さんぺいの沖縄そば食べ歩き

沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そばの食べ歩き日記です。

すば処 あじぐくる 3 こっそり教えたい首里の沖縄そば屋


ども、さんぺいです。

ブログやSNSをやっておきながら、何を今さらですが。

沖縄そばは私の日常食でもあるので、沖縄そばを発信したい気持ちもありつつ、あまり混雑はしてほしくないなという複雑な感情もあります。

でも、もうちょっと世間で話題になっても良いんじゃないかと思っているお店を本日はご紹介。



那覇市首里大名町にある『そば処 あじぐくる』。

首里といえば『首里そば』『しむじょう』『ほりかわ』『てぃしらじそば』・・・とすらすらと店名が出てくるほど、沖縄そばの名店が多い地域です。

首里のそばは、城下町ということもあるのか、どこか繊細であっさり系の沖縄そばな気がします。

あじぐくる』もそんなお店の一つ。



場所は、首里の平良から浦添方面へ向かう通り沿い。
斜め向かいに「サンエー」おおな食品館があるので目印にすると良いと思います。

店舗のすぐ横に駐車場が用意されているので、車での訪問も安心。

首里は駐車場が少ないところが多いのでありがたい。



カウンターのみ数席の小さなお店ですが、入るときっとびっくりすると思います。

オープンキッチンの厨房はピカピカで清潔感があって、ちょっとしたレストランのよう。

どんな沖縄そばが出てくるんだろう。
期待が高まります。



あじぐくる』のメニューです。

ごく厳選されたメニューになっていて、基本の三枚肉そば、軟骨ソーキそば、野菜そばの3種類。

サイドメニューにジューシーとてびち唐揚があります。

okinawasoba.hatenablog.comノーマルな沖縄そばは前回取り上げているので、是非こちらを。
初めて食べるなら、軟骨ソーキそばがお薦め。

okinawasoba.hatenablog.com三枚肉そば。
サイドメニューのてびち唐揚も一度食べてほしい逸品。



沖縄そばの前に、サラダが付いてきます。
待ち時間に嬉しいサービスですね。



今回は、2020年8月のオープン時にはなかった野菜そば(中)850円をいただきました。

彩りも美しい野菜そば。

あじぐくる』らしい、ルックスも上品な沖縄そばです。



一般的に「野菜そば」は、野菜炒め(ちゃんぷるー)が沖縄そばにオンされた料理です。

炒めてあるので、野菜の汁、調味料、油が沖縄そばのスープと合わさって、それが魅力でもあるのですが『あじぐくる』は一風変わっていて、野菜を茹でて提供されています。

こうすることで、油っぽさはなくヘルシーで、沖縄そばの繊細なスープも味わえる上品な野菜そばになっていました。

沖縄県民なら食べ慣れている「野菜そば」ですが、ちょっと驚く一杯だと思います。



野菜ちゃんぷるーのような、塩味や胡椒を効かせた野菜ではありませんが、事前に出汁を吸わせることで旨味をまとった野菜。

スープと合わす前から、しっかり美味しさがあります。

野菜そばでは珍しく白菜も入っていて、ジュワッと中から甘味が飛び出してくる感じも嬉しい。



ニンジンやもやし、木耳など異なる食感が楽しめるのも野菜そばの良い所で。

野菜の、シャキシャキ感、ジューシーさ、瑞々しさ、甘さ、野菜の色んな魅力が詰まっています。

ゴロゴロと豚肉も入っていて、ボリュームの方もしっかり。



スープは、豚骨と魚介で出汁を取り、鰹節の風味を効かせたもの。

ベースがしっかりしているので、野菜をオンしても全然ブレない美味しさがあります。

味付けは繊細で上品ですが、どっしりとしたスープ。
まるでブイヨンのような旨味が詰まった印象です。

全体の油の感じもすごく好みで、物足りなさが全然ありませんでした。



麺は、細麺のストレート。

スープにすごく合っていて、喉越しもばっちり。

固さもほどよく、麺自体の美味しさもしっかり味わえます。



美味しいものを食べると誰かに話したくなると思いますが。
あじぐくる』の野菜そばは、そんな一杯でした。

野菜の色んな食感や旨みを楽しみながら、沖縄そばとしてもしっかり美味しい。
ヘルシーだけど、満足感の高い沖縄そばだと思います。

どれを食べても丁寧に作られているのが伝わってくるので、軟骨ソーキそばや三枚肉そばも、もちろんお薦め。

カウンターのみのお店なので、シチュエーションは限定されると思いますが、ゆっくり沖縄そばを味わいたい時や、大切な人との会食に良いかと。

なにより、そばじょーぐー(沖縄そば好き)なら、一度は是非食べてほしいお店です。



ジューシーも上品な味つけで、まーさん。



 

首里沖縄そば屋一覧】

okinawasoba.hatenablog.com