『沖縄そば問題』の第3回。
このテーマは、沖縄県民の間で必ず論争になる、沖縄そばにまつわる話題を取り上げています。
今回は、「フーチバー」について。
ずばり、沖縄そばに「フーチバー」入れるのかどうか。
なんだか、第1回の「コーレーグースー」と似てますね。
「フーチバー」は、全国的に言うと「よもぎ」。
厳密には種類が別で、「にしよもぎ」と言うんだそうです。
本土では、お餅などに用いるのが多いのに対し、沖縄では、香草として料理に使われています。
山羊料理や、じゅーしー、沖縄そばなどに用いられるのが定番で、特徴はやはりその独特の香りと、苦みでしょうか。
特に山羊料理には欠かせません。
「ヒージャー(山羊)」は、野性味のある肉料理ですが、臭いにパンチがあるため、これを中和するためよく「フーチバー」を用います。
また、「ぼろぼろじゅーしー」に入れると風味が増して美味しいんですよね。
ハーブとしての「フーチバー」は、沖縄そばにおいても優秀なトッピングです。
沖縄そばの専門店では、「フーチバーそば」としてメニュー化している所も多く、中には人気店『玉家』や『亀かめそば』などのように「フーチーバー」を入れ放題のサービスをやっている店舗もあります。
「フーチバー」の食べ方として一般的なのは、葉を沖縄そばにに乗せ、いただく形。
最初は、良い香りを楽しみながら麺を啜り、後半はスープと一体に、苦みをアクセントとして食べていきます。
イメージしやすいのは、パクチーなどの香草でしょうか。
一度やみつきになると、クセになるんですよね。
他にも、「フーチバー」を沖縄そばの麺に練り込み、風味を活かしている店もあります。
色味もあり、沖縄そばの麺にも様々な種類が生まれてきています。
沖縄そばに「フーチバー」を入れるのか、入れないのか、これはズバリ好みの問題なんですが。
沖縄県民の中にも、根強い①「フーチバー」好き派と、②「フーチバー」苦手派がいます。
①「フーチバー」好き派は、とにかく「フーチバー」があれば沖縄そばに入れる。
私の友人A氏は、「フーチバー」大好きで、「フーチバー」がある店を選んで沖縄そば屋を選ぶほど。
食べ方は豪快で、どっさりと丼に盛ります。
②「フーチバー」苦手派は、意外と沖縄県内にも多く、独特の香りと苦みが苦手とのこと。
あとは、純粋に沖縄そばを楽しいみたいという方もいます。
私は、どっちつかずで申し訳ないのですが、店に「フーチバー」があれば、一掴みは入れたい派。
「フーチバー」の風味ももちろん大好きで、贅沢なものですが、ノーマルなスープもしっかり味わいたい。
ですので、前半はプレーンで味わって、後半は「フーチバー」を和えて食べるのがお薦めです。
もし、「フーチバー」を提供している沖縄そば店に運良く巡り会えたら、是非、「フーチバー」にチャレンジしてみてください。
新しい沖縄そばの世界に、また一歩踏み出せるはずです。
前半に、熱々のスープにフーチバーを投下すると、後半はクタッとなってまた違った味わいになりますよ。
okinawasoba.hatenablog.com沖縄そば専門店の中には、その名も『よもぎ家』というお店もあるぐらい。
「フーチバー(よもぎ)」は沖縄そばに欠かせない存在です。
okinawasoba.hatenablog.com
私のブログの中で、フーチバーを用いた沖縄そばの記事をこちらから読むことができます。
【ほか沖縄そば問題の一覧です】