このテーマ【沖縄そばと本】では、私が出会った沖縄そばに関する本を紹介していきたいと思います。
これを読んでくれて、こんな情報もあるよ!とアドバイスをいただけたら、凄く嬉しいです。
マニアックな企画ですが、沖縄そばの世界を読者の皆さんと一緒に探訪できたら嬉しいです。お付き合いください。
【沖縄そばと本】、2回目は、『今、旨い 沖縄そば店114』、枻出版社、2005年発行、です。
いわゆるムック本で、雑誌のような形で沖縄そばを取り上げています。
沖縄そば屋を紹介する、雑誌、書籍は、過去色々と出版されていますが、私の中では総合力で、このムック本が1番でした。
この本の素晴らしい所が、旬の沖縄そば屋の紹介に止まらず、沖縄そばとはそもそも何か、沖縄そばの歴史、コーレーグースの作り方、木灰手打ちそばができるまで、沖縄そばを家庭で作る方法などなど、多角的な視点から作られている点です。
だから読み物としても面白い。
沖縄そばの歴史も読み応えありますし。
御殿山のオーナーが教える木灰手打ちそばができるまでの記事も貴重ではないでしょうか。
皆んなが知りたい、コーレーグースの作り方を、専門店『てぃあんだー』の店主が教えてくれるのも、かゆい所に手が届く企画です。
沖縄そば屋の紹介も、エリア別の名店ガイドから、青年会お薦めのそば屋や、ガッツリ系、ヘルシー系、500円以下の店などなど、様々な視点で行っています。
単純な紹介ではなく、嗜好に合わせた紹介になっているので、自分に合った店を探しやすい。
また、店の特徴が良く分かって面白いです。
2005年発刊なので、現時点では残念ながら閉店してしまった店もありますが、今でも多くの店が現役で、ガイドブックとして使うこともできます。
当本で、巻頭で紹介されているのが、「山原そば」「新山食堂」「根夢」「高江洲そば」「てぃあんだー」「玉家」「大東そば」などなど。
さすが、沖縄そばのビッグネームが並びます。
〈新山食堂の過去記事〉
〈高江洲そばの過去記事〉
〈てぃあんだーの過去記事〉
店の紹介文を読んでいるだけで、私は楽しくなってきます。
さすが全国規模の大手出版社、豊富な取材で、沖縄そばのムック本として、最高の出来だと思います。
価格に対して、内容は凄く充実しています。
これが一冊あれば、沖縄そばの事は大まかに分かるという良本ですよ。
もし、古書店やネットで見かける事があれば、手に取ってみてください。