ども、さんぺいです。
前回に引き続き与那国町の沖縄そばを紹介です。
離島を巡っていて思うのですが、同じ沖縄でも島それぞれに食文化や風習が異なるということ。
沖縄そばが好きで、島へ行っても沖縄そばを食べる事が多いのですが、やっぱり島によってそれぞれ個性があります。
特に離島では、沖縄本島から離れていることもあり、本島の沖縄そばの縛りに囚われない自由な発想で作られているなと感じます。
だからキラっと光る個性的なお店が存在するんですよね。
与那国島は、日本最西端の市町村。
那覇から509km。
近くの大きな島、石垣島が117㎞なのに対し、台湾までわずか111km。
与那国島の地理的な特殊性が分かると思います。
最西端の場所からは、台湾を望むことができます。
今回の目当ては、『海響(いすん)』。
与那国島でも屈指の人気店で、予約の電話を入れた時には満席で、時間をずらしての入店になりました。
お客さんは地元の方を中心に常に満席で、すごく愛されているのが分かります。
『海響(いすん)』のメニューです。
島でこれだけ幅があるメニューを揃えているのに驚き。
沖縄の定番料理から、刺身、サラダ、揚げ物まで揃っています。
与那国島にきたら、近海魚はマストでしょう。
店の方に勧められて、魚フライと、かじきとパクチーの揚餃子も注文しました。
リーズナブルですね。
今回、私が狙っていたのはこれ。
「与那国そばパリパリあんかけ」850円。
今まで色々な沖縄そばを食べてきましたが、この食べ方は初めて。
どんな沖縄そばが出てくるのかドキドキしながら待っていると・・・
これが、『海響(いすん)』の「与那国そばパリパリあんかけ」です。
まず初めて出会った料理に驚き。
見た目のインパクトは200点ぐらいあるな。
ボリュームも相当あり、2人で分けても十分な量がありました。
個性的な料理で、沖縄そばを挙げたものに、野菜や海鮮などが入った餡を合わせたものです。
イメージとしては、「皿うどん」や「五目焼きそば」みたいな感じでしょうか。
麺がより太い沖縄そばの麺を使用していること、餡がたっぷりで、麺の上ではなく周囲にかけている点が特徴です。
これは凄い。
最初は、固まっていて、かなり硬い揚げた沖縄そば麺ですが、時間が経つと徐々に柔らかくなってきます。
その頃合いを見計らって、少しずつ崩していき、餡と一体化。
後は各自で取り分けて食べていく感じ。
食べた印象は、ルックスの強烈さもさることながら、味の方もインパクトあり。
「皿うどん」のように、麺と餡掛けを一体として食べる料理ですが、沖縄そばという事もあって、これまで出会ったことのない不思議な体験でした。
まず、揚げた沖縄そばが美味しい。
餡と混ぜていく中でも、沖縄そばの揚げ麺はしっかりとした硬さを残していて、すごく食べ応えがあります。
最初はパリッとした食感を楽しんで、後半はすこしずつ柔らかくなって違った美味しさが出てくる。
時間の経過とともに麺の美味しさも変わっていくのが面白い。
麺は細めの平打麺で、沖縄そばとしては細めですが、揚げてあることでしっかり硬さがあって存在感があります。
これは、皿うどんとも、五目焼きそばとも違う美味しさ。
そして、餡の方が、めちゃくちゃ美味い。
ピーマン、パプリカ、イカや海老などの海鮮、きのこ類が入っていて、餡というよりもスープに近いさらさら感。
これが良く、沖縄そば麺に絡むんです。
海鮮の旨みなども溶け込んだ餡は、ギュッと濃縮された美味しさ。
ピリ辛で、おそらく「コーレーグースー」が入ってるんじゃないだろうか。
唐辛子の辛さも効いていて、めちゃくちゃお酒が進みます。
もし、沖縄そばにフィギュアスケートのように採点があるのなら
技術点 100点
独創性 100点
芸術点 100点
の沖縄そばではないでしょうか。
見たことないよこんな料理。
ルックスはもちろん、海鮮などの餡の旨み、時間と共に変わる揚げた沖縄そばの美味しさ、両者が合わさった時の最高な瞬間、味の方も素晴らしい料理だなと思いました。
考えた方は凄いなぁ。
こんな料理との出会いがあるのは、離島食べ歩きの醍醐味ですね。
与那国島といえばカジキ。
刺身が美味しい。
フライにしても良し。
かじきとパクチーの揚餃子とは、何と言うセンス。
定番のゴーヤーチャンプルーも。
揚げ物もよき。