このテーマ【沖縄そばと本】では、私が出会った沖縄そばに関する本を紹介していきたいと思います。
これを読んでくれて、こんな情報もあるよ!とアドバイスをいただけたら、凄く嬉しいです。
マニアックな企画ですが、沖縄そばの世界を読者の皆さんと一緒に探訪できたら嬉しいです。お付き合いください。
【沖縄そばと本】、8回目は、勝谷誠彦氏の著書『麺道一直線』です。
勝谷誠彦氏というと、テレビのコメンテーターのお仕事で多くの方に馴染みがあるのではないでしょうか。
はっきりと意見を言う個性的なキャラクターが印象に残っています。
個人的には、勝谷さんのコラムが好きで、特に酒についての話を面白く読みました。
庶民的な店を好み、酒を楽しむ姿に、とても共感し、自分もあんな飲兵衛になってみたいなと思っていました。
本書は、新潮文庫から平成21年発刊。
もとは、雑誌で連載されていた「地麺紀行」を書籍化した単行本『イケ麺!』(平成18年発刊)を改題して文庫化しています。
この雑誌の企画は、麺好きな勝谷氏が、全国のマニアックな麺を食べ歩くというもの。
とにかく量が圧巻で、回った地域は、まさに北は北海道から南は沖縄まで。
苫小牧市のカレーラーメン、山形市の冷やしワンタンメン、横手市のホルモン焼きそば、十日町市のへぎそば、栃木市のじゃがいも入り焼きそば、富士吉田市の肉きんぴらうどん、氷見市の氷見うどん、四日市市の手延べ冷麦、大阪市東住吉区のかすうどん、鳥取市の素ラーメン、熊本市の太平燕、高千穂町の古代黒米素麺、新上五島町の五島うどん、などなど。
これでもほんの一部ですが・・・。
私もはじめて聞く名前も多く、日本の麺文化がいかに多様か分かります。
そんな『麺道一直線』の中で、沖縄そばも紹介されているんです。
沖縄までしっかりカバーされているのが嬉しいなあ。
「地麺旅果てし南の果ての島 -沖縄」というタイトルで、沖縄県内の沖縄そば屋を巡っています。
紹介されている店舗は、
『高江洲そば』、『だるまそば』、『麺そーれ』、『丸隆そば』、『宮里そば』、『アワセそば食堂』、『元祖 大東そば』、『しまぶく』、『一方通行』、『栄町 ボトルネック』、『安珍』。
沖縄本島の北から南まで、各種の沖縄そばを訪問されており、一部残念ながら閉店された店もありますが、有名店ばかりです。
沖縄そば好きから見た本書の読みどころは、何と言っても麺に精通した勝谷氏が、沖縄そばにどう感じたのか。
うどんや蕎麦に精通した氏の目線から、沖縄そばがどう語られるのか。
関心がある方は、是非手に取って読んでみてください。
日本全国を回っているので、もちろん読み物としても面白い一冊です。
自分もいつか、全国のうどん巡りをしてみたいなぁ。
本書で紹介されている店舗について、当ブログでも取上げています。
参考にどうぞ。
<『高江洲そば』の過去記事>
okinawasoba.hatenablog.com
本書でも紹介されている、「ゆしどうふそば」。勝谷氏の麺についての評価も貴重。
<『元祖 大東そば』の過去記事>
okinawasoba.hatenablog.com南大東島の海水を用いた手打ち麺。どこの店とも違うオリジナルな麺。
<『ボトルネック』の過去記事>
やかんからスープをかけていただく沖縄そば。あっさりとした沖縄そばが美味しい。
<沖縄そばと本に関する過去記事はこちら>
okinawasoba.hatenablog.comokinawasoba.hatenablog.com