沖縄そばばかり食べ歩いて、飽きないのかたまに聞かれますが。
全然、飽きない。
沖縄そば自体が好きってのも、もちろんありますが。
沖縄そば専門店を食べ歩いていくと、実はひと口に「沖縄そば」と言っても、それぞれ異なる個性を持っていることが分かります。
スープも麺も、具材も、店の雰囲気も違っていて、こんなにも豊かな世界があるのかと驚かされます。
特にメディアの情報だけじゃ分からない、味の良さ、雰囲気の良さってあって。
やっぱり自分で行って、感じることが大切なんだと思います。
それが、最高の沖縄そばに出会う唯一の方法じゃないでしょうか。
那覇市長田にある『かおりそば』との出会いも、自分にとって嬉しい出会いでした。
訪問してみたら、その本格的なそばに驚き、もっと早く行けば良かったと後悔したお店です。
場所は、那覇市の識名トンネルを真和志小学校向けに走り、左手にあります。
看板に『かおりそば』の文字が。
年季の入った店内が、キャリアを感じさせます。
かなり長く営業されているはず。
店の近くに少ないですが、駐車場があります。
那覇の都心なので、駐車場があるのはありがたい。
店は、沖縄の食堂といった雰囲気で、座敷席、テーブル席、カウンター席があります。
この懐かしい感じ、良いですね。
メニューは、沖縄そばを中心に、ちゃんぷるーや、煮付け、かつ丼などもおいています。
町の食堂といった感じで、サラリーマンなども多く来店していました。
初回の今回は、ソーキそば750円を注文。
初見でまず目が行ったのは、この少し白濁したスープ。
最近では、鰹出汁中心のあっさり系の沖縄そばが多いなか、豚骨を主体としたスープは珍しくなっているんです。
久しぶりの豚出汁の存在感のあるスープにテンションが上がります。
さすが老舗と言いたくなるようなスープ。
濃厚な豚出汁のスープは、めちゃくちゃコクがあって飲みごたえがあるけど、嫌なところが全くなく、すごく円やかな印象。
豚の美味しさが詰まったようなスープです。
味つけは、はっきりしていて、繊細というよりもどっしりとした、最近ではなかなか出会えない昔ながらの沖縄そば。
こんな出会いがあるから沖縄そば食べ歩きは嬉しい。
麺の方は、太めの麺で硬さがしっかりあり、存在感がある麺。
豚骨の力強いスープに負けない、食べ応えのある麺になっています。
もう一つ印象的だったのが、この本ソーキ。
しっかりと食感を残した堂々とした本ソーキ。
最近では、トロトロの軟骨ソーキを扱う店が増え、こうした本ソーキに出会う機会が減ってきました。
これも昔ながらの沖縄そば屋の味わいです。
さすが、老舗のそば屋だなと、唸りました。
『かおりそば』、年季の入った店内と、円やかなコクのある豚骨出汁のスープ、重量感のある本ソーキの沖縄そばのお店です。
昔ながらの沖縄そばが食べられる貴重なお店なので、沖縄そば好きは是非、足を運んでみてください。
【那覇市の沖縄そば一覧】