ども、さんぺいです。
昨日、ブラジルの沖縄そばを食べる機会がありました。
ブラジルの沖縄そばと聞いて、「?」と思う方もいるかも。
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実は、沖縄からの移民が多いブラジルでは、沖縄そばを食べる文化が根付いているんです。
特に、カンポグランデ市では、沖縄そばが市の「無形文化遺産」になっていて市のシンボルになっているほど。
凄いですよね。
今回の企画は、ツイ友のジョルジさん(@JorgeHiroki)のお陰で実現しました。
沖縄に留学に来ているナオミさんが、ブラジル・カンポグランデの有名店、『バハッカ・ダ・ニリア』で働いていて、沖縄そばを作ってくれることになったんです。
『バハッカ・ダ・ニリア』は勝連氏が1960年代から沖縄そばの提供を行っている名店。
まさか、沖縄で、ブラジルの沖縄そばが食べられるなんて。
ナオミさんには、今回できるだけ忠実に再現してもらいました。
カンポグランデでは、手に入りやすい牛ベースのスープが多いとのことですが。
『バハッカ・ダ・ニリア』では、豚ベースなんだそう。
今回は、豚のだし骨と、もも肉で出汁を取ってもらいました。
灰汁を取りながら煮込んでいきます。
具材の豚肉。
煮込んだ後、ニンニクと合わせていたのが印象的でした。
ブラジルでは、「甘い」味付けは好まれないそうで、沖縄のような「甘辛」ではなく醤油ベースでしょっぱく味付けします。
スープも同様に、醤油を効かせた味付けが特徴。
沖縄のスープより、色も濃いめですよね。
具材の特徴として、ネギと
玉子焼きがたくさん載ります。
今回、麺は『バハッカ・ダ・ニリア』のイメージに最も近いという、八重山そば風の中細丸麺ストレートを使用しました。
ちなみに、ブラジルでは麺のコシや硬さが求められることがないそうで、もっと柔らかいとのこと。
いよいよ完成です。
ブラジル、カンポグランデの沖縄そばを再現した一杯。
ネギと玉子焼きの彩りも豊かな沖縄そばです。
食べた印象は、醤油が立っているけど、豚出汁の効いた美味しいスープ。
パンチ系ではなく、じんわりとした出汁の旨さは沖縄と変わりません。
動物系のしつこい感じもなくて、最後までしっかり美味しい。
味の強いスープに合わせるように、ネギや玉子がたくさん載るのも納得です。
牛肉のトッピングも、醤油ベースのスープに良く合っていました。
面白かったのが、味変におろし生姜を用いること。
沖縄だと、中味汁やヤギ汁に使いますよね。
こちらも、醤油のスープに良く合っています。
今回いただいてみて、沖縄そばが現地の食材や、人々の好みに合わせてフィットしている事が良く分かりました。
様々な工夫の積み重ねで、地域に受け入れられていったんですね。
一方で、沖縄そばらしさもしっかり受け継がれているとも感じます。
沖縄そばの可能性を感じるスペシャルな体験になりました。
ナオミさん、ジョルジさん、企画ありがとうございました。
ブラジルの沖縄そばは、様々な国からの留学生にも好評でした。
いつか世界中で沖縄そばが食べられる事を夢見て。
私も発信活動を続けます。