飲食店の魅力って何でしょう。
料理の美味しさはもちろん、ロケーションが良いとか、店主の人柄とか、色々とあると思います。
私にとって魅力的な沖縄そば屋は、「オリジナリティ」があること。
沖縄そばの味、スープ、麺、もしくは店のこだわりでも何でも、他と違った取組みがあると面白い。
やっぱり、そこでしか味わえない何かがあると、遠方であっても通いたくなりますよね。
沖縄市泡瀬にある『米八(こめはち)そば』は、その意味オリジナリティ120点の沖縄そば屋でした。
場所は、美里工業高校近く、「美里工業通り」沿いにあります。
店舗近くに、複数台停められる駐車場もあるので、安心ですよ。
外観は、一見、キャリアのある落ち着いた沖縄そば屋の雰囲気ですが・・・。
メニューがまず面白い。
ソーキそば、三枚肉そば、てびちそばなど、オーソドックスな沖縄そばが並びますが。
三種(ソーキ、三枚肉、てびち)のお肉が乗ったそばのネーミングが「トライアスロンそば」であったり。
「コショウそば」や「豆乳カレーそば」など斬新なメニューもあり、攻めてます。
さらに、ありそうでなかったビールジョッキに入った沖縄そば。
斬新過ぎます。
個人手にツボだったのが「シン・ヱヴァンゲリオン」の公開を記念して作られた『米八そば』オリジナルの沖縄そば。
八号機のカラーを模した沖縄そばとのことですが、想像がつかない。
でも、そんな遊び心が最高です。
『米八そば』では、沖縄そばだけでなく、Tシャツやパーカーなどのオリジナルグッズも販売しており、沖縄そば屋の枠を超えた取組みにわくわくさせられます。
詳細は以下のサイトを参照。
そんな、沖縄そば屋としては異色と言っていい『米八そば』なんですが、冒頭の写真のとおり、沖縄そばは超正当で美味しいそばなんです。
私も今回、そのギャップにやられました。
ギャップ萌え、それが『米八そば』最大のオリジナリティかと。
今回いただいたのは、三種(ソーキ、三枚肉、てびち)のお肉が乗った「トライアスロンそば」(大)800円と、ジューシー100円です。
スープは、動物系のコクと、鰹節の出汁が効いていて旨味十分。
出汁の美味しさがしっかりと感じられる、あっさりとしたスープです。
味付けのバランスが凄く良くて、このそばを嫌いな人はいないんじゃないかな。
丁寧に作られているのが伝わってきます。
最後まで美味しく飲み干しました。
あっさりとしたスープに合わせるのは亀浜製麺の、長い細麺。
啜った感じ、嚙んだ時の歯応え、どちらも最高な麺で、大好きです。
この組み合わせは間違いないですよね。
「トライアスロン」の名の通り、ソーキ、三枚肉、てびちと3種の豚肉が乗っています。
印象的だったのは、やっぱりてびち。
てびちには、すごく店の力量が出ますが、『米八そば』のてびちはすごく美味しかった。
味付け、煮込み方、沖縄そばとのバランス、どれも良くて、次回はてびちそばでも良いなと思いながらいただきました。
食べ終えてみれば、斬新なメニュー構成や、ぶっ飛んだ発想とは裏腹に、すごく正統派な実力店の沖縄そばでした。
おじーもびっくりするはず。
この沖縄そばの味あっての、斬新な取り組みなんでしょうね。
店の個性という意味では、一度行ったら忘れられないオリジナリティ溢れる沖縄そば屋でした。
店の雰囲気は、沖縄のローカル番組『コザの裏側』のYouTubeのアーカイブでも観ることができますので、是非、ご覧になってください。
きっと行きたくなりますよ。