【あやぐ食堂全制覇への道】
人生で、ささやかな夢って、誰しもあると思います。
ハリウッド俳優になりたいとか、3億円当てたいとか、そんなんじゃなくて。
ケーキを1ホール食べてみたいとか、憧れの場所へ行ってみたいとか、出来そうなんだけどやってないやつ。
自分の以前からの夢で、沖縄そばの食べ歩きもそうなんですが、那覇市首里の『あやぐ食堂』のメニューを全制覇してみたいっていう願望があって。
これは今やっとかないと、きっと後悔すると思い、企画を立ち上げました。
沖縄そば食べ歩きとは少しズレますが、沖縄の名物食堂の記録と記憶を残したい、さんぺいの夢の実現に付き合ってもらえたら嬉しいです。
〈『あやぐ食堂』の過去記事〉
okinawasoba.hatenablog.com
5月8日と言えば、何の日でしょうか?
沖縄好きの方ならみんな分かりますよね。
もしくは、もう大分、全国的にも浸透してきたのではないでしょうか。
そう、「ゴーヤー」の日です。
苦瓜(にがうり)として知られていますが、最近では本土でも広く食べられるようになり、「ゴーヤー」の名前も一般的になってきたように感じます。
「ゴーヤー」は苦瓜の沖縄方言で、沖縄本島では「ゴーヤー」の呼称で呼ばれています。
沖縄県民にとっての「ゴーヤー」は、普通の野菜という枠を超えて、沖縄そばと並んで、もう生活とは切っても切り離せない存在。
採れる野菜が限られている沖縄では、夏場の野菜として「ゴーヤー」は大変貴重。
夏になると、家では毎日、「ゴーヤーちゃんぷるー」が出て、「また、ゴーヤーかよ!」と文句を言っては怒られるという風景は、沖縄あるあるだと思います。
私自身も幼少の頃から、家庭料理として、よく「ゴーヤー」を食べてきましたが、実は好きになったのは大人になってから。
家ではもちろん、外食の際や、弁当を購入する際にも、「ゴーヤー」をよく食べるようになりました。
特に夏バテしそうな猛暑の時期に、力をつける意味でも「ゴーヤー」は良いんですよね。
「ゴーヤー」を食べないと夏がきた気がしない感じがあります。
そんな訳で、今回は、5月8日、「ゴーヤーの日」にちなんで『あやぐ食堂』でゴーヤーちゃんぷるー定食720円を食べてきました。
ちなみにメニューの札にあるように、ノーマルのゴーヤーちゃんぷるーは620円、刺身付きの「定食」は100円増しの720円になります。
沖縄の家庭料理を代表する「ゴーヤーちゃんぷるー」は実はハードルが高い料理。
家庭でも、外食でも、「ゴーヤー」を食べまくっている沖縄県民は、当然、その作り方にうるさいんです。
特に「ゴーヤー」は苦みの残し方がポイントで。
個人によって、苦みがなくて食べやすいという派と、苦くなければ「ゴーヤー」じゃない派に分かれます。
「〇〇のゴーヤーちゃんぷるーが美味しい!」という話題は、沖縄ではあるある。
「ホットモット」が販売している「ゴーヤー弁当」などは、「苦みがなくて食べやすい」と人気で、沖縄ではロングセラー商品になっています。
それでは、老舗食堂『あやぐ食堂』の「ゴーヤーちゃんぷるー」はいかに。
これが『あやぐ食堂』の「ゴーヤーちゃんぷるー定食。
「ゴーヤーちゃんぷるー」に、大盛ライス、味噌汁、そして刺身が付いてきます。
プラス100円で刺身付きは、お得ですよね。
ライスの大盛はデフォルト。
出汁が効いた、味噌汁も大好き。味は濃いめ。
庶民なので、なかなか食べられない刺身。
定食に刺身が付くと贅沢な気分になります。
そして、本命の「ゴーヤー」。
「ゴーヤー」は夏野菜なので、私としては今年初「ゴーヤー」になります。
たまんないぜ。
『あやぐ食堂』の「ゴーヤーちゃんぷるー」はしっかり苦みを残したタイプで、それでいて苦すぎることもなく、ベストな作りでした。
『あやぐ食堂』の調理を行っている方は、みんな熟練のおばちゃん達なんで、百戦錬磨というか、そこはもう間違いないです。
中身は、ゴーヤーをメインに、にんじん、玉ねぎ、島豆腐、ポーク、ハム、玉子が入っています。
ちゃんぷるーの味付けも、『あやぐ』印で、美味しかったです。
細かくなりますが、ゴーヤーと豆腐、お肉(ポーク)の分量のバランスもちょうど良かった。(←ここ、大事)。
「ゴーヤー」食べると、沖縄にいよいよ夏がきたって感じがします。
「ゴーヤー」出荷のピークはまだ先になりますが、これから夏の日差しがますます強くなって、「ゴーヤー」を食べる日も増えるんだろうなぁ。
夏が楽しみになってきました。
最近では、本土の方でも「ゴーヤー」が手に入りやすくなったと聞きます。
今晩の夕食に、「ゴーヤーちゃんぷるー」など作ってみてはいかがでしょうか。
少し早い、夏が感じられるはずです。