さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

食事処 さとや

ども、さんぺいです。

話題がラーメンにいったり、時系列がバラバラですみません。
ブログは、11月16日に更新した、与那国島編にもどります。

okinawasoba.hatenablog.com与那国島到着の初日に、島のパン屋さん『パネス』で珍しい「魚汁そば」を食べて。

okinawasoba.hatenablog.comその晩に、居酒屋『海響(いすん)』で、これまた変わった「与那国そばパリパリあんかけ」を食べたんだっけ。



与那国島では、島の東端にある、「東崎(あがりざき)」も訪れました。
景観が素晴らしい。
どこか違う惑星にきた気分。




与那国町の天然記念物に指定されている与那国馬。
日本在来馬で貴重な種なんだそう。

 

与那国島で翌日訪れたのは、比川にある『食事処 さとや』です。
「Dr.コト―診療所」のロケ地があるのもこの近くになります。

店は集落の中にあり、落ち着いた佇まい。

島では貴重な飲食店で、地元のお客さんや出入りの業者さんなど、この日も待ちができるほどいっぱいでした。


 

看板には「車エビそば」の文字が。



店内は、カンターが2席と、座敷に机が2卓。
夜は居酒屋をやっていて、風情のある内装です。
民謡が流れていいて雰囲気も良いし、夜の部も来てみたいなぁ。



お昼は、沖縄そばのみのメニュー。
基本となるノーマルの八重山そば、トッピングが変わるソーキそばとてびちそば。
さらに車海老そばがあります。

okinawasoba.hatenablog.com
基礎知識として捕捉しておくと。

沖縄そばは、豚骨と鰹節で出汁を取り、沖縄そばの麺を用いるといった基本的な仕様がありますが、地域ごとに少しずつ違った特徴があります。

八重山そば」は、石垣島与那国島西表島など八重山で食べられている沖縄そばの一種で。

沖縄本島で食べられているそばとの違いに、
平打ち麺ではなく、丸麺を使用。麺はやや柔らかめ。
②具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる。
③香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる。
などがあります。




今回いただいたのは、『食事処 さとや』の名物、車海老そば1500円です。

沖縄そばで車海老を使用したそばはとても珍しく、絶対に食べたいと思っていた一品でした。

豪華に車海老が3尾も乗った贅沢な沖縄そば



香りですぐに分かったのが、ノーマルな沖縄そば八重山そば)のスープではないこと。
一般的に沖縄そばのスープは、鰹節や昆布と豚を合わせて出汁を取りますが、それとは明らかに違ったタイプ。

なんと贅沢にも海老から出汁を取ったスープなんです。

写真で分かると思いますが、スープの色は透明や、白いものではなく、赤身がかかった特徴的な色。



海老の旨みがギュッと濃縮されたスープ。
強烈で豊かな風味が一瞬で広がっていきます。
これは美味しい。



プリッとした車海老が3尾も入っていて、具の方も食べ応え抜群。
こちらはかぶりついて、いただきました。



麺の方に注目すると、形状が丸いのが分かるでしょうか。

よく紹介している沖縄本島沖縄そばは、麺が平打で、四角く角ばっているものが多いのですが、「八重山そば」は角がない麺が多いんです。

丸麺で縮れの無いストレートな麺は、口当たりがすごく優しい。
プツンと切れるような食感も良くて。

コシや硬さを追求するタイプの麺とはまた違った美味しさがあります。

優しい「八重山そば」の麺、私は好きですね。



ルックスの華やかさが際立つ一杯ですが、実は具の車海老よりもスープの方が強く印象に残りました。

海老の旨みがこれでもかと詰まったスープ。
スープを啜るたびに、思わず唸ってしまうぐらい美味しい。
本当に贅沢な味わいです。

与那国島でこんな沖縄そばに出会えるなんてすごい幸せ。

今回、島で食べた沖縄そばはどれも個性的で、さすが日本最西端の島だなと思いました。

『食事処 さとや』の「車海老そば」、是非、味わってほしい一杯です。



与那国町沖縄そば一覧】

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