合わせるのは、中細の細かく手もみが入った麺。

平打ちで、やや薄い麺で、歯応えもしっかりしています。

この薄めの麺が良く合っていて、スープとの絡みも抜群。
めっちゃ好みでした。

太すぎでも、細すぎでもなく、個人的にベストな麺でした。



見た目で「もう美味しい」が分かる軟骨ソーキ。

トロトロに仕上げていて、とろけるような食感。

一見、豚骨のスープに重たそうですが、味付けは控えめに塩をベースにしているので、ペロッと食べることができました。

豚骨スープに浸して食べるとまた美味しさ倍増です。




はっきりと豚骨に振り切っているので、好みは分かれると思いますが「こってり」好きは間違いなくハマるであろう一杯。

最近は、鰹・昆布ベースの魚介系であっさりとした沖縄そばが人気で、どちらかというと新店では動物系を前面にだしたお店は少ないように思います。

個人的には、こってり系沖縄そばも頑張ってほしいと願っていたので、『月黒木(つきくるち)』との出会いは嬉しかったです。



また、他の豚骨を打ち出した沖縄そば専門店のように「パイタン」ではなく、サラッとした豚骨に油を効かせる感じはほかにない感じがしました。

他で食べられない沖縄そばだと思いますので、気になった方は是非訪問してみてください。

豚骨感を存分に味わえると思います。


 

豚骨のスープから一転して、優しい味のじゅーしー。
沖縄そばにもめっちゃ合います。

まーさん。




うるま市沖縄そば一覧】

okinawasoba.hatenablog.com